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【Pancrase265】佐藤天<02> 「総合をやること以外は考えていませんでした」

Takashi Sato【写真】TTMでの白井や青木との練習で確かな自信をつける佐藤天、ここで弾みをつけて日本トップとの対戦につなげたい (C)TAKUMI NAKAMURA

15日(日・現地時間)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase265で、バイロン・フィリップスと対戦する佐藤天インタビュー第2弾。

TRIBE TOKYO M.M.A同門、安藤達也と並ぶモンスター・ルーキー振りを発揮している。日本の実力者が海外に拠点を置くケースが目立つウェルター級だけに、一気に日本のトップに駆け上がる可能性もある佐藤のMMAを始めるまで足取りなどを中心に、その可能性を探る。
<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>

――佐藤選手は柔道出身とのことですが、どれくらいの柔道歴をお持ちですか。

「10歳から柔道を始めて、大学を卒業するまで続けていました」

――柔道を始めたきっかけは何だったのですか。

「うちの父親が柔道をやっていて、テレビで柔道を見ていたり、日常会話にも柔道のことがよく出て来ていたんですよね。その影響で小さい頃から自然と柔道に興味を持って、町道場に連れて行ってもらいました。中学時代は柔道のために陸上部にも入っていたのですが、それ以外はずっと柔道漬けの毎日でしたね」

――確かKRAZY BEEの矢地祐介選手とは高校時代の同級生ですね。

「はい。専修大学の附属高校に通っていて、矢地と宮川峻(狸瑪猿シュン、修斗やTTFチャレンジで活躍)が同級生です」

――同じクラスだったのですか。

「宮川とは柔道部で一緒で、宮川と矢地が同じクラスだったんですよ。みんな格闘技好きということで意気投合して、それからの付き合いです」

――当時、矢地選手はすでにKILLER BEE(現KRAZY BEE)でMMAの練習を始めていますよね。

「はい。宮川も大学に入ってからリバーサルジム東京に通い始めて。あとは中村K太郎さんも先輩なんですよね。そうやって自分の周りに総合をやる人間が多くて、自分もずっと総合をやりたいと思いながら柔道を続けていました」

――なるほど。ただし佐藤選手は専修大学に進学して柔道を続けることになります。

「東京都の大会で無差別や階級別でベスト8に入るくらいの実績だったのですが、大学から声がかかって、最終的に大学で4年間柔道をやることになりました」

――柔道をやりながらも心はMMAに傾いていましたか。

「そうですね。でもしっかり柔道を続けていれば、総合をやるための下地になると思って練習を続けていました」

――MMAにはいつから興味があったのでしょうか。

「最初は小学生の頃にK-1を見ていて、中学から総合という感じですね。当時は柔道の選手が活躍していて、見ていてこれだけ面白いんだから、やったら絶対面白いだろうと思っていました。他にやりたいこともなかったし、総合をやることしか考えていなかったですね」

――ただし、ご家族がMMAをやることに反対していたという話を聞いたことがあります。

「大学では寮生活していて、たまに2週間くらい実家に帰ることがあるんです。その時に格闘技の試合をずっと見ていたり、専門誌ばっかり読んでいたり…。父親がそういう僕を見て『(総合)格闘技をやるんじゃないだろうな?』とか『ちゃんと就職しろよ』とけん制してくるわけです。でも僕は僕でそれを上手くかわしてたんですけど(笑)」

――それで大学を卒業してMMAを始めることになる、と。

「いや、大学4年の時に単位が一つ足りずに留年しちゃって……それで退寮した年の5月にTRIBEに入門して、10月にプロデビューして、という流れです。さすがに父親も自分がプロデビューするとなったら、何も言わなくなったし、ある意味、留年している間にデビュー出来てよかったと思います」

――でもそれだけMMAをやることに情熱があったわけですね。

「はい。周りには柔道を活かして就職する人間もいましたけど、自分は総合をやること以外は考えていませんでした」

――数あるジムの中でTRIBEを選んだ理由は何ですか。

「どのジムに入ろうか悩んでいた時に、K太郎先輩から『大きい階級だったらTRIBEがいいよ』と薦められて。あとは大学時代のコーチが高阪(剛)先輩と面識があったので、アライアンスにも練習に行かせてもらったりもして。それで最終的にTRIBEに入ろうと思いました」

――入門して約5カ月後にプロデビューすることになる佐藤選手ですが、すぐプロ練習に参加したのですか。

「そうですね。プロ志望で入ったことは伝えてあって、最初は一般クラスに参加していたのですが、長南さんから『次からプロ練に来てもいいよ』と言われて、ジムに入って2週目くらいからプロ練に参加させてもらうようになりました」

――身体のサイズが大きくて柔道のベースがあったにせよ、早々の抜擢ですね。

「もっと一般クラスで実績を積んで、プロデビューしてからプロ練に参加できると思っていたので、声をかけてもらった時はびっくりしました。少し前まで一般会員さんたちとワンツーを教わっていたのに、いきなり白井さんや青木さんがいるところに放り込まれたので、最初はむちゃくちゃ緊張しました(苦笑)」

――TRIBEのプロ練はそうそうたるメンバーが集まっていて、それだけ練習もハードだと思います。心が折れそうになることはなかったですか。

「(きっぱりと)それはなかったです。高校時代の監督にずっと言われていたのが『同じ土俵に立ったら強い・弱いは関係ない』と。自分はその教えをずっと守っていて、相手が強いからって引くのが一番かっこ悪いじゃないですか。だからどれだけやられてもしがみついて練習にくらいついていきました」

――まさにその成果が短期間でのプロデビューにつながったわけですね。今はパンクラスを主戦場にしている佐藤選手ですが、今年はどんな目標を持って戦っていこうと思っていますか。

「今はパンクラスをメインに試合を組んでもらっていて、今年もしくは来年にはベルトを獲りたいですね。それこそ矢地はPXCのタイトル挑戦が決まって、堀口(恭司)選手はUFCのタイトルマッチじゃないですか。田中(路教)選手もUFCに出ているし。そういう同世代の選手の活躍は刺激になりますね」

――パンクラスのウェルター級はレッツ豪太選手がチャンピオンにいて村山暁洋、有己空(近藤有己が改名)、鈴木槙吾選手らがランキングにいて、4月大会からは外国人選手たちも続々と参戦します。やりがいはありますか。

「正直、練習で白井さんや青木さんに稽古をつけてもらっているので、しっかり練習でやったことを試合で出せば、トップ選手にも太刀打ちできるし、勝つチャンスもあると思います。それこそ試合になったら強い・弱いは関係なくやるしかないわけで。僕は決して天才型の選手じゃないけど、しっかり練習で技術と気持ちを作って強い相手と戦っていきたいと思います」

――このインタビューをきっかけに佐藤選手の試合に注目するファンの人たちもいると思います。これから自分のどういった部分をアピールしていきたいですか。

「2戦目以降はKO・一本で試合を終わらせているので、これからもそこにはこだわっていきたいですね。相手のレベルが上がれば、簡単にフィニッシュ出来ないと思いますが、フィニッシュして試合を終わらせる気持ちを持って戦い続けたいと思います」

■Pancrase265 対戦カード

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
飯嶋貴幸(日本)
平山学(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
横山恭典(日本)
出田貴大(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
三苫“キングコング”亮人(日本)
河村泰博(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
中原由貴(日本)
渡辺謙明(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
村田康大(日本)
神田T800 周一(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
高野敦大(日本)
竹本啓哉(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
深澤駿(日本)
山本哲也(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
川原玲郁(日本)
田中千久(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
鮎田直人(日本)
中村龍之(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
宮城友一(日本)
田中智也(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
小川徹(日本)
小林優(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
NavE(日本)
桑原悠(日本)

<ワールドスラムT決勝戦ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
アキラ(日本)

<ライト級/5分3R>
児山佳宏(日本)
徳留一樹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
有己空(日本)
鈴木槙吾(日本)

<フェザー級/5分3R>
アンディ・メイン(米国)
ハルク大城(日本)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
小塚誠司(日本)

<スーパーフライ級/5分3R>
獅庵(日本)
荻窪祐輔(日本)

<フェザー級/5分3R>
馬場勇気(日本)
レニー・ウィーラー(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
松岡嵩志(日本)

<ライト級/3分3R>
山崎悠輝(日本)
太田駿平(日本)

<バンタム級/3分3R>
CORO(日本)
山内慎人(日本)

<ライト級/3分3R>
伊藤崇文(日本)
竹内幸司(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
バイロン・フィリップ(米国)

<女子スーパーフライ級/5分3R>
堀詩織(日本)
リンゼイ・ガーバット(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
小畑公史(日本)
TJ・ララミー(カナダ)

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