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【RFC24】チェ・ホンマンの相手はカルロス・トヨタに

Carlos Toyota【写真】身長はともかく体の厚みではチェ・ホンマンに負けないカルロス・トヨタ。MMA復帰後、3連勝を狙う(C)MMAPLANET

28日(水)、7月25日(土)のROAD FC24=有明コロシアム大会に既に出場が発表されていたチェ・ホンマンの対戦相手がカルロス・トヨタに決定したことが、RFCによりオフィシャルアナウンスされた。

2日のREAL02におけるプロレスラーの矢野啓太戦、昨年末のREAO01では高瀬大樹を秒殺KOしているトヨタは、父方の祖父母が19837年に広島からブラジルに渡り、1971年にブラジル人との母の間に生まれた日系3世のブラジリアンだ。サンパウロ州のグゥアイラに生を受けた彼は幼少期にTVで見た日本のアニメ=「キックの鬼」(沢村忠の物語)の影響を受け、空手を始めた。

来日は1991年、日系ブラジリアン社会のなかで小林流空手を続け、K-1に触発されて極真へ。空前の総合格闘技ブームのなか、黒帯を締めるまで極真を続けてMMAへの転向を試みた。この際、浜松で柔術ベースのバーリトゥードを指導していたエジソン・レアンドロの薦めを受けブラジリアン柔術のトレーニングを開始。既に日本の土を踏んでから11年が経っていた。

結果的に柔術にものめり込み、MMAよりも道着での活躍が目立つようになったトヨタは茶帯時代にヨーロピアンとパンアメリカンのマスター部門で優勝を果たしている。前述した高瀬戦で3年振りにMMAシーンに戻ってきたトヨタだが、実際は9月に韓国でMMAを戦う予定があった。それがRevolution02におけるチェ・ホンマン戦だ。しかし、このときは前日計量まで済ませ、会場入りもしていたチェ・ホンマンが姿を消してしまい、試合が行われることはなかった。

イベント終了後にチェ・ホンマンは再び会場に戻り、記者団に「ファイトマネーの半額を受け取っていない。用意されたグローブが小さかった」と欠場理由を語り、主催者との泥試合が韓国メディアを大いに賑やかせていた。そんな背景がある今回の対戦、チェ・ホンマンにとっては5年7カ月振りの実戦復帰で、往時は160キロあった体躯も明らかにやせ細っており、格闘家としての力をどこまで意地しているかは疑問が残る。

一方、MMA復帰後は2試合連続でKO勝ちし、REALとHEATという国産ケージ大会のヘビー級王座獲得を宣言しているトヨタ、自らが「もう妊娠8カ月」と自虐ネタに使う程体が大きくなっているが、コンディションは上々だ。チェ・ホンマンという日本のTV格闘技の寵児がどれだけのコンディションを整えてくるのか。そこが第一の鍵となる試合になりそうだ。

■ROAD FC24対戦決定カード

<RFCミドル級王座決定戦/5分3R+Ex>
福田力(日本)
ジョン・オジン(韓国)

<88キロ級契約/5分3R>
ユン・ドンシク(韓国)
高瀬大樹(日本)

<無差別級/5分3R>
チェ・ホンマン(韓国)
カルロス・トヨタ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
チェ・ムベ(韓国)
川口雄介(日本)

<バンタム級>
佐藤将光(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
パク・ジヘ(韓国)
しなしさとこ(日本)

出場決定選手
ミノワマン
キム・スーチョル

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