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【WJJC2017】「自分をコントロールできなかった」。嶋田裕太がムンジアルを振り返る

Yuta shimada【写真】この瞬間、嶋田の胸に去来したモノは……(C)MMAPLANT

4日に閉幕したブラジリアン柔術世界選手権=ムンジアルで、嶋田裕太は2回戦=土曜日の試合でジョアオ・ミヤオに敗れ、ベスト8に残ることはできなかった。

2013年、紫帯時代にブラジレイロを制しムンジアルで2位、アジア1位を獲得して以来、嶋田は日本の柔術界をリードする存在になるべき期待を集め待望のムンジアル黒帯デビューを果たした。

色帯時代にしのぎを削り合ったライバルたちがうごめく、群雄割拠のライトフェザー級で彼らの戦いの輪に入る前にジョオアに敗北。この負けを嶋田はどのように捉えているのだろうか。


――2回戦でジョアオ・ミヤオに敗れ、日曜日に残ることができませんでした。あれから2日経過し、どのように振り返ることができますか。

「負けた時は『頂は高い。また1年後だな、長いな』って素直に思いました。これまで柔術をやってきて頑張っているという認識をしたことはなかったんです。でも、今回は頑張っていると思えることがありました。

同時にこれだけ頑張ったのだから、少しでも長い時間マットに立っていたいだとか、努力が報われたいと初めて思ったんです。その報いがなく、また1年。次かっていう気持ちになりましたね(苦笑)」

――ジョアオに勝つ自信はどれくらいありましたか。

「正直なところトーナメント枠を日本で見た時は50パーセントぐらいです。ただ、試合直前は100パーセント、自分が勝って手を挙げているシーンも目に浮かんでいました。ただし、冷静な時はこれまで2戦2敗の相手でチャンスらしいチャンスもなかったので、強気に言って50パーセントでした。

それでも試合が近づくほど調子は上がっているし、力がついているのも自分で感じることができました。去年とは別人、半年前とも別人だと感じていたし、充実した時間を過ごして調子自体は本当に良かったです」

――では何がいけなかったと感じていますか。

「1年のなかで試合後は体重が増えたり、練習の強度が下がったり常に集中していなかった。これまでは休む、追い込むとメリハリをつけていたつもりだったんですけど、それじゃダメですね。1年間、常に集中力を高めていないと。そこは、これからの1年は緊張感を持ち続け、ハメを外すようなことは試合後もしないでいよう……練習の質を下げない。そういう日々を送ろうと思っています。

Shimada a試合に関しては良いところがなかった。普段の生活が試合に出てしまいました……。本当に調子が良くて、集中もできていて。あの感覚が久しぶりで、逆に自分をコントロールできなかったです。あのテンションで臨めることが多くなれば、あんな風な試合にならなかった。

Shimada b動き自体は悪くなかったし、スタミナも切れなかった。あの動きがコンスタントに出るようにしたいです。土曜日は100パーセント以上というか……気持ちをコントロールできていなかったです。

Shimada c2013年紫帯の決勝、2015年にマイキー・ムスメシと試合をした時も近い感じでしたが、土曜日のジョアオ戦はこれまでにない感覚でした。100パーセント勝つと自分を鼓舞しないといけない、それこそ心の奥底では自分の方が弱いと思っていた証拠です。自分自身に自分を大きく見せるために、あんな風になってしまいました。ただ、それがあったからあそこまで動けたかなと思います」

<この項、続く>

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