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【Bellator106】ダニエル・ストラウス新世界フェザー級王者に

2013.11.03

Straus vs Curran【写真】自らの反則でリズムを狂わせたカーランを破り、ストラウスがベルトを腰に巻いた(C)GONGKAKUTOGI

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
ダニエル・ストラウス(米国)
Def.3-0:49-45, 48-46, 48-46
パット・カーラン(米国)

サウスポーのストラウスに対し、右ハイをゆっくり放つカーラン。続いて素早いミドルハイを見せる。左ローを返し、左ストレートから組みついてテイクダウンを奪ったストラウス。アッサリと背中をつけたカーランは、ケージを背にして立ち上がり距離を取り直す。ストラウスは右から左を伸ばし、左ミドルからパンチを振るっていく。

積極的な立ち上がりを見せたストラウスに、カーランの右ローが急所に入り試合は中断。再開後、カーランが飛びヒザを見せたが距離は合わない。左ストレートから組みついて、ケージに王者を押し込むストラウス。カーランは左エルボーからアッパーを繰り出す。ストラウスも左ヒジを見せて距離を取り直す。カーランの右ローでバランスを崩したチャレンジャー。左ストレートから再び飛び込んで、アンクルピックからテイクダウンを奪う。

すぐに体を起こした王者だが、バックに回られ挑戦者の時間が続く。腕を剥がして胸を合わせたカーランが細かいヒザを入れ、ストラウスは左ボディを見せる。左ヒジから距離を取った王者は右ハイから右ストレート、挑戦者も左を返し、初回が終了。このラウンドはチャレンジャーが取ったか。

2R、カーランの右ローでテイクダウンの出鼻を挫かれたチャレンジャー。それでも果敢に前に出るが、間合いを外した王者が飛び蹴りをガードの上から蹴り込む。左ストレートからテイクダウンのフェイントを入れたストラウス、上下からチャンピオンを崩そうとする。接近戦で左を打ち込んだカーランだが、ステップバックの際にスリップでバランスを崩す。

すぐに立ち上がったカーランが、右ボディを打ち込む。首相撲のチャレンジャーに再び右ボディを入れた王者。ヒザ蹴りから前に出るも、ストラウスも左ミドルを返す。カーランは右ストレートをヒット、さらに右ローにつなげる。ストラウスはワンツーから蹴りを見せるも、王者はミドルを蹴り込む。ストラウスのパンチを小さなグローブでブロックするカーランは、残り30秒を切り始めて組みつく。離れ際にエルボーを見せたカーラン、右ボディを有効に効かせてラウンドを取り返した。

3R、右ジャブから左ストレートを伸ばしたストラウス。カーランはヒザ蹴りをボディに突き刺す。ストラウスのパンチをバックステップ、ヘッドスリップでかわすカーランは、ダブルレッグもケージを背にし、頭を刈って防ぐ。ストラウスは細かいヒザを入れ、頭を胸につけてタイトに押し込むも、テイクダウンを奪えない。バックも許さない王者、絶妙のバランスを見せてバックに回り込もうとしたが、ここでストラウスが腰に乗せて投げを見せる。腹這いから立ち上がった王者は、続く投げをすかして顔面にヒザ蹴り一閃。直後に、自ら頭を抱え込んでしまう。ストラウスの左ヒザがマットについており、これは明らかに反則攻撃だ。

ストラウスに5分間のインターバルが与えられる。暫くマットに崩れていた挑戦者だが、立ち上がるとドクターチェックを受けて、試合再開に応じる。ペナルティで1Pを失ったカーラン、この攻防がどのような影響を試合展開、ポイントに影響するか。再開直後に組みついてテイクダウンを奪ったストラウス、カーランは虚を突かれたように簡単にテイクダウンを許す。パスからサイドに回った挑戦者、王者は一瞬背中を見せて再びガードを取って足を戻す。ストラウスは三角を担いでパス狙い、ここで挑戦者が2Pをリードした可能性も出た3Rが終わった。

4R、左ハイから組みついたストラウス。カーランはヒザ蹴りを引きずっているか……動きが鈍い。ケージに王者を押し込んだストラウスはヒザと腰をコントロールしテイクダウンを奪う。バックに回ったストラウス、カーランは大きく宙に浮かされテイクダウンを取られる。立ち上がったカーランだが、後方から煽られ胸を合わせることもままならない。腰をコントロールしてカーランをケージに押し込み、再び尻餅をつかせたストラウス。カーランはギロチンを仕掛けるも、足を束ねられ力を入れることができない。フルガードを取ったカーラン、タイトに絞めるも挑戦者が頭を引きぬく。

トップをコントロールし、ストラウスが左ストレートを落とし起き上がり合わせてギロチンを見せる。起き上がれないカーラン、いよいよ追い込まれた4Rが終了した。最終回、ヒザ蹴りから右を伸ばすカーランは、逆転にはフィニッシュが必要だ。ストラウスは右ジャブから左ストレートを伸ばす。カーランも右を返すが、クリーンヒットとはならない。左アッパーから前に出るカーランに対し、飛びヒザを放ったストラウスがここに来てなお、印象点でもリードする。

と、左ストレートを受けてカーランの動きが止る。パンチのラッシュからヒザ蹴りの連打、さらに組みついていったストラウス。ケージに押し込まれた状態が続いたカーランが、ヒップトスから態勢を入れ替えるも、残り時間は80秒を切っている。王者は組技を続け、ダブルレッグを狙うが、これはミスチョイスだ。打撃のKOが必要になる時間帯、王者はヒザ蹴りを見せるも組んだ状態が続き時間だけが過ぎていく。

シングルから尻餅をつかせたカーランだが、起き上がり際に逆にテイクダウンを決めたストラウスが、トップを取った形で試合を締めた。結果は3-0でストラウスが第3代ベラトール世界フェザー級チャンピオンに。チーム、家族、友人、対戦相手に感謝の言葉を発した新王者は、カーランに「また戦うことになる」と言い残し、ケージを下りた。

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