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【TUF24】レビュー03 ヒロこと扇久保博正の初戦の相手=南アフリカのズルにRNCで一本勝ち

ogikubo【写真】無事初戦をRNCでクリアした扇久保。写真は今年4月のプロ修斗公式戦から (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのパームス・カジノリゾート内ザ・パールで開催されるTUFシーズン24「Tournament of Champions」。世界各国のプロモーションから集まった16名のフライ級王者が生き残り合戦を戦い、優勝者が今大会でUFC世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソンへ挑む。

そんなTUF24レビュー、第3回はエピソード02で組まれたトーナメント1回戦=扇久保博正×カジムロ・ズル戦の模様をお伝えしたい。


<TUF24フライ級T1回戦/5分2R>
扇久保博正(日本)
Def.2R3分44秒by RNC
カジムロ・ズル(南アフリカ)

英語ができないなか、同じ修斗王者のホナウド・カンジドと仲が良くなった扇久保の初戦の相手は南アフリカのズル。サウスポーのズルに左ミドルハイを見せた扇久保。ズルは間合いをとって右ハイやワンツーを繰り出す。左ストレート、左ミドルを放つズルに対し、扇久保は組みつくと一度下になりながら、すぐに起き上がってトップを奪いきる。

足を一本抜いてエルボー、右パンチを打っていく扇久保は鉄槌を連打。そのまま右を連続で打ち込み、ヒジを顔面に押しつける。ズルはクローズドに戻し、頭を腹につける扇久保にエルボーを打っていく。ガードを割ろうとする扇久保。ベナビデスの英語の指示は聞こえていないが、ガードを割ってそのままマウント、バックマウントを奪取する。RNCこそ極めきることはできなかったが、扇久保が初回をモノにした。

2R、ズルが前に出て左フック、左ストレート、回った扇久保はテイクダウン狙いから尻餅をつき、すぐに起き上がって上を取るという初回と同じ動きをするが、ズルが防ぐ。サウスポーに構えを変えた扇久保は、ズルの突進にケージに押し込まれ一旦下になるも立ち上がってテイクダウンからトップを奪取。ハーフで削る扇久保に対し、ズルがフルガードに戻す。

扇久保はガードの中からエルボーを落とし、足を一本抜くと右エルボー。残り一本を抜くや、ズルのブリッジに合わせて扇久保はここでもバックマウントを取る。続くRNCでズルがタップした。

ベナビデスは「初回からヒロは自分の距離で戦い、打撃の交換をコントロールしストライカーのズルを戦い難くしていた」と話し、「一度、ヒロが寝技に持ち込むと完全に試合をした。ズルは1RのRNCをよく耐えた。そして、初回を落とし倒すしかなくなって前に出たズルに、ヒロはまたテイクダウンを決めて柔術ゲームに持ち込んだ。堅実なパフォーマンスで、チーム・ベナビデスに初勝利をもたらした」とダナ・ホワイトは扇久保の勝利を評した。

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