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【Pancrase271】徳留一樹戦6日前、北岡悟<02>。「いつまでも相手してもらえると思うなよ」

Satoru Kitaoka【写真】ロータス世田谷のジム生のスパーを見やる北岡悟。左は出稽古にきていた村田卓実(C)MMAPLANET

11月1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase 271で徳留一樹とライト級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ王座決定戦で戦う北岡悟インタビュー第2弾。

試合を6日後に控えた夜ならでは、この時期に垣間見える素の北岡悟に迫ってみた。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>

──ではこの段階になって対戦相手の言動は気になりますか。

「そこまでではないですね。何を話すかも想像ができる選手なので。最低限のチェックのようなモノはしていますけど。相手の人間性を大体掴んでいるというのはあります。人間性が戦いを創るというのは間違いないので。そういう部分で気にしますよね。

だからこそ、自分の手の内は晒したくないというがあります。まぁ、僕のスタイルなんて分かっているよという話なんですけど(笑)。それでもまぁ……試合で北岡悟と彼が触れ合うのは初めてになるので」

──北岡選手も試合の徳留一樹と触れ合うのは初めてになります。

「ということなんです」

──この試合に関して、青木真也選手が日本イチのカードだと言っていました。その国内随一のカードですが、ゴング格闘技のインタビューを拝見すると、3位決定戦と北岡選手自身が位置付けられていました。

「ハハハハ。安藤晃司選手が2番という部分ですね。いや、今の青木真也とタフマンコンテストができることが凄いということなんです。極めさせなかった。事実、あの試合では勝機はなかったという見方もできますが、フィニッシュさせなかった。それだけのことです」

──それは×青木真也という部分においてですか。

「いえ昨年のソロパベル・モレイラ・ゾロとの試合、9月のロジャー・フエルタ戦、ずっと以前のジャダンバ・ナラントンガラグ戦も踏まえてのことです。トータルで見て。特に深く考えてのことではないですが、端的見て安藤選手は強い。だから僕の次の試合は3位決定戦だと言っただけですけどね」

──3位決定戦ということは徳留選手の評価も国内トップにあるということですね。

「ハイ、自分と同等だと思っています」

──では過去DEEPライト級王座に挑戦してきた選手達は?

「DEEPのタイトル戦で挑戦してきた選手達は、DEEPのライト級戦線でその時の一番の選手達ばかりでした。ファイターとして特徴があり、それぞれがストロングポイントを持っていました。強くて、戦うことに興味を抱かせる選手達だったと思っています」

──現時点で北岡選手と対戦する可能性は決して高くない修斗を主戦場としている70キロのファイター、松本光史選手や川名雄生選手などは、どのように思っていますか。

「強いと思います。松本選手に関しては、一緒に練習しているので実力は分かる、察せます。川名選手はその松本選手と互角だったと聞いていますし、VTJでの中村大介戦をライブで見て強いと感じました。有望な選手です」

──なるほど。UFC日本大会に出た粕谷優介選手? UFCに出ている日本人選手よりも徳留選手の方が強いという発言もありました。

「ハイ、徳留選手の方が上だと思います。UFCの試合を見る限り、もっと強い選手と思っていたのですが……。フランク・カマチョに勝っているし、修斗で勝ち上がってきた時の試合、Legend FCでの試合もチェックしていました。取れるという部分でも強いと感じていました。

何かケガがあったと聞いていますが、打撃中心で彼本来の踏み込んで攻めるということができていなかった。あの試合で評価するなら、そういうことになります」

──なるほど。やはり北岡選手はライト級の選手の動向をよくチェックしていますね。

「そうですね。以前はいずれ戦うことになるかもしれないという目で見ていましたよ。久米鷹介選手にしても」

──見ていた……過去形になるのは? もう彼らよりも下の世代の選手と戦うことはないという気持ちをどこかに持っていますか。

「まぁ、いつまで戦い続けられるのかというのはありますからね。そうは言っても見ちゃっていますけど(笑)。見ちゃいますね。でも、いつまでも俺に相手してもらえると思っているなよという気持ちです」

──いつまでも続けられるかという部分で、北岡選手も先に進もうという気持ちの表われなのでしょうか。

「う~ん、僕の立場でいえばもう青木真也とか、五味隆典って無いじゃないですか?  もう上がっている。青木真也は当然、そういう位置。五味隆典もUFCに行ったというわけでなく、その位置にあると思います」

──北岡×青木、北岡×五味戦はさいたまスーパーアリーナで組まれました。対して北岡×徳留戦という国内有数のライト級の試合が、ディファ有明で行われます。もっと大きな舞台で、という声も聞かれます。

「ありがとうございます。でも今は別にそれで良いんじゃないかと思います。パンクラスというプロモーションとして、十分の盛り上げ方、脚光を浴びる舞台を用意してくれています。それで僕は十分、有り難いと思っています。ファイトパスで世界中で視られるという状況も作ってくれましたし。

僕としては、そこで何人視聴しようか、フェイスで戦おうが、新木場で戦おうが、やることは変わらない。でも、有り難い。感謝しています」

<この項、続く>

■Pancrase271対戦カード

<ウェルター級/3分3R>
マンモス谷部(日本)
手塚裕之(日本)

<フェザー級/3分3R>
近藤孝太(日本)
木村一成(日本)

<バンタム級/3分3R>
山本哲也(日本)
飯嶋重樹(日本)

<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
狸瑪猿シュン(日本)

<バンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
木暮聡(日本)

<フライ級/3分3R>
島袋力(日本)
鮎田直人(日本)

<KOPライト級王座決定戦/5分5R>
北岡悟(日本)
徳留一樹(日本)

<ストロー級(-52.2kg)初代王座決定戦/5分5R>
砂辺光久(日本)
阿部博之(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル)

<バンタム級/3分3R>
上田将勝(日本)
CORO(日本)

<バンタム級/3分3R>
馬場勇気(日本)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
江泉卓哉(日本)
室伏シンヤ(日本)

<無差別級/3分3R>
有己空(日本)
川口健次(日本)

<ウェルター級/3分3R>
三浦広光(日本)
KAZZ(日本)

<フライ級/3分3R>
仙三(日本)
藤井伸樹(日本)

<フェザー級/3分3R>
田村彰敏(日本)
横山恭介(日本)

<バンタム級/3分3R>
合島大樹(日本)
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

<ライト級/3分3R>
網潤太郎(日本)
上田厚志(日本)

<フェザー級/3分3R>
杉山和史(日本)
中原由貴(日本)

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