【UFC255】王者シェフチェンコが打撃とテイクダウンで完全コントロール。マイアを判定で下し王座防衛
<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
バレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ジェニファー・マイア(ブラジル)
サウスポーの王者シェフチェンコが右ローから右の前蹴り。マイアはガードを固めて距離を詰める。シェフチェンコはサイドキックから組み付いて、四つからテイクダウンに成功。マイアはシェフチェンコの両腕を抱え、フルガードの体勢を取る。マイアがシェフチェンコの首を抱えると、トップにいるシェフチェンコは空いた両腕でパンチとヒジを落とす。下からシェフチェンコの脳天に左ヒジを放つマイア。シェフチェンコは構わずトップからパンチを上下に散らす。マイアは4の字フックで完全にディフェンスへ回ってファーストラウンドを終えた。
2R、距離を詰めるマイアのボディへ、左サイドキックを見舞うシェフチェンコ。ケージに詰まりながら組んでテイクダウンを奪う。マイアも一瞬だけ背中を着けさせられながら、すぐに立ち上がり、今度は脇を差してシェフチェンコをケージに押し込む。シェフチェンコはケージから離れて首相撲からヒザ蹴り。これをかわしたマイアが再びシェフチェンコをケージに押し込む。
ケージを背にしながら、マイアの顔面に左ヒザを放つシェフチェンコ。さらにボディロックからグラウンドへ持ち込もうとしたが、マイアが踏ん張りトップを奪う。ハーフガードのシェフチェンコをケージに押し込むマイア。シェフチェンコはマイアの右腕を抑えて、パンチを出させない。ここでシェフチェンコは、ケージを蹴って体勢を入れ替えようとするも、マイアはトップをキープ。するとシェフチェンコが下から三角絞めを仕掛けたが、マイアはこれもディフェンス。ラウンド終了までトップをキープし続けた。
3R、体を揺らしながら近づくマイアの顔面に、左ストレートを当てていくシェフチェンコ。足を使いながらマイアの攻撃をかわし、右ジャブをヒットさせる。距離が近くなり、互いに組んだが相手をケージに押し込んだのはマイア。シェフチェンコは左のヒザ蹴りから、脇差しをといて離れる。距離ができると、シェフチェンコは蹴りを放つ。さらに左ストレートからバックに回り、ボディフックからマイアをテイクダウン。ハーフガードのマイアをしっかりと抑え込む。マイアはフックガードから上半身を起こして、そのまま立ち上がる。さらに両脇を差してシェフチェンコをケージに押し込むマイア。しかしラウンド終了間際にシェフチェンコがテイクダウンを奪った。
4R、開始早々、左ストレートを決めるシェフチェンコ。マイアは前に出るとローとジャブで捌く。左ストレートを放ち、続いて右フックを打ちながら相手の左に回るシェフチェンコ。これまでのラウンドよりも足を使い始めた。と思えば、左ストレートから組み付いてグラウンドに持ち込み、ケージ際でマイアを抑え込む。ハーフガードのマイアに右のこ拳を落とすシェフチェンコ。ディフェンス中心のマイアに、声を上げながら鉄槌と肩パンチ、体を反らして逃れようとしたマイアのバックを奪いかける。マイアは再びハーフガードに戻るが、シェフチェンコの抑え込みが強く、下から攻撃を返すことができない。
最終R、前に出るマイアの顔面に右ジャブをヒットさせるシェフチェンコ。マイアはダブルから相手をケージに押し込む。しかし体勢を入れ替えたシェフチェンコは、左ヒジを放ちながら離れる。距離ができると左ミドル、左ストレート、そしてサイドキックを打ち込むシェフチェンコ。連打でマイアをケージに押し込んでいくが、マイアもここで組み付き、シェフチェンコをケージに押し込む。シェフチェンコの右腕を巻き込みテイクダウンを狙ったマイアだが、シェフチェンコはディフェンスし、反対にグラウンドへ持ち込もうとする。
これを防いだマイア。両者ケージの中央に戻ると、シェフチェンコが右ジャブと左ストレートでマイアを近づけさせない。マイアは顔面から出血が見られる。組み付いてくるマイアを引きはがし、左ミドルと左ストレートでシェフチェンコがコントロール。顔面にパンチを集めるシェフチェンコ。残り10秒で左バックフィスト、マイアが組み付いてきても倒れることなく試合を終えた。
裁定は、2Rを落とした以外シェフチェンコの完勝。
パンチ、ミドル、そしてテイクダウンでコントロールしたシェフチェンコが4度目の王座防衛を果たした。