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【Invicta FC16】5Rの激闘制し、ジェニファー・マイアが暫定フライ級王者に

<Invicta FC女子フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ヴェネッサ・ポルト(ブラジル)

間合いを測る両者、ポルトの右フックがマイアの顔面を捉えいきなりダウンを奪う。右ワキを差して潜ろうとするマイアは、スクランブルに持ち込み立ち上がる。ポルトは組んでケージにマイアを押し込むも、自ら離れると右をヒットする。マイアも右を伸ばすが、勢いはポルトが上。引き続きポルトが左ミドルを入れる。手数が少なくなった両者、残り1分を切りマイアの左が当たる。ポルトも右を打ち返し、非常に落ち着いた試合展開で初回を取った。

2R、初回同様に思い切りの良い右ロングフックを見せるポルトに対し、マイアはコンパクトな左を2つ返す。そのマイアの左フックに右を合わせようとするポルトは、右を振るってマイアのワキを潜って反対側まで走る。右フックからダブルレッグでマイアを抱え上げてテイクダウンを奪ったポルトは頭を跨いで腕十字へ。腕を抜いたマイアだが、すぐに左足を取られてガードを強いられる。鼻血が滴り落ちるポルトが飛び込んでパウンドを見せ、左足をすくおうとし、ハイガードもスラム気味に叩きつけられる。

立ち上がったポルトはローを入れたが、手を着いているところカカトで側頭部を蹴られブレイクに。マイアの反則も試合はスタンドで再開となり、ポルトは右フックを打ち込み、直後にテイクダウン。マウントを取ったポルトは左のパンチ。ブリッジでバックを許したが、胸を合わせたマイアは腕十字を逃れてトップを取り返す。ここでタイムアップとなった。

3R、マイアが右をヒット。ポルトが右を打ち返す。マイアの右でポルトの動きが止まると、すぐに右を打ち返し足を止めての打ち合いに。ここでポルトがダブルレッグを仕掛けるも、マイアは倒れない。首投げも潰したマイアがポルトをケージに押し込み、細かいパンチを入れる。離れた両者、ポルトはやや息が荒くなってきたか。右をヒットさせたポルトに対し、直後に右ストレートをマイアが入れる。

ここでも組んできたポルトを潰し、マイアが腹固めからチョークを狙う。一気に胸を合わせたポルトはスクランブルのなかでダブルレッグ、マイアもギロチンで反応する。残り30秒、ポルトはガード&ギロチンのなかで過ごした。

4R、マイアの右フックにポルトがダブルレッグを合わせるが、逆にケージに押し込まれる。マイアがエルボーを入れて離れると、ポルトの左にも前に出て手数に優勢に出る。肩でブロッキングして右を打ち込んだマイアは、連打を振るいながら前に出るもテイクダウンを合わされてしまう。

マイアはガードから腰を切って腕十字へ。左腕が伸びたポルトが右足で頭を跨いで体を並行にしていく。マイアに乗っかるような形にとったところで両者の動きが止まり、レフェリーがブレイクを命じた。残り45秒、ポルトの流血が激しくドクターチェックが入る。再開後、前に出るマイアが右から左を入れる。ポルトはクリンチに持ち込むが、エルボーからボディへパンチを打たれる。それでもポルトが終了間際にテイクダウンを決めた。

最終回、まずはマイアがポルトをケージに押し込む。細かい打撃の応酬で、ここに来てもポルトを削っていくマイアが離れる。ポルトのグローブのテーピングが剥がれかかっており、試合が中断。再開後、渾身のシングルレッグを仕掛けたポルトはマイアのリバーサルをつぶし、スクランブルへ。マイアはケージにポルトをドライブし、右エルボー。離れたポルトに左の前蹴り、これをキャッチするようにポルトがダブルレッグ。同時にマイアはギロチンを仕掛け背中をマットにつける。グリップを外したマイアが、もう一度組み直すが30秒以上同じポジションが続き、チョークを解く。

トップで固めるポルトはこのまま試合終了を迎え、ホーンがなると同時に両者は固く抱き合った。初回と2Rはポルト、3Rからはマイアの打撃と関節技がリードしたか。最終回はポルトがトップをキープして試合が終わったが、ジャッジはどのような判断をするか。結果は3-0でマイアが暫定フライ級に王座に就いた。

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