【Shooto2020#01】体重超過アルマザンを寄せつけなかった平良達郎「戦わないという選択肢はなかった」
【写真】こうみると、初々しさが残っている平良だ (C)KAZUHITO TAKEDA/REVENGE
26日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦で、チーム・ラカイのジャレッド・ライアン・アルマザンに圧勝した平良達郎。
19歳最後の夜に初の後楽園ホールで初めての国際戦に臨み、圧倒的な存在感を示した平良の話を試合直後に訊いた。
──まずアルマザンが2.2キロ・オーバーでしたが、戦わないという選択はなかったですか。
「僕のなかではなかったです。沖縄から家族や友達も少しでも応援に来てくれたので戦いたいと僕は思っていました」
──平良選手も計量当日に沖縄を出て、会場に直接入っても計量時間に間に合わない。そういう状況で1度目は100グラムオーバー、そこから100グラムを落としてリミットを守ったわけですからね。
「正月とかも練習して体を作ってきましたし、僕は体重を落としたので……やらないという選択はなかったですね」
──相手が大きくなるかもしれないことに怖さはなかったですか。
「そうですね……ツイッターで、フードファイターとか出ていたので、リカバリーが凄いかも思って怖さは少しありました」
──では実際に戦ってみて、アルマザンの圧力はどうでしたか。
「松根会長から『カウンターがあるから、攻め急ぐな』という指示があり、行きたい気持ちもあったのですが、少し抑えていました。それでも自分がペースは握っていると思って戦っていました。途中、行こうかと思ったこともあったのですが、ディフェンスすることを頭に入れて戦っていました」
──フィニッシュ前には、アルマザンの踏み込みに対し見事に右をテンプルに当てました。
「アレは見えていました。右のカウンターが何度か入っていたので、そこも効いていた時に入ったので良かったです」
──19歳最後、あと1日後だったら勝利の美酒に酔えるところでしたね。
「でも、12時回れば20歳なので(笑)」
──泡盛、それともオリオン・ビールで乾杯ですか(笑)。
「いやぁ泡盛もオリオン・ビールもそんなに好きじゃないので、普通にハイボールとか梅酒にしておきます」
──……聞かなかったことにしておきます(笑)。
「アッ……、お酒は20歳になってからです(笑)」
──とにかく、この勝ち方を国際戦でできたことに関しては、どのように捉えていますか。
「修斗のランカーとして、こういう選手が来ても勝てるという自信になりました」
──それでも今日もケージの中でONE出場はアピールできなかったですが……。
「そうですね……松根さんに『次の相手、指名しろ』って言われていたので、意識がそっちにいきました。修斗で強い人と戦って、最後はONEに出たいと言おうかと思ったのですが……そうッスね、言えなかったですね(苦笑)」
──11月に沖縄で話を訊いたときには。トライブの選手と戦いたいという発言から、今夜は清水清隆選手という個人の名前にアピールの先が変わりました。
「トライブ所属の選手は強くて、清水さんが頭一つ抜けている感じがあるので……。清水選手に勝てれば、僕も納得できるし格闘技ファンの人にも名前を知ってもらえるチャンスかと」
(※絶妙のタイミングで長南亮氏が通りかかる)
──めちゃくちゃ睨んでいますよ(笑)。
長南 オイ、喧嘩売ってんのか?(笑)。
「売ってないです(苦笑)。長南さんは面白い人で、僕が大好きなんです。そして清水選手のことは強いと思っているので、一番意識している選手なんです」
──清水選手と戦うことが2020年の目標でしょうか。
「そうッスね。清水選手は僕と戦う必要はないので、ここから強い選手と凌ぎ合って、清水選手と戦えるぐらいになればと。修斗のチャンピオンを目指して頑張ります。そして……ONEに出たいですっ!!」