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【JBJJF】8月6日、全日本選手権で復活──芝本幸司─01─「ブルーノが橋本選手にダブルガードの攻防を」

Koji Shibamoto【写真】「6連覇は意識しない」という芝本(C)TSUBASA ITO

8月6日(日)、東京都大田区の大森スポーツセンターで、第18回全日本ブラジリアン柔術選手権が開催される。この全日本選手権では、芝本幸司が復帰戦を戦う。
Text by Tsubasa Ito


3月のパン選手権、そして6月には黒帯では6年連続で出場を続けていたムンジアルも欠場となったが、マットから離れていた時間は芝本に何を与えていたのか。まずは、ケガの経過と欠場となったムンジアルについて尋ねた。

――今年3月のパン選手権、6月のムンジアルは負傷のため欠場となりました。ケガをした時の状況から教えてください。

「練習中にヒザの半月板が切れて、めくれ上がったところに骨が入り込んでしまいました。いわゆるロッキングという状態なんですけど、挟まったまま外れなくなってしまったんです。それが3月の頭ですね」

――これまで、同様のケガはあったのですか。

「ヒザの大きなケガは初めてですね。ケガをした日に整骨院へ行って解除を試みたんですけど解除できず、そこから1週間後に手術をすることになりました。その1週間はヒザの曲げ伸ばしができず、地面に足がつけない状態でした」

――話を聞いただけで痛みが伝わってきます……。

「最初の2日間くらいはちょっとでも動かすと激痛が走るので、横にもなれないんですよ。正直、睡眠がとれなかったことで精神的に参ってしまいましたね」

――ヨーロッパ選手権で優勝し、内容にも手応えを感じていた矢先の出来事でした。

「考え方次第ですよね。ケガをしたばかりの時から手術をして1週間くらいまでは、パン選手権はやむを得ず欠場したとしても、世界選手権には出ようと思っていたので、特にその時点では落ち込んだりすることはなかったです。

逆にアジア選手権で負けた直後にケガをして手術となっていたら、精神的に立ち直れなかったかもしれません。そう考えると、ヨーロッパで優勝した直後だったからこそケガを落ち目と思うことはなかったです」

――結果的にムンジアルも欠場となりました。当初、予想していたよりも回復に時間がかかったということですか。

「当初は早川(光由)先生にも世界選手権は出ますと言っていましたし、術後の感覚的にもいけるかなと勝手に思っていたんですけど、理学療法士の方のアドバイスを聞いたり、同じようなケガをしているスポーツ選手の情報を集めたりして考えたんですよね。術後の期間からして、再発のリスクがものすごく高かったんです。

体を動かすことはできるし、今年を最後にするなら出ることは可能だったと思います。でも、確実に優勝できるという自信を持てない状態で、再発のリスクを冒して選手生活が終わるのは避けたい。そう考えた時に、今年の世界選手権はパスしてベストなコンディションをつくり直して、来年以降にまた挑戦しようという気持ちに落ち着きました」

――ムンジアルの動画はご覧になりましたか。

「あまり観ていないです。世界選手権に関しての興味は、まずトライフォースの仲間がどういう結果を出すかというのが一番でした。次に、自分が元気であれば出ていたはずのルースター級。これは結果が出てから観る試合をチョイスしようと思っていました。

結果、ブルーノ・マルファシーニ1位、カイオ・テハ2位、橋本知之、ルーカス・ピニェーロ3位。トーナメントが出た時に私が予想した順位とドンピシャだったんですよ。ですから、あまり観る必要はないなと。決勝のブルーノ×カイオは観ていないです」

――橋本選手の3位を予想していたのですね。

「去年のアジア選手権で私に勝っていますし、そのくらいはいくと思っていました。トーナメントを見ても、ベスト8で当たるのは私がヨーロッパで勝っている相手ですよね。私より強い橋本選手が、私より弱い相手に負けるわけがない。普通に考えたら準決勝まではいくブロックでしたよね。

唯一、橋本選手に関しては今後、国内でも試合をすることがあるでしょうし、彼がブルーノとどんな試合をするかは興味があったので、それだけは動画を見ました。予想通りでしたね。どこかのタイミングでブルーノがパスかバックを取るだろうと。極めるならストレートアームロックかなという」

――すべて芝本選手の想定内だったと。

「ただひとつ『あっ』と思ったのが、ブルーノはトップポジションにいながらダブルガードの攻防をしていました。ブルーノすら立ってガンガン、パスにいける相手ではないんだなというのは感じました。橋本選手のガード力がそれだけ高いという判断なんでしょう。

準々決勝の(ホジネイ・)バルボーザ(・ジュニオール)もそうでしたけど、上下が成立しているのにダブルガードの攻防をしているんですよ。でも、それをブルーノもやっていたのはちょっとびっくりしました。橋本選手のガード力は相当だと思います」

<この項、続く>

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