【UFC218】殴り、殴られ、殴り勝ち。ヤンシー・メデイロスがオリヴェイラをTKO
<ウェルター級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
Def.3R2分02秒by TKO
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
右ストレート、右ローを警戒に伸ばすオリヴェイラに対し、メデイロスが後ろ回し蹴りの直後に左ストレートを当ててダウンを奪う。殴られながら立ち上がったオリヴェイラは右ボディを入れて、クリンチへ。ここでオリヴェイラのヒザ蹴りが急所に入り、試合が一時中断する。すぐに再開され、オリヴェイラの右で逆にメデイロスがダウンを喫する。立ち上がってきたところでボディにヒザを入れた流血のオリヴェイラがケージにメデイロスを押し込む。
メデイロスが離れると、オリヴェイラは再び右を当て、さらに左の追い打ちから揺れるメデイロスに左右のパンチ、ヒザ蹴り、そしてエルボーを打ち込む。ボディにヒザを入れ、悶絶状態のメデイロスが左フックを返す。さらに右を当ててメデイロスだが、オリヴェイラはヒザ蹴り、エルボーを繰り出す。クリンチのなかで今度はメデイロスが右ヒジを打ち込み、スピニングバックフィストを避けて離れる。
ここで右を当て、左右のフックでラッシュを掛けるオリヴェイラ。メデイロスは足下を泳がせながら、戦意を失うことはなかった。
2R、オリヴェイラが前蹴りをボディに2発入れ、前に出るとメデイロスの左を被弾する。メデイロスが左フックを2発打ち込み、オリヴェイラの動きが一瞬止まる。持ち直したオリヴェイラだが、右を打たれ肩で息をするようになっている。メデイロスは左をヒットし、左ハイ。伸び上がるように打ってくるオリヴェイラの右をかわすと、左ボディフックを決める。
オリヴェイラも前に出て右を振るうが、精度は初回より悪い。オリヴェイラのテイクダウン狙いはスイッチを駆使して防いだメデイロスが左を当てる。サークリングを駆使しながら左を打ち込むメデイロスは、オリヴェイラの小外を内股で投げてマウントを奪取。
強烈な勢いでエルボーを落とし、オリヴェイラのブリッジでスタンドに戻ると終了間際にも左を当て、流れを完全に自分に引きよせた。
最終回、ハイキックをキャッチされバランスを崩したメデイロスが左ミドル。しかし、ここからオリヴェイラが右を振るって前に出てバックを奪取。後方への投げ、さらに投げると見せて前方に落としバックマウントへ。
ヒザを押して胸を合わせたメデイロスは、スクランブルからスタンドに戻ると動きが止まったオリヴェイラに左フック、アッパーを連打する。完全に電池切れのオリヴェイラはマットに崩れメデイロスのパウンドについにTKO負けを宣告された。
「デトロイト、寒いけど大好きだ。カウボーイは本当にタフだった。ダナ、俺たちにボーナスをくれ」とメデイロスは語った。