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【DEEP86】一世一代の釜谷の執念を上回る強さ、2階級制覇の元谷友貴「行けると思った時に勝てた」

Motoya vs Kamaya【写真】しっかりと試合を組み立てることができるという絶対の強さを見せつけた元谷の一本勝ち&王座奪取だった(C)MMAPLANET

27日(土)に東京都大田区の大田区総合体育館で開催されたDEEP86レビュー。第2弾はDEEPバンタム級王座決定戦の模様と、新チャンピオン元谷友達貴の試合後の談話をお届けしたい。


<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
Def.3R4分43秒by RNC
釜谷真(日本)

01左に回りながら左ジャブを伸ばす釜谷に対し、元谷が鋭いローを蹴っていく。釜谷は構わすリードフック、ジャブから右ストレートへ。ローを続ける元谷に対し、釜谷はジャブ&ワンツー勝負へ。

右ストレートから左フックを振るった釜谷に元谷が左右のローを続ける。そのローに右を合わせ、右ボディストレートにつながる釜谷がジャブを連打から飛びヒザへ。

02セコンドの石渡伸太郎から「余計なことはするな。小さく合わせろ、まずは合わせろ」という指示が飛ぶ。ジャブを続ける釜谷、元谷は額で受けてローへ。

パンチにで反応させる釜谷は右ストレートを放つ。続く左アッパーからの前進をバックステップでかわした元谷は、両手でガードを固めており、タイミングを見てローや左ジャブを繰り出すも、手数は釜谷が多い。右ミドルにも左フックを返した釜谷が、左フックから右ストレートをヒットさせ初回をリードした。

032R、引き続き左ジャブを連続で放ち、ワンツーにつなげる釜谷は右ハイを狙う。ワキで受けた元谷は、初回より手数を増やし釜谷のパンチの打ち終わりに右ストレートや左フックを当てるようになる。打たれても打つ姿勢を貫く釜谷がボディアッパーから右ストレートをヒットさせる。元谷はパンチを被弾しても、左ジャブを差し返し、圧力を高めて右ローを蹴っていく。

04ローには構わずパンチに集中する釜谷だが、徐々に上体が揺れるように。相打ち上等のボクシング戦で、打ちつ打たれるという展開のなか釜谷が初めて組みを見せる。ケージ際から離れた釜谷に対し、元谷の左ジャブが当たる場面が増えて来る。釜谷はパンチで対応するが、元谷は一気にボディロックテイクダウンを成功させる。

05オンハーフでコツコツとパンチを落とした元谷が、残り1分を切ると釜谷のバタフライフックからの仕掛けにトップをキープし、勢いのあるパンチを打ち下ろす。立ち上がろうとした釜谷のバックを取りに行った元谷。釜谷も反応してガードを取るが、パウンドを打たれて蹴り上げへ。

足を払い、担ぎパスを狙う元谷対して、組んでいった釜谷だがギロチンに捉えられそうになり、背中をマットにつけて防御したところで再びパウンドの連打を受けた。

06最終回、釜谷はワンツーで前に出て、自らやるべきことを全うする。その合間にローやジャブを繰り出す元谷だが、釜谷はワンツーフックで前に出る。自らの蹴りでバランスを崩すなど疲弊が目立つ釜谷は、左ジャブに続き左フックを被弾する。さらに打ち下ろすかのような右ローを入れた元谷が、頭を下げて伺ったところに釜谷が飛びヒザを狙う。

そのジャンプにも勢いがないほど疲れている釜谷は、パンチを被弾すると体を揺らすような姿勢で左フックを振るっていく。石渡が「良く見ろ、釜谷」と連呼するなか、釜谷を首相撲で捉えたヒザ蹴りと的を得た嫌な攻撃を仕掛けることができる元谷は常に冷静だ。

07さらに左のショートを連続で打ち込んでいく元谷に対し、下がりかけた釜谷が体を預けるようなフックを繰り出す。どのような状況でもパンチを続ける釜谷は気持ちが折れず、左ボディフックから右オーバーハンドをヒットさせる。

続けてワンツーからスリーを繰り出す釜谷は、渾身の力を込めて体が前方に流れようが右ストレート、ワンツー、左ボディフックと無酸素ボクシングで前に出る。元谷もボクシングで対抗し、左フックをヒット。そして釜谷の左フックにダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウンを奪う。

08釜谷は得意のギロチンを合わせるが、絞める力は入らない。枕からマウントを取った元谷は腕を抜いて、釜谷の頭の後ろから左手を回して左手首を取ると、がら空きになった顔面に右のパンチを連打する。

ガス欠状態の釜谷は、この厳しい展開にも石渡の「後ろを向いても良いから立て」という声に呼応し、肩ブリッジから立ち上がり左アッパーと右ストレートを繰り出す。

09ハンドスピードも落ちた釜谷に対し、元谷は冷静にローを蹴り、ウェービングでパンチをかわして左ジャブ。釜谷に出来ることは前に出て、拳を振り上げることだけだ。ガードも下がった状態で必死に踏み込んでいく釜谷だが、元谷は右を振るって組みつくとバックに回りケージに押し込む。同時に胸を合わせて、大きく釜谷を持ち上げてスラム気味にテイクダウン、左手で喉を抑えるえげつないサイドから一気にマウントを奪取する。

ロールした釜谷を逃さず、両足をフックして背中に張り付いた元谷がRNCへ。酸欠状態の釜谷は耐えることはできずにすぐにタップし、元谷がフライ級に続きバンタム級でもDEEPの頂点に立った。

やるべきことを全てやったといっても良い釜谷の執念を上回る強さを見せつけた元谷──試合後の談話は以下の通りだ。(※要約)

■「この階級で実力をつけて強い選手と戦っていきたい」

Motoya

──2階級制覇おめでとうございます。

「ありがとうございますッ!!」

──苦しい、厳しい試合となりましたが、最後は一本で決めました。

「苦しいというか相手が打ってきたのをしっかりと見て、行けるなと思った時には勝てたので良かったです」

──打撃戦が主で、最後にグラウンドという展開でしたが、作戦はどのようなモノだったのでしょうか。

「自分はいつもテイクダウンは狙っていないで、スタンドで削ることを心掛けています。そこで分が悪かったり、相手が打撃に偏ってくればテイクダウンに行くような感じで。相手の状況を見て、テイクダウンを仕掛けています」

──スタンドの打撃に関しては、どのように分析していますか。

「手数は多かったですけど、オデコで受けたりかわして、打ち終わりを狙ってパンチを打ち、入って来るところでローキックとか自分の動きを多用しました」

──釜谷選手は打撃勝負でしたが、効いた攻撃はありましたか。

「効いたのは無かったです。2発ほど貰いましたが、効いたパンチではなかったです」

──傍から見ていると初回は釜谷選手が攻勢に見えたのですが、元谷選手自身は余裕を持って戦えていたということでしょうか。

「まぁジャブはオデコで受けていたのでダメージはなくて、かわしていたつもりです。1Rは誰もが元気でガツガツ来れると思うので、ラウンドが進んで落ちて来るからフィニッシュできました」

──ローにパンチを合わせてきましたが、ローの手応えは如何でしたか。

「ローは一発目から凄く効いていたと思います。いつもより強めに蹴っていたので、それを2発、3発、4発、5発と重ねていったので相当に効いていたはずです。手応えはありました」

──寝技は2Rの終盤、そして最終回に見られました。

「グラウンドは対処していましたが、疲れていたと思います。動きは落ちていたので。対して僕は全然動けていたので、2Rはフィニッシュを狙っていたのですが極めきれなかったですね」

──最終回、それこそ釜谷選手は最後の力を振り絞って打撃戦を繰り広げた。そこで先ほど言われた通りにテイクダウンに持ち込みました。

「打ち合ってきているので、冷静に見ていました。荒くなっている分、隙は出てくるのでテイクダウンに行けるなと思って。だいたい試合中に相手が疲れていくのとか分かるのですが、今日も2Rに釜谷選手が疲れてきたのが分かったので自分のペースにしていこうかと思って戦いました」

──バンタム級に階級を上げて王座奪取となりました。

「バンタム級でしっかりとベルトを獲れたことは嬉しく思います。この階級で実力をつけて強い選手と戦っていきたいです」

──大晦日のRIZINという声もありました。

「コレに勝って、年末に出られたらという想いはあります。この3試合はフィニッシュして勝っているので。なので年末もフィニッシュして勝ちたいと思います……出たいです」

──誰かと戦いというのはありますか。

「特に誰というのはないです。バンタム級の強い相手なら誰でも良いです」

■DEEP86試合結果

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
武田光司(日本)
Def.5-0:30.26.30-27.30-27.30-27.29-27
北岡悟(日本)

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
Def.3R4分43秒by RNC
釜谷真(日本)

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
Def.5-0:30-27. 30-27. 30-27. 30-27.29-28
芦田崇宏(日本)

<DEEPメガトン級挑戦者決定戦/5分3R>
酒井リヨウ(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
誠吾(日本)

<ウェルター級/5分2R>
悠太(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-17
ANIMAL☆Koji(日本)

<バンタム級/5分2R>
石司晃一(日本)
Def.3-0:20-17.20-18.20-18
ハシャーン・フヒト(日本)

<フライ級/5分2R>
高橋誠(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
中山ハルキ(日本)

<フェザー級/5分2R>
オーロラ☆ユーキ(日本)
Def.1R4分59秒by KO
窪田泰斗(日本)

<フライ級/5分2R>
ランボー宏輔(日本)
Def.2R1分49秒by ギロチンチョーク
石神保貴(日本)

<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
Draw.1-0:20-18.19-19.19-19
岡村幸範(日本)

<バンタム級/5分2R>
小林博幸(日本)
Draw.1-0:20-18.19-19.19-19
城田和秀(日本)

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
Def.1R0分08秒by TKO
神田コウヤ(日本)

<ウェルター級/5分2R>
涌井忍(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
川和真(日本)

<ライト級/5分2R>
我妻慎太郎(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
成田五等兵(日本)

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
Def.1R2分50秒by TKO
KAZUYA(日本)

<フェザー級/5分2R>
町田貴史(日本)
Def.1R4分34秒by RNC
加藤貴大(日本)

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