【UFN193】消耗戦、最後の最後にトップ奪取のニコ・プライスが、アレックス・オリヴェイラに競り勝つ
<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
間合いの測り合いから、プライスが左右のロー。オリヴェイラが右を伸ばす。独特のヘタウマ打撃のプライスだが、オリヴェイラはリーチが長く蹴り足を掴んで組みを選択する。ケージにオリヴェイラを押し込んだプライスだが、ワキを潜られそうになりボディロックテイクダウンを許した──と思いきや、頭を抱えいたことで下にならずトップを取ることに成功する。
ハーフで細かいエルボーを入れるプライスのトップが続く。プライスはオリヴェイラの潜りを潰し、ヒジを落とす。Zハーフガードからディープハーフに移行しようとしたオリヴェイラは下のままラウンド終了を迎えた。
2R、オリヴェイラはローから左ジャブ、そして左ローを蹴る。左リードフックを当てたオリヴェイラは、右オーバーハンドも入れる。プライスは左右のローも、パンチは届かない。ゆっくりしたハイをダックでかわしたオリヴェイラも、手数は少ない。と、ローに右を当ててトップを取ったオリヴェイラは、オモプラッタを防いでサイドで抑える。変則の三角クラッチから腕十字を狙うプライスは、立ち上がったオリヴェイラに蹴り上げを見せる。
その足を捌き、ニーインベリーからサイドで抑えたオリヴェイラがアメリカーナを狙う。スクランブル狙いのプライスのバックを制し、パンチを落としたオリヴェイラ。プライスは前転で逃げるが、上四方→サイドを許す。ケージキックからハーフに戻したプライスはZハーフへ。オリヴェイラが鉄槌を落とし、ラウンドを取り返した。
最終回、序盤の打撃戦でオリヴェイラがカーフを連続で蹴っていく。ハイキックの空振りから裏拳を繰り出す。ボディから右オーバーハンドを入れたオリヴェイラが、右フックを打ち込む。プライスも右をヒットさせ、オリヴェイラが背中を見せて走り間合いを取り直す。勝負の残り2分、左を当てたプレイスが、ここでもスタンドの鉄槌を繰り出す。前に出て右を振るったプライスが組んでケージにオリヴェイラを押し込む。
ヒザを入れたプライスは、ギロチン狙いに離れる。オリヴェイラのスピニングバックフィストは空振りに。プライスが前に出て、オリヴェイラが回ってカウンターを狙う。左を受けたオリヴェイラが、右&左のフックを入れクリンチでは両ワキを差す。バックに回ったオリヴェイラは、このまま固めてタイムアップを迎える腹積もりか。リストコントロールで逃げに掛かったオリヴェイラから、プライスはテイクダウンを決めてタイムアップまでパンチを落とし続けた。
最後のトップ奪取が決め手となり、プライスが判定勝ちを収めた。」