【Pancrase312】ダブルレッグを多用。より強くなるための成長過程で、堀江が内村から判定勝ち取る
【写真】スッキリとした勝負ではなかったが、打撃の威力が落ちているわけでない。ここからだ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
堀江圭功(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
内村洋次郎(日本)
サウスポーの内村に対し、左ローを蹴った堀江。続いて右ローを入れる。踏み込んで右ストレートを伸ばした堀江は、内村の左ロングフックをかわす。内村の蹴りに組みついた堀江はボディロックテイクダウンを決め、ケージ際でトップを取りきるとパスに成功する。細かいながらゴツゴツとしたパウンドを入れる堀江は、ハーフに収まり引き続きパンチを打っていく。内村もボディを打ち返しが、基本を頭を引き寄せる形を取る。クローズドに戻されたた堀江が立ち上がって、勢いのあるパンチを打ち下ろす。パンチをみせかけ、内村の立ち上がり際に堀江は組みつく。ここは倒せず、離れた堀江は右をヒットさせジャッジ3人の票を集めた。
2R、飛び込んで左を当てた堀江は右ミドルを蹴って離れる。内村はワンツーを見せ、遠い距離から左ハイを顔面へ。辛うじてブロックした堀江がテイクダウンを決め、スクランブルでバックへ。内村はクラッチを剥がしにかけり、スピニングエルボーを繰り出して離れる。
堀江は左をヒットさせ、左ハイをブロック。続く右フックで体が流れ、組みに行った堀江だが内村が右エルボーを打ち込む。体が揺れる堀江だったが、逆に右を打ち込む。前に出てきた内村に右を当てた堀江をジャッジ2人が支持した。
最終回、ダブルレッグからバックに回った堀江。内村はキムラクラッチからスピニングバックエルボーを見せて離れる。蹴りに合わせてボディロックにとった堀江、内村はウィザーで耐える。堀江は胸を合わせた状態で、ヒザを被弾して右目じりをカットし、大量の流血に見舞われる。ドクターチェック後、試合は再開され内村が左を入れる。堀江も右を返し、右ハイへ。さらにヒザ蹴りに対し、完璧なタイミングでダブルレッグを決める。
バックを取った堀江は、胸を合わされると離れ──直後にダブルレッグでバックを取る。最後の後方からの右フックは空振りとなったが、堀江は3-0の判定勝ちを手にした。フィニッシュはできず、カットもあった堀江だが、さらに強くなるための過程にある──そんなMMAを見せていた。