【UFC250】エヴァン・ダナムをRNCで破り、UFC2連勝=エウベウチ・バーンズ「兄弟で歴史を創る」
【写真】今はまだ兄の後を追う立場。お兄ちゃんの方が気持ちが強いが、そこを乗り越えるとドゥリーニョと同様に高い資質を持っているに違いない (C) Zuffa/UFC
6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC250「Nunes vs Spencer」の第1試合でエウベウチ・バーンズが、エヴァン・ダナムをRNCで下した。
ONE離脱後、Titan FCを経て──コンテンダーシリーズからUFCと契約。1月の初戦ではKO勝ちを収め、今回は一本勝ちと幸先の良いスタートを切った──ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズの弟のバーチャル記者会見の模様をお伝えしたい(※要約)。
──UFC2戦目でKO勝ちに続き、一本勝ち。今の気持ちは?
「凄くハッピーだよ。僕の本道はグラップリングだ。でも、前回の試合ではそれだけじゃないことを……コンプリートファイターだということを見せたかった。そして、今回は自分のルーツである柔術を披露したかったんだ。柔術が僕の人生を切り開いてくれた。だから、どういう勝ち方をしたいか選択できるなら僕はサブミッションを選ぶ」
──足を引きずっていたけど、大丈夫かい。
「良くなっているよ。足をケージに引っ掛けてしまって、決して小さくないカットがあった。でも、もう縫い合わせたし大丈夫だよ」
──足を怪我したことで、早急にフィニッシュしようと思った?
「痛みはあったけど、どんな具合かは分かっていなかったんだ。早く試合を終えることができたけど、2Rになっていたらドクターにどのように判断されるのかは分からなかったね。だからバックを取ったときは、これで終わらせようとは考えていた」
──1年8カ月振りの実戦になったエヴァン・ダナムを相手にどのような試合をしたかった?
「まず彼との試合が決まった時は驚いた。僕の視野には入っていなかったから。でも組まれたんだから、何か意味のあるファイトのはずだ。少しでも早く試合がしたくて、ずっとマネージャーをせっついていた時にエヴァン・ダナムの名前が挙がった。なら戦うだけだよ。彼はライト級でトップだった選手だ。その彼が僕と戦うということは、凄くハングリーな気持ちでケージに戻ってくるに違いなかっただろうしね。
試合は打撃と組み技をミックスしてプレッシャーを与えようと思っていたんだ。ただ今日の打撃のデキは良くなくて、必要ないパンチを被弾してしまった。それでも僕の拳には力があるし、組むために使えた。テイクダウン後は僕の試合になることもわかっていたよ」
──先週のドゥリーニョの勝利で、モチベーションを得ることはできたでしょうか。
「モチベーションはいつだってあるよ(笑)。でも、兄が前世界王者のタイロン・ウッドリーにあれだけの試合をして勝ったことは……プレッシャーになった(笑)。前の試合でKO勝ちしているし、今回もフィニッシュが必要だって思っていたから。フィニッシュを狙うこと、それはいつも自分との戦いだよ。兄も僕も良い勝ち方ができた。バーンズ兄弟は歴史を創るんだ!!」
──先週の試合のメインがドゥリーニョで、今回の第1試合が君だった。大会を跨いではいるけど、兄弟がUFCで連続出場したのはUFCで初めてのことだったんだよね。
「それは知らなかった(笑)。でも、凄いことだね。僕は本気で、兄弟で歴史を創るつもりでいるからね。その記録も過程にあるってことだよ」
──次の試合はいつごろに誰と戦いたい?
「すぐにでも試合がしたい。ファイトアイランズで戦いたいよ。凄い経験になると思うから。次の試合がいつになるのか分からないけど、いくらでも相手はいる。もし相手を選ぶことができるならユライア・ホールとやりたい。ランキングに入っているし、ベストの中のベストと戦うためにも、彼のような選手とまず戦いたい。ずっとランキングにいるし、ライアン・ホールもランキングに留まりたいなら試合をする必要があるだろう。
彼がOKなら戦うよ。戦いたくないのなら、ブライス・ミッチェルを指名したい。彼はタフだし、チャレンジ精神を持っている。僕もチャレンジャーだ。そういう選手と試合がしたいんだ」
──ミッチェルはランカーじゃないけど。
「選べるんだったら、ランカーのライアン・ホールさ。2人ともデンジャラスだ。でも僕はトップになりたい。名前のあがるファイトがしたいんだ」
──今回は150ポンドのキャッチウェイト戦だったね。
「オファーはライト級かキャッチウェイトだったから、契約体重を望んだんだよ。ショートノーティスだったし、155ポンドの方が簡単だ。でも、体重を落としたかった」