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【Pancrase265】デビュー以来7連勝を目指す佐藤天 「結構熱くなるタイプ」

Takashi Sato【写真】キャリア7連勝を賭け、2度目の国際戦となるバイロン・フィリップスと対戦する佐藤天(C)TAKUMI NAKAMURA

15日(日・現地時間)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase265で、バイロン・フィリップスと対戦する佐藤天。小学生から大学4年まで学んだ柔道をベースに、TRIBE TOKYO M.M.A入門後わずか5カ月でプロデビュー。安藤達也と並び、ここまで6戦6勝と無敗を誇っている。矢地祐介とは同じ高校で同級生、国内ウェルター級注目の大型新人に話を訊いた。

――試合が目前まで迫ってきましたが、仕上がりは順調ですか(※取材日は3月10日)。

「月曜日までしっかりと追い込んで練習できたので、仕上がりはいいと思います」

――今大会ではカナダのバイロン・フィリップスと対戦、国際戦に挑むことになりました。

「国際戦は2試合目の時にパンクラスでジョー・プラクター選手と対戦しています」

――それから経験を積んでフィリップスを迎え撃つことになったわけですが、フィリップスにはどんな印象を持っていますか。

「元々バスケをやっていて、長身でバネがある選手かなと思います。プロフィールでは189センチだったので、自分より6~7センチは大きい相手ですね」

――佐藤選手は自分より背が大きい相手と戦ったことはありますか。

「1~2㎝はありましたけど、ここまで大きい相手は初めてです」

――なかなか普段の練習で190㎝近い相手と手を合わせることはないですよね。

「そうですね。そこはちょっと未知数な部分はあるんですけど…逆に中に入ってしまえばやりやすいところもあると思います」

――まずはリーチをどう攻略するか。そこがポイントになりそうですね。

「はい。今までは僕がリーチの長さを活かして戦うことが多くて、今回はそれが逆になるので、長南(亮)さんからは色々と対策を指導してもらっています。そこは綿密に、試合映像を見ながら研究してきました」

――佐藤選手は2013年にプロデビューして、ここまで6戦6勝、デビュー戦以外はすべて一本・KOで勝利しています。ここまでのキャリアを振り返っていかがでしたか。

「デビュー戦は判定決着で納得がいかない試合だったのですが、2戦目からは少しずつ練習でやっていることが出せるようになりました。それで一本・KOにつながっているのだと思います」

――それは経験を積んだことが大きいですか。

「大きいですね。デビュー当時は試合中にどう試合を組み立てていけばいいのか分かりませんでしたが、最近は落ち着いて冷静に戦えるようになってきました」

――過去の試合で自分で納得できた試合はありますか。

「う~ん…直近の試合ですが大晦日の試合(×秀虎、1R4分21秒、TKO勝利)は練習してきたことを頭で考えながら、相手の動きを見て戦えたと思います。それまでも練習してきた技でフィニッシュすることはあったのですが、すぐに試合が終わっちゃったり、自分の動きを確認しながら戦えた試合は少ないんですよね。そういう意味では前回の秀虎戦が一番やりたいことが出来た試合かなと思います」

――打撃で削って試合を作ることが佐藤選手にとっては理想形ですか。

「立ちにおいては、そうですね。自分から先に先にプレッシャーをかけて攻めていくという。まだ試合で寝技になる展開が少ないのですが、立ち技と同じようにトップをキープして相手を削ってフィニッシュすることが理想です」

――TRIBEはウェルター級の選手が多いので、佐藤選手にとっては最高の環境ですね。

「はい。白井(祐矢)さんや出稽古で来ている青木(真也)さんなど、すごいメンバーが集まっていますし、練習環境に関してはTRIBE TOKYO M.M.Aが日本一だと思います」

――先ほど青木選手が「首を絞められてタップしたあとにふて腐れるのはやめてください」と言っていましたよ(笑)。

「ああ……僕、結構熱くなるタイプなんで、やられたらやり返しちゃうんですよね。それでよく青木さんに注意されます(苦笑)。でもそういう熱くなることは全部が全部悪いわけじゃないし、そこは意地を張ってもいいところだと思います。周りは強い選手たちばかりですが、同じマットに立っている以上はやられたら悔しいし…熱くなりますよね? でもそれが悪いとは思わないです」

<この項、続く>

■Pancrase265 対戦カード

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
飯嶋貴幸(日本)
平山学(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
横山恭典(日本)
出田貴大(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
三苫“キングコング”亮人(日本)
河村泰博(日本)

<第21回ネオブラッドTフェザー級1回戦/3分3R>
中原由貴(日本)
渡辺謙明(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
村田康大(日本)
神田T800 周一(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
高野敦大(日本)
竹本啓哉(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
深澤駿(日本)
山本哲也(日本)

<第21回ネオブラッドTバンタム級1回戦/3分3R>
川原玲郁(日本)
田中千久(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
鮎田直人(日本)
中村龍之(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
宮城友一(日本)
田中智也(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
小川徹(日本)
小林優(日本)

<第21回ネオブラッドTスーパーフライ級1回戦/3分3R>
NavE(日本)
桑原悠(日本)

<ワールドスラムT決勝戦ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
アキラ(日本)

<ライト級/5分3R>
児山佳宏(日本)
徳留一樹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
有己空(日本)
鈴木槙吾(日本)

<フェザー級/5分3R>
アンディ・メイン(米国)
ハルク大城(日本)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
小塚誠司(日本)

<スーパーフライ級/5分3R>
獅庵(日本)
荻窪祐輔(日本)

<フェザー級/5分3R>
馬場勇気(日本)
レニー・ウィーラー(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
松岡嵩志(日本)

<ライト級/3分3R>
山崎悠輝(日本)
太田駿平(日本)

<バンタム級/3分3R>
CORO(日本)
山内慎人(日本)

<ライト級/3分3R>
伊藤崇文(日本)
竹内幸司(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
バイロン・フィリップ(米国)

<女子スーパーフライ級/5分3R>
堀詩織(日本)
リンゼイ・ガーバット(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
小畑公史(日本)
TJ・ララミー(カナダ)

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