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【JBJJF】東日本マスター 長南亮がマスター3茶帯ウルトラヘビー級で柔術・初優勝

Ryo Chonan【写真】前夜にシンガポールから帰国し、夕方からはパンクラスでセコンド。そのようななかで長南亮が優勝を果たした(C) BJ KEN

5月28日、東京都・墨田区総合体育館で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の第1回東日本マスター柔術選手権が開催された。マスター3茶帯ウルトラヘビー級を制した長南亮と各黒帯の試合をリポートする。
Text by Takao Matsui


昨年の全日本選手権からブラジリアン柔術の大会で柔術限定の現役復活をはたした長南亮が、マスター3茶帯ウルトラヘビー級にエントリーした。参加人数の関係で一回戦が決勝となり、パラエストラ渋谷の加留弘一朗と金メダルをかけて対戦することとなった。

両者、スタンドで様子をうかがうと加留が引き込んで長南がトップから攻める形となる。長南はパスガードを狙うが、加留はこれを許さない。腰を浮かして加留の足を割り、ハーフガードの体勢に。ここから足を抜きにかかるが、加留も粘る。何回となくトライした長南は、ようやく足を抜きパスガードに成功して3Pをリードした。

その後、長南はマウントを奪うが、加留はすぐにハーフへ戻しタイムアップに。長南が初優勝を決めた。当初、長南はオープンにもエントリーしていたが、所属選手が当日に開催されたパンクラスに出場しており、セコンドに就くために会場を後にした。

3人のエントリーとなったマスター2黒帯ライトフェザー級は、吹田柔術の後藤貴史と大西巧之がともに岩井晃久を下して決勝で対戦した。ダブルガードの体勢になると後藤が立ち上がり、トップからパスガードを狙う。下からコントロールする大西は、これを許さずにスイープを狙いつつ立ち上がる。引き込んだ後藤は袖を持ってコントロールするが、大西はあおりながらバックに回り込んだ。絞め技を狙いつつバックをキープし、アドバンテージ差で大西が頂点に立った。

Makoto Sawadaマスター3黒帯ライトフェザー級は、澤田真琴と對馬進悟が決勝で対戦した。澤田の引き込みに合わせて、對馬がテイクダウンで2点先生。その後は、澤田のガードを攻略できずに膠着警告が3度累積のため、2点を献上する。終盤には澤田がスイープを仕掛けたが、これは得点とならず――結果、ポイント2-2、アドバン0-2、ルーチ3-0で澤田の優勝が決まった。

マスター3黒帯ライト級は、トライフォース柔術アカデミーの稲野岳と飛翔塾SORAの大輪裕基が決勝を争った。ダブルレッグを仕掛けた稲野に対して、上から潰した大輪。稲野はディープハーフからスイープを狙う。大輪は足を抜いてパスガードを狙うが、稲野がバックに回り込む動きで、両者が立ち上がる。引き込んだ大輪。トップから稲野はパスガードを狙う。この時点でアドバンテージ1-1。稲野が最後までパスガードを狙い続け、レフェリー判定で勝利を収めた。

■第1回東日本マスター選手権 主なリザルト

【マスター1黒帯フェザー級】
優勝 宮尾司(サイレント柔術)

【マスター2黒帯ライトフェザー級】
優勝 大西巧之(リバーサルジム川口リディプス)
準優勝 後藤貴史(吹田柔術)
3位 岩井晃久(チームバルボーザジャパン)

【マスター2黒帯ライト級】
優勝 奥田照幸(X-TREME柔術アカデミー)
準優勝 ミヤケス・トシオ・アサダ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
3位 坂原慶弘(バルボーザジャパン東京)

【マスター3黒帯ライトフェザー級】
優勝 澤田真琴(DRAGON’S DEN)
準優勝 對馬進悟(リバーサルジム新宿Me,We)
3位 中野雅士(OVER LIMIT MARSJJC)

【マスター3黒帯ライト級】
優勝 稲野岳(トライフォース柔術アカデミー)
準優勝 大輪裕基(飛翔塾 SORA)
3位 長濱裕一(デラヒーバジャパン三島T-KIX GYM)

【マスター3茶帯ウルトラヘビー級】
優勝 長南亮(トライブトーキョー MMA)
準優勝 加留弘一朗(パラエストラ渋谷)

【マスター1黒帯オープンクラス】
優勝 宮尾司(サイレント柔術)

【マスター2黒帯オープンクラス】
優勝 奥田照幸(X-TREME柔術アカデミー)
準優勝 坂原慶弘(バルボーザジャパン東京)
3位 後藤貴史(吹田柔術)
3位 ミヤケス・トシオ・アサダ(IMPACTO JAPAN B.J.J)

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