【Pancrase281】三浦広光がフルマークの判定で村山下し、ウェルター級のベルト巻く
<ウェルター級KOPT/5分5R>
三浦広光(日本)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
村山暁洋(日本)
右ローを蹴った村山に対し、三浦も右ローを返す。前に出ようとした村山に村山は右を打ち込む。体を上下して左ジャブを伸ばす三浦はプレシャーを強めて、右ストレート、左フック、ローを優勢に試合を進める。王者はケージの前をサークリングする展開が続き、三浦が左を入れる。左ジャブのダブルに対し、間合いを外した村山は左を当てるが、すぐに右を三浦が打ち返す。残り10秒で左ストレートをヒットさせた挑戦者のラウンドとなった。
2R、村山のシングルを切った三浦が右ストレート。続く右は空振りとなったが、村山は懐に入ることはできない。その三浦も追いかけはするが、手数は決して多くない。そのなかで右一発で王者を下がらせる三浦がロー、そして動く村山の正面を取りプレッシャーを強める。左を入れて、さらに村山の左に右のクロスを合わせる。村山は終盤に2度のテイクダウン失敗し、打撃もローが入るぐらいで、このラウンドも三浦が取った。
3R、覚悟を決めたようにケージ中央を陣取った村山に三浦はボディ、そして払い腰からパンチを集中させる。起き上がったチャンピオンは再びケージの前を回るようになり、三浦が右を伸ばす。右ローから右ストレート、さらに追いかけて右を当てたチャレンジャーが左ジャブを打ち込む。追い込まれた王者は近距離でもパンチ、離れて右ローを被弾し反撃の糸口すら見つけることができない。左ジャブを2度届かせたチャンピオンだったが、攻勢に出ることはできないまま3Rも失った。
4R、深追いすることなく試合をコントロールするチャレンジャーが左フックから右ストレート、勇気をもって前に出たいチャンピオン――三浦はパンチの当たらない距離をキープしていればベルトを巻くことができる。組んだ村山はヒザを突き上げるが、ダメージを与えることはできない。右ストレートを受けて逃げのテイクダウンを仕掛けた村山に、三浦は再び右を入れる。続いて左から右ボディフック、そして右ストレートの三浦。村山も左を当てたが、三浦は右ボディフック、右ローと遠い距離で試合を支配し続けた。
最終回、ここまで全ラウンドを失っている王者はいきなり組みにき、クリンチも右フックを更けて離れられる。四つ組みで前に出る村山に対し、押し返した三浦がケージに詰める。ブレイク後、村山は左を差すが、ここも三浦がケージに村山を押し込む。ヒザを腿、ボディに入れる三浦、レフェリーが再びブレイクを命じる。残り2分40秒、村山の右は伸びない。右ボディフックに大きく下がる村山に、三浦が振りの大きな左フックを見せる。距離を詰めるとパンチの餌食になる村山は組み付くも、崩されガードを強いられる。
ここで蹴り上げを決めた村山が離れる三浦を追いかけて組んで投げを打つ。これを潰されハーフで抑えられた村山はそのまま下の状態でタイムアップを迎え、フルマークの判定負けとなりベルトを失った。
新王者は「僕に挑戦したい人はRINGSまで連絡ください」と淡々と話した。