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【Pancrase】コロナのあるJ-MMA界、パンクラス酒井正和代表に訊く─02─「ロードマップに則して……」

【写真】ニューノーマルのMMAイベント確立を、事態の終息を願いつつ模索しなければならない (C)MMAPLANET

コロナとあるJ-MMA。パンクラス酒井正和代表インタビュー後編。

東京都のロードマップが発表されたなか、MMAプロモーションはリセットの時代を迎えたという酒井代表。答が見えない状況での取り組みを話してくれた。

<酒井正和代表インタビューPart.01はコチラから>


──やる意思を見せる……にしても、先が見えない状況が続きますね。

「第2波、第3波を考えるとイベントを開く日がやってこないかもしれない。それとは逆に、夏頃に待望の日が来る可能性もある。どちらにいくのか誰にも分からないので、どちらの準備もしておく必要があります。

日々、見通しが変わってくるなかでスタッフと今後に関して協議する。基本スタンスとして、当初に発表した年間スケジュールを動かさずにやっていき、その都度ドクターの意見を聞いて対処する。

東京都のロードマップが発表され、ステップ1、ステップ2、ステップ3が明らかになりました。そこに準じてイベント開催が可能かどうか。ロードマップに則して大会を開けるのか、コロナと向き合っていくしかないですね」

──ロードマップで触れられたイベント開催に関しては、その人数が観客の数なのか、会場に集まる人数なのか明示されていないなかで、ステップ1は50人、ステップ2で100人、ステップ3で1000人までと明示されました。

「つまりは2月までの大会を開くことができるのは、いつなのか見えてこないということなんですよ。マネタイズという観点からも、大会の開催方法は多様化していく必要性があると思っています。

無観客のテレビマッチを開いてくことになる可能性もありますし、あるいは少人数にだけ解放して中継していくのか。そこに対して収支はどうなるのか。それでもロードマップで道筋が出たことは良かったです。

現状を踏まえ、7月大会をどのようにやっていけるのか。ロードマップとリンクして進めることができますからね。7月に関しては日程を後半にスライドさせることも、検討しています。ここに関しては、何か決まれば正式発表させていただきたいと思っています」

──これまでと同じ試合数、同じ費用を掛けたイベントとならずとも、イベント再開を見据える必要があると。

「もう今、言われた通りなんです。最初に言いましたが、リセットされたんです。過去の団体経営とは違い、2021年にもまた同じ状況が来ることを踏まえてパンクラスを運営していく必要があります。

これまでと同じやり方に引きずられていくと、イベントは開けなくなります。そういう意味で考えても、ロードマップに対応できるイベント会社にならないといけない。そこに向けて、一生懸命動いています」

──このままでは、国内ではトップ選手の試合が組めなくなる。ペイ方式でどれだけ収益を上げることができるのか。あるいは無料中継でどのようなマネタイズを確立させていくのか──つまりはリセットされたということになりますね。

「ハイ。3000円支払って視聴する大会、それがUFCですよね。では日本では映画館に行って支払う額で、MMA大会を視聴してくれるファンがどれだけいるのか。ABEMAさんがやった大会、長南君がやろうとしている大会も、格闘技イベント再開に向けて色々なテストしているという表れです。

ここからスタンダードが確立されていくのだろうと思っています。RIZINさんも含め、色々なことをトライしていくに違いない。新しい日本のMMAが出来あがる足掛かりになっていく。そこでパンクラスが何をトライするか、業界全体で成功例を見極める時代になったんです。

なぜイベントを開くのか。それは選手に試合をしてもらうためです。そこは皆が一致しているので、選手の安全と団体運営の保全を考え、各々の主観があってパッケージを確立していく。

コロナ時代、大会それぞれがテーマを持つようになった。そこで色々な協力企業さんとタイアップであったり、パートナーシップを結んでイベントを開いていく。そういうことができないと、生き残ることは難しいと捉えています」

──了解しました。しっかりと酒井社長の言葉をファンに届けられればと思います。

「ファンの皆さんには、ずっと我慢をしてもらっています。医療崩壊のことも考え、MMAは慎重にイベントを開かないといけない……そういうアスリートたちの究極の戦いです。そこで我々が取り組まないといけないことも、多岐に渡ります。一歩、一歩、イベント再開に向けて歩を進めます。努力をしますが、人類が経験したことがない時代を迎え、再開予定にしても確定的なことをお約束することができません。

皆さんもコロナ疲れという状況に陥りやすいと思いますが、もう少しお時間をください。大会再開に向けて、パンクラスは日々、努力していますので」

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