【Pancrase287】右ジャブ冴える冨樫が、石川のシングルに屈せずスプリット勝利
<ライト級/5分3R>
冨樫健一郎(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
石川英司(日本)
右ジャブを伸ばす冨樫、石川も左を見せて踏み込む。石川は左ボディストレートを入れて、テイクダウンの機会を伺う。引き続き右ジャブを当てる冨樫に対し、石川はテイクダウンのフェイントを織り交ぜてプレッシャーを掛けようとする。石川が左ロー、冨樫はここでワンツーを狙い、続く踏み込みにアウトからパンチをかぶせる。富樫のショートの連打に、石川も左を打ち返し互いに間合いを取り直す。石川は左ミドルから左ローを蹴っていくが、冨樫のジャブをもらい続ける。
石川が首を取りに来たところでだーティーボクシングからヒザ蹴り、ショートの連打と冨樫が試合をリード。その後も石川の踏み込みに右ジャブを当てた富樫は終盤こそ、石川にケージに押し込まれたもののジャッジの支持を2票集めた。
2R、初回と同様に右ジャブを当てる冨樫は、石川の前進に右を当てて動きを止める。細かいパンチの応酬から壁レスを経て、石川がシングルで冨樫をケージに押し込む。頭を上げた石川はエルボーを眼目に被弾し、頭を下げると頭部にヒジを落とされる。このクリンチはブレイクが掛かり、変わらず右ジャブを伸ばす冨樫に対し、石川は左ストレートから首の後ろをとってダーティボクシングへ。
放れた富樫は、同じように左を伸ばしてきた石川に逆にクリンチからパンチを入れる。そして間合いを取ると、左を当ててダウンを奪いパウンドで削った冨樫が、この回は3票を集めた。
最終回、前に出てシングルに入った石川が、ケージに冨樫を押し込む。顔を切った冨樫が右エルボー、頭を外に出したシングルも再び頭を刈った冨樫が耐える。石川の懸命のテイクダウン狙いも冨樫はケージを背にいて耐え続ける。石川もシングルに徹底的にこだわり、ヒザをついた冨樫の右足のカカトを取る。頭を胸につけて左のパンチを入れる石川に対し、冨樫もウィザードから右のパンチを入れる。クリンチのなかで、ヒザ立ちでパンチを打ち合う両者――石川が腰を上げたところでタイムアップとなり、冨樫がスプリット判定勝ちを手にした。