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【PXC50】勝負に出て流れが変わった2R終盤──4Rに矢地が三角絞めでヴォルカノフスキーに一本負け。

<PXCフェザー級選手権試合/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.4R by 三角絞め
矢地祐介(日本)

右ジャブを伸ばす矢地、ヴォルカノフスキーは右ローを見せる。左ストレートからシングル出たヴォルカノフスキーだが、矢地は尻餅からケージを背に立ち上がる。右ワキを差し返し逆にテイクダウンを狙った矢地。ヴォルカノフスキーもケージを背にして耐えると、再び野次をケージに押し込む。足首を取り、シングルからダブルに移行したヴォルカノフスキーに対し、矢地はギロチンへ。サイドに回り頭を抜いたヴォルカノフスキー、ここで両者が同体で立ち上がる。一瞬離れたヴォルカノフスキーがヒザ蹴りから、また組みへ。矢地が我慢の展開が続く。離れた矢地だが、ヴォルカノフスキーが大きな右フックを振るって組みつく。ボディを入れ、ダブルから尻餅を着かされた矢地は、反則のヒザを顔面に受けそうになり立ち上がる。

執拗なテイクダウン狙いに首相撲からヒザで対抗する矢地だが、隙あらばヴォルカノフスキーが組みなおしテイクダウンを狙ってくる。右フックを振るって左腕を差し込むヴォルカノフスキー、離れた矢地は飛びヒザ。バランスを崩したヴォルカノフスキーだが、スクランブルに持ち込みシングルへ。潰した矢地がエルボーを頭部に入れる。最後に離れた矢地はスピニングバックフィストを空振りし、右を被弾したところで初回が終了した。

ケージ際の削り合い、スタミナをロスしたのは矢地かヴォルカノフスキーか。2Rが始まり、矢地が左ミドルを入れる。ヴォルカノフスキーはパンチを見せて組み付く初回と同じ展開に。頭を押して背中を決してマットにつけない矢地は、ボディにヒザを見せる。と、矢地は小外掛けへ。倒しに来たヴォルカノフスキーを潰し、トップを取った矢地は即パスガード。口を開けているヴォルカノフスキーが足を戻すも、矢地はパンチを落とす。ヴォルカノフスキーが背中を預けて立ち上がろうとすると、矢地はワンフックから両足をフックしてバックマウントを完成させる。

ワンフックから胸を合わせトップを取りに行った矢地だが、ヴォルカノフスキーが立ち上がる。ヴォルカノフスキーが回転バック肘を見せる。しかし、距離ができると矢地は左ミドルを効かせワンツーからボディストレートを打ち込む。ヴォルカノフスキーもフックを返すが、矢地は左ハイから左ミドル。組み付いたヴォルカノフスキーは腹を効かされ、スタミナもロスしている。続くケージ際の組み合いでも足を払った矢地がテイクダウンに成功する。キムラクラッチからバックを取り、腕十字を狙う矢地。ヴォルカノフスキーが起き上がってクラッチを許さない。ここでヴォルカノフスキーが強烈な左フックを2発入れ、流れを矢地に許し切らなかった。

3R、勢いのあるフックを振るうヴォルカノフスキー。流血の矢地はミドルを見せるも、ヴォルカノフスキーが組んでテイクダウンへ。尻餅から立ち上がった矢地だが、2R終盤のパウンドのダメージが残っているか。ヴォルカノフスキーがここでもスピニングバックエルボー。離れた矢地は左ローをキャッチしてテイクダウンに成功する。立ち上がり際にバックに回った矢地は、スタンドに戻っても背中を取ったままで寝技に持ち込む。

ここからスクランブルで立ち上がったヴォルカノフスキー、スタミナが切れつつ粘る。矢地はヒザ蹴りを受けるも、ダブルレッグでテイクダウンに成功。寝技でパウンドが欲しい矢地だが、ヴォルカノフスキーが立ち上がる。ボディロックから体を引いてバックに回った矢地だったが、乗り過ぎて前方に落とされる。スクランブルのなかで右フックを振るうヴォルカノフスキー、右エルボーを避けた矢地は右ジャブも力がない。ヴォルカノフスキーが組みついて右ヒジを顔面に入れる。矢地のギロチンは滑り、ついにテイクダウンから背中をマットに着けてしまう。右のパンチ、左エルボーの隙に立ち上がった矢地は最後にダブルレッグを許し、ラウンドを失った。

4R、ヴォルカノフスキーは左前蹴りから右ストレートを打ち込む。そのままフックを振り回しダブルレッグからテイクダウン。右のエルボー&パウンドを入れたヴォルカノフスキーが、矢地の立ち上がり際に足のフックがないRNCへ。苦し気な表情を浮かべ、胸を合わせた矢地だが、右ヒザを顔面に受けダメージをごまかすようにシングルレッグへ。

矢地はこのスクランブルを制してトップを取り切る。ヴォルカノフスキーはアームロックから、何と三角絞めへ。全く警戒していなかった矢地は、ここで力なくタップ。ヴォルカノフスキーが矢地を破り、PXC新フェザー級チャンピオンに輝いた。

2Rの最後、勝負に出た腕十字を凌がれパウンドで局面が一気に変わってしまったか。矢地はベルトを失い、ヴォルカノフスキーと健闘を称えあった。新チャンピオンは「トップを許すなんて思わなかった。彼は凄く大きなフェザー級ファイターだ。皆、愛している。オーストラリアに帰るぜ」と興奮気味に語った。

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