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【Shooto】ライリー・ドゥトロとの復帰戦に臨む田丸匠─01─「僕の人生にはコレしかない」

Tamaru【写真】すでにかなり絞られている。当日のコンディションが良い時、田丸がどのような動きを見せるのかは本当に楽しみだ(C)TAKUMI TAMARU

28日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦で、田丸匠がライリー・ドゥトロと対戦する。

フライ級の新鋭・田丸は昨年6月の前田吉朗戦をジョギング中の車との接触事故で負傷欠場、10カ月ぶりの実戦復帰となる。

対戦相手のドゥトロはPXCフライ級王者で、10月のNKホール大会で中村優作を2RKOした強豪だ。厳しい相手と戦う復帰戦を前に田丸にインタビューを試みると、彼の口から欠場時に格闘技を辞めることまで考えていたことが明らかになった。


──ライリー・ドゥトロ戦が迫ってきました。普段から体重のことを考えているという宣言通り、写真を送っていただくと既にかなり絞ってきているように見えます。

「ハイ。いつもより体重推移も良く、調子も良い状態で落ちていると思います。もう朝の時点で63キロとかですね。以前は66キロぐらいから水抜きをしていたので、その時と比べると全然良い感じです」

──66キロから水抜きは……。

「ダメですよねぇ(苦笑)。今回は減量方法も変えて、上手く落ちています」

──田丸選手は普段の体重があり過ぎるという印象がついてしまいました。それがあの欠場を機に普段から節制できているということですね。

「実はあの欠場した時は『もう辞めてやる』っていうぐらいまで思い込んでいたんです。もう食べまくって体を大きくなりまくって……」

──えっ? MMAを辞めようと考えていたのですか。あれはジョグ中の接触事故、不可抗力だったのに……。

「高校卒業からこれ一本で生きるってガムシャラにやってきて、ケガをして欠場するという現実が全く受け入れらなかったです。それ以降、気持ちが前に向かっていないのに周囲には『頑張ります』って言っている自分が気持ち悪くて。

あの頃は『もう俺、ダメだな。もうやらないな』という感じになっていましたね。以前から僕は試合を欠場している選手がケロッとしていることが、信じられなかったんです。そんなものなのかって思って。

それなのに自分が興行に穴を空けてしまった……。許されない失敗をしてしまったことで、自分の中にあった糸が切れてしまったようになっていました」

──責任感があるが故に、ストイックにMMAに向き合ってきたことがそういう風にさせてしまったのでしょうね。

「ストイックというか、頭が悪いんだと思います(苦笑)。ただあの時はもう、できなかったです」

──どのようにまた気持ちを戻すことができたのですか。

「やはりジムで指導してくれる人達の存在ですよね。あれだけ皆が助けてくれるのに、あんな中途半端なところで投げ出すことはできないと思うようになりました。皆がこのままじゃ勿体ないと言ってくれて。そうやって考えると、僕の人生はコレしかないですから」

──欠場してから、どれぐらいの時間が経っていましたか。

「2カ月以上経っていましたね。そこからプロでやるのだからって、普段の体重も抑えるようになりました。どれくらい現役生活を送ることになるのか分からないですけど、人生のなかで一時的であることは確かです。その期間中ぐらい、プロとして自分を律していこうと思うようになったんです」

──苦手な野菜も食べるようになりましたか。

「ハイ、今はよく野菜も食べています」

──おおっ!!

「一生懸命、色々と食べています。マルチビタミンとかサプリメントは摂りますが、なるべく食べ物で栄養を摂ろうと思います。その方が体に良いような気がしますし。なるべく美味しく食べようとトライしています。あとは普段から脂質を省く努力をしてきました」

──切れた糸が繋がると、より太くなったようですね。

「ハイ、真剣さが増した。この言葉に尽きると思います。ケガをして、試合を流したプロ選手。そこにどんな価値があるのかと凄く考えました。だからこそ、早く試合がしたいという気持ちになって。

でも、やり直すんだと決めた時はかなり大きくなってしまっていて。3月から実戦も離れているし、実は9月に柔術のアジア選手権に出たんです」

──えっ、そうだったのですか?

「紫帯のライト級にエントリーしました」

──道着こみで76キロじゃないですか(笑)。

「アハハハ。1回戦は180センチぐらいある韓国の選手にギリギリで勝てたのですが、試合後には吐きそうになっていました。2回戦も同じようなサイズの外国人選手と戦って負け。あの柔術に出た時ぐらいから、体の方も動きの方も戻していくような感じでしたね」

──では10月のNKホール大会はどのような気持ちで見ていたのですか。

「焦る気持ちはありました。でも、フライ級に面白い選手がいない。盛り上がりに賭けていると思ったので、自分が戻って頑張らないといけないと思いましたね。

もう1月には試合がありそうな流れだったので、『その時は中村優作選手と戦うことになるんだろうな』と思って、中村選手とドゥトロの試合をステージ裏で見ていたんです。中村選手が普通に勝つと思いながら……」

<この項、続く>

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