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【WJJC2017】パウロなきライトフェザー級 誰が勝っても不思議じゃない中での加古、嶋田、山田

Joao Miyao【写真】パウロがいなくなったライトフェザー級、軸はジョアオかムスメシか(C)MMAPLANET

6月1日(木・現地時間)から4日(日・現地時間)にかけて、米国カリフォルニア州ロングビーチのカリフォルニア大ロングビーチ校内ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。今年度における各階級、そして無差別級における競技柔術世界一を決定するこの大会。今回はライトフェザー級の見所をお届けしたい。


昨年の覇者パウロ・ミヤオは禁止薬物使用が発覚して出場停止&優勝剥奪の処分を受けたこともあり、本命不在、群雄割拠の大混戦の感があるこの階級。その中で軸となるのは、パウロの弟にして、本年度は階級を上げて参戦のジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)だろう。

無茶とも思えるほど驚異的なペースで試合出場を続けるジョアオは、今年のヨーロピアン大会ではガブリエル・モラエスにまさかのパスガードを許しての敗戦。オーバーワークによる負傷説も囁かれたが、パン柔術では復活して同門のチアゴ・バホスとクローズアウトを果たしている。黒帯獲得以来、最軽量級でマルファシーニやカイオ・テハに紙一重の差で敗れてきたジョアオの、悲願の世界初制覇はなるか。

Mikey Cusumeciそのジョアオに立ちはだかる天敵が、マイキー・ムスメシ(ブラザCTA)だ。ジョアオが得意とするモダン柔術におけるポイントの奪い合いで、ことごとくその上を行って現在直接対決で3連勝中のムスメシは、今年はヨーロピアン大会でモラエスを下して優勝、また先日のワールドプロ大会もジョアオの同門のイアゴ・シウバに競り勝って制しており、調子は上々のようだ。

Isaac Doederlein他にも昨年パウロと決勝を争い、敗れたもののパウロの失格によって今回繰り上げ優勝が決まったパワーファイターのアリ・ファリアス(アトス)、今年のジョアオからパスガードを奪って世界を驚かせた大ベテランのガブリエル・モラエス(アリアンシ)、昨年のムンジアルでムスメシを倒したアイザック・ドーダーライン(アリアンシ)、ジョアオの同門でクローズアウト優勝も何度も果たしているイアゴ・シウバとチアゴ・バホスのPSLPBシセロ・コスタ勢も出場。

そこにサミール・シャントレ(アレス)、ダニエル・ベレーザ(SASチームUSA)、キム・テハ(カイオ・テハ)等が加わるという、まさに大混戦が予想されるライトフェザー級には日本からは加古拓渡(グラップリングシュートボクサーズ)、嶋田裕太(ネクサセンス)、山田秀之(カルペディェム)の3選手が参戦。

Kako加古は、昨年準々決勝に進出して優勝者のパウロに敗れたが、上述のようにパウロが失格したために今回3位への繰り上げが決定。メダル獲得という快挙達成となった。世界3位という勲章を手にした日本のモダン柔術の第一人者の戦いに期待したい。

また、その過去を黒帯初戦となった昨年のアジアで圧勝しており、今や日本を代表する柔術家に育った嶋田裕太に当然、注目は集まる。パン柔術ではジョアオ・ミヤオを相手に善戦、その後は4年振りにブラジル修行も行った。
Shimada vs Yamada
夏には初のADCC出場も控えており、立ち技への習得にも励む嶋田、自分の形にハマれば柔術を強さは国内随一という評価を得るようになった嶋田が、いかにその幅を広げているのか期待が掛かる。そしてムンジアル初出場となる山田秀之。パンではジョアオ・ミヤオとクローズアウトしたチアゴ・バホスに健闘してみせた。世界トップの力を知った山田の成長もみたいところだ。

さらに大ベテランの在米日本人、タダシ・タカシマ(ボストンBJJ)も参戦。44歳にして東海岸で行われるIBJJF系大会にてジョアオ・ミヤオに何度も挑み、いつのまにかムンジアル出場権を手にしたタカシマ。ローカル大会でジョアオのエントリーを知ると階級変更してしまう選手が多いなか「彼ほどの才能は柔術界全体で育てなくては。実践練習が必要な彼に自信をつけて送り出してやるべき」との気概で戦い続けた男の、アダルト世界初挑戦にも密かに注目したい。

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