【Pancrase284】コンバ王子にイエロー2度、アグォンがパンクラス初陣で判定勝利
<フェザー級/5分3R>
カイル・アグォン(米国)
Def.3-0:30-25.30-25.29-26
コンバ王子(日本)
元PXCフェザー級王者アグォンのパンクラス初陣。右ジャブから右ローを見せるアグォンに対し、コンバ王子は踏み込んで右を振るう素振を見せる。左回りを続けるコンバ王子に対し、アグォンは左を伸ばすも届かない。右ローを受けて左に回るコンバ王子が、左ローを返す。左ローをキャッチしようとしたコンバ王子のアグォンがサイドキックを放つ。
残り100秒でコンバ王子にもっと攻めるよう注意が入る。直後に右のパンチを当てたコンバ王子だが、アグォンは再び右のサイドキックをボディに突き刺していく。さらに右ローを蹴り込んだアグォオン、ここでコンバ王子にイエローカードが提示されマイナス1Pに。アグォンは右ジャブから左ストレートを伸ばすタイムアップ。ペナルティもあり、ジャッジ3者が10-8をつけた。
2R、ローを受けてやや近いレンジを維持するコンバ王子は、攻撃をして前に出たいところ。アグォンはサイドキックでヒザを蹴っていき、コンバ王子の前進にはスッと距離を取る。そのコンバ王子の前進に真っ直ぐ下がるアグォンだけに、何とかケージに押し込みたい。と、アグォンが左ストレートを当て、サイドキックをボディに入れる。プレッシャーをかけることができないコンバ王子が、右フックを振るう。その次が欲しいコンバ王子。アグォンの左前蹴りに、右を合わせようと前に出る。
飛び込んで右フックを当てたコンバ王子だが、組みになるとすぐにアグォンが体を入れ替えてケージにボディロックでテイクダウンを狙うアグォンに対し、コンバ王子が投げを打つ素振を見せる。離れたアグォンも手数は少ない。と、レフェリーが再びイエローカードで1P減点が加わる。アグォンは期せずしてビッグラウンドとなり、自然とコンバ王子の出方を伺うように。この回もジャッジは3人揃って10-8でアグォンを支持した。
最終回、右を伸ばして前に出たコンバ王子。アグォンが左に回ってよけるも、そのまま距離を詰めて右を当て、右の前蹴りを入れる。距離が近くなり、バックを取ったアグォンがテイクダウン、背中を見せるコンバ王子に後方からパンチを入れる。殴られながら立ち上がったコンバ王子は右フック、続いて右を入れるもアグォンはここでも組んでケージに押し込む。
コンバ王子の払い腰を潰し、後方からパンチを伸ばしたアグォンは正面を向きあうと、サイドキックをヒザに突き刺す。コンバ王子も右フックを三度当てて、試合は残り2分に。アグォンは左ストレートを当て、前進してきたコンバ王子からテイクダウンを奪う。コンバ王子はすぐに立ち上がったが、クリンチの状態が続き小外掛けも耐えられる。
コンバ王子がパンチを打ってくると組んでバックに回るアグォンは、スピニングエルボーをかわしてシングルレッグへ移行。コンバ王子がキムラを仕掛け、後方回転を見せたところで試合終了となった。
ペネルティが2度もあっては勝負の行方は明白、アグォンが3‐0の判定勝ちを収めた。