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【Bellator238】クリスチャン・サイボーグ、組み&打撃でバッドを削り──最後はボディショットで王座戴冠

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.4R1分14秒by TKO
ジュリア・バッド(カナダ)

左ジャブを伸ばすサイボーグ、まず右ボディを打ち込む。バッドの蹴りにパンチを振るって前に出たサイボーグは、両ワキを刺されてケージに詰められる。足の甲への踏み付けにも、右腕を差し返して離れたサイボーグはヒザ蹴り、パンチを入れて間合いを取り直す。直後にボディロックテイクダウンをサイボーグがきめるが、バッドはスクランブルからケージに押し込んでいく。

サイボーグはヒザをボディに突き刺し、大内刈りのタイミングで体を入れ替える。ダブルアンダーフックでヒザを入れたサイボーグは、ヒザからエルボーを入れて離れる。バッドの前進に右を当てたサイボーグは蹴りを見せた際にバランスを崩す。ガードから三角絞め、続いて十字を狙ったサイボーグに対し、バッドは担ぎパスを決める。ケージキックから起き上がろうとしたサイボーグをがぶったバッドは、ヒザで肩に狙い顔面に当ててしまう。

ブレイクが掛かり、試合がスタンドで再開するとサイボーグはローをキャッチして、右ストレートの伸ばす。バッドは後方にバランスを崩し、しがみつくようにガードを取り、蹴り上げを見せる。そのバッドの足を捌いて鉄槌を落としたサイボーグが初回を取った。

2R、開始早々に初回の終盤と同様に後方に崩れたバッド。すぐに立ち上がるが、打撃の圧力を相当に受けている。ケージに詰まりパンチ、前蹴り、エルボーを繰り出すが、フックの勢いで上回るサイボーグがここで組みつく。ヒザを蹴り合い、ボディロックに取ったサイボーグだが、バッドも簡単に崩れない。サイボーグは距離を取り直しロー、体が一回転したバッドはパンチから蹴りを繰り出す。

殴れと顔を指さしたサイボーグは、すぐに組んでクリンチへ。ここからヒザ蹴り、そしてエルボーを連続で打っていく。ヒザ、エルボー、そしてローを入れたサイボーグは左ジャブを受けても顔色も変えず、テイクダウンを切って打撃を入れてこの回もリードした。

3R、「目を覚ませ」と夫でありコーチのランス・ギブソンに叱咤激励を受けたバッドは、開始早々に組みついてケージに押し込む。回って押し返したサイボーグは細かいヒザを続け削っていく。右腕を差し返し、体を入れ替えたハイクロッチもサイボーグがクラッチを切っていく。ヒザを入れた押し返したサイボーグは、エルボーを打って離れる。

試合はサイボーグ・ペースだが、それこそ試合になっている状況でバッドが盛り返すことができるのか。右ローを振り下ろし、逆にローには右を合わせてトップを取ったサイボーグは足を捌いて殴りに掛かる。蹴り上げは見せても、立ち上がらないバッドは精神的にもかなり圧されてきたか。ここでサイボーグはパスを決めボディや骨盤にエルボーを打ちつける。残り10秒でニーインベリーからマウントを取ったサイボーグが、パンチとエルボーを強打しタイムアップを迎えた。

4R、バッドの左ハイに軸足払いのローを合わせるサイボーグ。ローからボディ、そして顔面にパンチを纏め、ローを蹴り込んだサイボーグは、ボディを打ち抜き勝負あり。バッドがマットにヒザをつき、TKO勝ちを決めた。

「スコットがグランプリを開くことを願っている。シュートボクセ・スタイルで戦う。ジムでずっと学んでいる。これからは新しい時代」とサイボーグは話した。一方、前王者は「がっかりしている。強くなって戻ってくる。クリスとチームにおめでとうと言いたい」とコメントしてケージを下りた。


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