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【ONE】吉成名高が独占契約を発表。ムエタイ・アトム級王座新設の起爆剤となるか?

【写真】吉成の場合はONEムエタイ王座へのチャレンジというよりも王座決定戦でタイ人を迎え撃つ、そんな立ち位置での参戦だ (C)ONE

19日(月)、ONE ChampionshipのプレスリリースにてONEと吉成名高が独占複数試合契約を締結したことが発表された。
text by Takumi Nakamura

吉成は日本人初のラジャダムナン・ルンピニースタジアムの統一王者(ミニフライ級)にして、ラジャダムナンスタジアムでは3階級制覇(ミニフライ級・フライ級・スーパーフライ級)を達成。そのほか数々のタイトルを獲得し、タイスポーツ省認定・WMO(世界ムエタイ機構)が選ぶパウンド・フォー・パウンドランキングではスーパーレックやロッタンを押さえて1位にも選出された。


2023年以降、タイではラジャダムナンスタジアムで行われているRWSで戦ってきたが、3月のONE日本大会に参戦し、ONE日本大会への参戦が決まり、国内外で大きな話題を呼んでいた。日本大会後はONEに継続参戦するかどうか、今後の去就が注目されていたが、正式にONEと独占複数試合契約を結び、ONEへの継続参戦が決まった。

ONEからのプレスリリース内では「ONEムエタイ初の日本人チャンピオンに必ず輝きますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします」とコメントしている吉成だが、ONEムエタイの最軽量級はストロー級(56.7キロ)で、吉成が戦うアトム級(52.2キロ)にはタイトルが存在しない。しかしONE Friday Fightsではアトム級の選手層は厚くなっており、吉成のONE参戦がアトム級タイトル新設の起爆剤となるはずだ。

ONEムエタイのアトム級はソンチャイノーイ・ゲッソンリットとラック・エラワンが2強として君臨している状況で、吉成はONE日本大会でエラワンにKO勝利し、ソンチャイノーイにも2023年4月のBOMでKO勝利している。この対戦成績からもONEアトム級において吉成はすでにトップコンテンダーに位置していると言っていいだろう。ONEアトム級王座新設=吉成の王座戦がいつ実現するかに注目していきたい。

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