この星の格闘技を追いかける

【on this day in】10月28日──2009年

28 10 09【写真】イノサント師父とジョンのロール。これは決してディープな瞬間でなく、リッチな刻だった(C)MMAPLANET

Dan Inosanto
@カリフォルニア州カルバーシティ、ジョン・マチャド柔術アカデミー
「ジークンドーのダン・イノサント師父が目の前にいる事実だけでも胸の鼓動が高まるのに、そこではジョン・マチャドとロールが行われていた。フィジカルがぶつかり合う激しいスパーリングとは対照的で、非常にゆっくりとした動きが続く。それでいて空気はこれ以上ないほど張り詰めている。一つ一つの動きが言葉で例えようがないほど、尊厳に満ちていた。ダン・イノサント師父がジョン・マチャドの教えを請う柔術のプライベート・クラス。ロールは幾度となく途切れた。その都度、イノサント師父がジョンに何やら質問をする。ジョンの返答に頷き、時には首を傾げながら、丹念に動作を再開。ジョンは『ダン・イノサントが一人の生徒として、ブラジリアン柔術を学び続ける。その姿勢に敬意を払うほかない』と言い、生前のブルース・リーからジークンドーの最高位を与えられている生徒の質問をリッチだと言い表した。『アイポットを持っていても皆、聞いている音楽は違う。同じ音楽を聞くならアイポットなんて必要ない。自分と違うモノを持っている人から学ぶことはとても意義あること。黒帯を巻くことで学ぶことを止めてしまう者がいるけど、探求心とは終焉の時を迎えないはずだ』。6年前の今日で、もう73歳になっていたが、柔術だけでなくムエタイやカリの稽古を続け、JKD、カリ、サバット、ムエタイの指導も行っていたイノサント師父は、『どちらが良いというものではない。どちらも素晴らしいモノなのだから』とコンバットスポーツとトラディショナル・マーシャルアーツの両方を学ぶ必要性を説いていた」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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