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【UFC Fuel07】倫敦で暫定バンタム級世界戦ベラォン×マクドナルド

Brao vs McDonald

【写真】ロンドンで暫定王座防衛戦を行うこととなったブラジル人チャンピオンのヘナン・ベラォン、チャレンジャーは米国人ファイターのマイケル・マクドナルド。 Fuel大会での世界戦は初開催だ(C)GONGKAKUTOGI & MMAPLANET

6日(木・現地時間)にUFCより来年2月16日に2年4カ月振りにロンドンで開催されるUFC on Fuelの対戦カードが、7試合発表となった。メインは暫定世界バンタム級王者ヘナン・ベラォンにUFC4連勝中の21歳(※挑戦時には22歳になっている)=マイケル・マクドナルドが挑戦する一戦が組まれている。

4日(月・同)にダナ・ホワイトは、本王者ドミニク・クルーズが再度手術を行い、欠場期間が長くなることでベラォンが王座防衛戦に挑むことを示唆していたが、早速の正式決定となった。7月にユライア・フェイバーを破り、暫定王者についたベラォンは長いリーチを生かし、ロングレンジからのパンチやロー、後ろ回し蹴りなどを効果的に使いテイクダウンを切り、スタンド戦で勝利を手にした。

その実、ノヴァウニオンの柔術家だけに組技を不得手にしているわけもなく、よりUFCで勝てる方法として、現在のスタイルを磨いてきた。2003年6月にランディ・クートゥアーがUFC史上初の暫定世界(ライトヘビー級)王座に就いて以来、7人目の暫定王者となったヘナン・ベラォン。統一戦ではなく暫定王座防衛戦を行うのは、アンドレイ・オルロスキーとミノタウロ・ノゲイラ以来、3人目となる。

マクドナルドは14歳でアマMMAにデビューし、高校に通いながらプロMMAで戦ってきた。コール・エスコベドに勝ちTPFバンタム級王者に19歳で輝くと、WECへ。UFCへ移ってからは4連勝中でファイト・オブ・ザ・ザナイトとノックアウト・オブ・ザ・ナイトを1度ずつ獲得している。

今年4月にはミゲール・トーレスを3分18秒でKOし、タイトルコンテンダーとなったマクドナルド。以前は右一本槍のパンチも、今や接近戦&遠い距離でもしっかりと組み立ててパンチを使うようになった。元々キックから格闘技経験をスタートしているだけに、ベラォンもレスラーを相手に戦ったときのように簡単にローを効かすことは難しいだろう。実際はKOパンチを持っている王者が、若きチャレンジャーにいかに戦うか。なお、暫定王座といえどもマクドナルドが勝利した場合は、ジョン・ジョーンズの23歳242日を大幅に更新し、22歳と32日というUFCで最も若い世界王者誕生となる。

英国勢がズラリと並んだ同大会、マカオ大会に急遽出場し黒星スタートとなった手塚基伸は、2月のUFC JAPANで山本KID徳郁を破ったヴァグハン・リーを相手にオクタゴン2戦目に挑むこととなった。その手塚、パンクラスから以下のような意気込みがリリースで届いている。

手塚基伸
「イギリス、ロンドンでリー選手と戦うことが決まりました。前回の試合を経験して全てを色々作り変えているので、ケージに対応した姿が見せられると思います! 生き残ります! 日本からの応援をお願いします!」

■UFC Fuel07発表済対戦カード

<UFC暫定世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘナン・ベラォン(ブラジル)
[挑戦者]マイケル・マクドナルド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
チェ・ミルズ(英国)
マチュー・リデル(米国)

<ライト級/5分3R>
テリー・エティム(英国)
へニー・フォルチ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ポール・サス(英国)
ダニー・カスティーロ(米国)

<フライ級/5分3R>
フィル・ハリス(英国)
ユリシーズ・ゴメス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ヴァグハン・リー(英国)
手塚基伸(日本)

<フェザー級/5分3R>
アンディ・オグル(英国)
ジョシュ・グリスピ(米国)

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