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【Pancrase271】徳留一樹戦6日前、北岡悟<01>。「言い訳できないのが、格闘技の良さ」

Satoru Kitaoka【写真】追い込み練習を終え、疲れを抜いて体重を合わせる。そんな時の選手の心境を北岡悟に教えてもらった(C)MMAPLANET

11月1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase 271で徳留一樹とライト級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ王座決定戦で戦う北岡悟。

試合を6日後に控えた夜、所属するロータス世田谷で指導する彼の姿が見られた。調印式や公開練習とは違ってリラックスしたムードの北岡だが、常に試合のことが頭をよぎる──そんな日常を送っていた。

──試合が目前に迫ってきた北岡選手です。この時期に取材を受けていただいたことは非常に有り難いのですが、何を聞けば良いのか……というのが本音のところです(苦笑)。

「なぜ、ですか?(笑)」

──『そこは言いたくないです』、『今は話したくないです』を連呼されるのではないかと……。

「ハイ……。なぜ、そうなるのか……それは種明かしになるし、真相の部分なのでそれこそ試合前には話せないです」

──(笑)。今日はグラップリングの指導をしていたように追い込みが終わり、リラックスタイムに入っているのか、やはり調印式や公開練習のピリピリ感とは違う雰囲気がありました。

「ずっとピリピリしているなんて、それは1週間ももたないですよ。そうはいっても彼女と過ごしていても、試合のことを考えているとかやはり気付くようで『スイッチ入ったね』みたいな風にはよく言われますね。実際に自分もよく試合のことが頭に降りて来て考えちゃうことは多々あります」

──一対一で道具もない格闘技は、団体競技や道具を使うスポーツ、あるいは天候に左右されることなく優劣を人前で争う。本当に恐ろしいモノに選手の皆は立ち向かっている。その直前の心境はどのようなものなのか。これは本当に選手をやっている人でないと理解できない部分で、大変申し訳ないのですが興味深い点です。

「それが良さじゃないですか? 言い訳ができないのが。でも、けっこう言い訳しているヤツ多いですよ。だから何のために格闘技をやっているんだと。言い訳がきかないから面白いのに、言い訳してどうするの?とは思います。

もう昔のことは思い出せないようになってきているんですけど、試合前の精神状態とかって変わらないですよ。むしろ、色んなことを考えるようになるじゃないでしょうか」

──今やTEAM OTOKOGIのグラップリングコーチとして、日本のトップファイターを指導している植松直哉さんは現役時代にバックステージでも怖い。それがリングに向かう途中にスイッチが入る。でも一度、彼が戦うために尽くしてくれた人の顔を見えて、入場している時ですら怖くなったと言っていたことありました。

「う~ん、すぐに持っていけるような状態には、試合当日は……スイッチが入ったりしますね」

──それこそROAD TO UFC JAPANで太尊伸光選手の『味噌汁しょっぱいよ』的な感じになるのですか。

「あぁあぁ、もうイラッとしてなかなか殺気立っていると思いますね(笑)。でも、それをいえばDJ taikiも凄かったですよ」

──ではこの間の精神状態というのは?

「今はやるだけのことをやったので、あとは疲れを抜いて体重の調整をするだけなので。それでも今日、指導していたテクニックも試合のことを多少考えて確認しているという部分もあります。これだけ広いマットですから軽くシャドーとかステップを踏んだりとかもしますし。

別にこれも日常なんで。家に帰っても同じで。もう決まっているんですよね。体重も小まめにチェックすることなく勝手に70.3キロになる。そもそも減量が苦しくないというのもありますが。だから体重のことでナーバスになることもないですし」

──対戦相手、試合によってナーバスになる程度が違うということはありますか。

「1年前にリッチー・ウィットソンと戦った時、オッズで考えるとここ数戦のなかで一番安パイな試合だったかと思います。それでも試合直前は凄く緊張しましたし、特に変わることはないかと。

今回は相手が相手なので、強いことは分かっています。色々と想うところ、期すところもありますが、それでも変わらないと言えば変わらないです。

ただ、試合直前になっても緊張感がない人なんて、なかなかいないですよ。逆にそういう緊張感がない人は最低限のレベルにも達していないケースが多いだろうし。一生懸命やっていれば負けたくないだろうし、緊張するのは当然だと思います。そこで振り切れるかどうかは大きな部分ですが。

そこから抜け出すことはできないと思います。この状態から脱皮することを求めてはいないです。いつまでもそういうモノと向き合うことが現役だと思っています。そこと向き合いたくないのであれば辞めるべきです」

<この項、続く>

■Pancrase271対戦カード

<ウェルター級/3分3R>
マンモス谷部(日本)
手塚裕之(日本)

<フェザー級/3分3R>
近藤孝太(日本)
木村一成(日本)

<バンタム級/3分3R>
山本哲也(日本)
飯嶋重樹(日本)

<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
狸瑪猿シュン(日本)

<バンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
木暮聡(日本)

<フライ級/3分3R>
島袋力(日本)
鮎田直人(日本)

<KOPライト級王座決定戦/5分5R>
北岡悟(日本)
徳留一樹(日本)

<ストロー級(-52.2kg)初代王座決定戦/5分5R>
砂辺光久(日本)
阿部博之(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル)

<バンタム級/3分3R>
上田将勝(日本)
CORO(日本)

<バンタム級/3分3R>
馬場勇気(日本)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
江泉卓哉(日本)
室伏シンヤ(日本)

<無差別級/3分3R>
有己空(日本)
川口健次(日本)

<ウェルター級/3分3R>
三浦広光(日本)
KAZZ(日本)

<フライ級/3分3R>
仙三(日本)
藤井伸樹(日本)

<フェザー級/3分3R>
田村彰敏(日本)
横山恭介(日本)

<バンタム級/3分3R>
合島大樹(日本)
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

<ライト級/3分3R>
網潤太郎(日本)
上田厚志(日本)

<フェザー級/3分3R>
杉山和史(日本)
中原由貴(日本)

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