【TOPKING WS】2年越しのトーナメントはブアカーオがまさかの準決勝敗退。マカリスターが優勝
【写真】ヒジで切られまさかの敗退となったブアカーオ。勝者ジャニエフも決勝を棄権と波乱続きのトーナメントとなった(C)TOPKING
28日(火・現地時間)香港は九龍湾国際トレード&エキシビションセンター内スターホールにて開催された「TOPKING World Series」。70キロ以下16選手参加、ヒジ& 首相撲有りで3分3R延長1Rのムエタイルールで行われていたトーナメント=TOPKING World Series(以下、TOPKING)が今大会でフィナーレを迎えた。
昨年9月のベラルーシ大会で旗揚げし、3分3Rながらフルムエタイルールで70キロ以下・16選手参加のトーナメントを開催していたTOPKING。その後11月のパリ大会でファイナル8メンバーが確定すると、12月の香港大会で準々決勝が行われ、ブアカーオ・バンチャメーク、マラット・グリゴリアン、ハヤール・ジャニエフ、リース・マカリスターの4人が準決勝に駒を進めていた。
今年に入り準決勝・決勝の日程や会場がアナウンスされることがなく休止状態が続いていたが、7月28日に香港で大会を開催することが発表され、約7カ月ぶりにトーナメントが再開された。
TOPKINGが活動休止状態だった間にグリゴリアンが日本で開催されているK-1 WORLD GP-70キロ初代王座決定トーナメントを全試合KOで制して同王座を獲得。ブアカーオとの新旧K-1-70キロ王者対決の実現に期待が集まっていたが、グリゴリアンが拳の負傷により、トーナメントを欠場。準々決勝でブアカーオに敗れているデュミトロ・コンスタンティノフが繰り上がり出場となり、ブアカーオ×グリゴリアンの一戦は夢と消えた。
グリゴリアンはK-1 WORLD GP-70キロ初代王座決定トーナメントの一夜明け会見で左拳を痛めたことを明かしており、約3週間という短いインターバルではコンディションが整わなかったと推測される。グリゴリアン欠場により、一躍優勝候補の筆頭になったブアカーオだったが、準決勝のハヤール・ジャニエフ戦で波乱が起きた。
開始早々、サウスポーのジャニエフが繰り出す左ヒジを被弾したブアカーオ。その後もジャニエフの左ストレート・左フックをもらう場面が目立ち、ラウンド終盤にはジャニエフの左のヒジをもろに食らってしまい、左の側頭部をざっくりと斬られてしまう。
先にヒジで斬られるというブアカーオにとっても予想だにしなかった展開の中、2Rからはブアカーオが右ミドル、首相撲からのヒジ・ヒザで猛攻を仕掛ける。しかしジャニエフも真っ向からヒジで打ち合って譲らない。
3Rに入っても攻撃の手を緩めないブアカーオだったがジャニエフを崩しきれず、逆に傷口から大量の血が吹き出し、この試合2度目のドクターチェックが入ることに。再開後に猛攻を見せたブアカーオだったがジャニエフに逃げ切られ、ブアカーオがムエタイルールでヒジで斬られて判定負けというまさかの結末を迎えた。
ムエタイルールでブアカーオ撃破の偉業を成し遂げたジャニエフだったが、その代償は大きく決勝を棄権。もう一つの準決勝でコンスタンティノフを下したマカリスターが決勝戦を戦わずして、TOPKING WS70キロトーナメント優勝を成し遂げた。
■TOPKING WS試合結果
<TOPKING WS70キロトーナメント決勝/3分3R>
リース・マカリスター(英国)
不戦勝
ハヤール・ジャニエフ(ロシア)
<TOPKING WS70キロトーナメント準決勝/3分3R>
ハヤール・ジャニエフ(ロシア)
Def.
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
<TOPKING WS70キロトーナメント準決勝/3分3R>
リース・マカリスター(英国)
Def.
デュミトロ・コンスタンティノフ(ウクライナ)
<スーパーファイト67キロ/3分3R>
パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ)(タイ)
Def.
デュミトリー・ヴァレー(ベラルーシ)
<スーパーファイト67キロ/3分3R>
ルンラウィー・サシプラパー(タイ)
Def.
ウェイ・ニン・ヒュイ(中国)