【Invicta FC11】最終回の追い上げ及ばす魅津希、判定負けで2連敗に
<女子ストロー級/5分3R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
Def.3-0:30-26, 29-28, 29-28
魅津希(日本)
ジャブ、ストレートから鋭いローを見せるグラッソ。序盤から手数の多いグラッソに、メキシコ系のファンの声援が集まる。魅津希も左ローを伸ばすがやや距離が遠いか。魅津希の踏み込みにグラッソがカウンターを狙う場面も。ここで前に出る魅津希だが、グラッソがスピニングバックキックを放つ。魅津希は下がらず、前に出て左フックを打ち込む。グラッソは距離が近づくと手数を多くするが、魅津希も右を顔面にヒットさせる。右が交錯し、魅津希の右が再びグラッソを捉える。パンチを受けると、またパンチを集中させるグラッソはアグレッシブな姿勢を与えるのに十分な攻撃を見せる。
館内メヒコ・コールのなかでグラッソは右ストレート、左ジャブをダブルで見せる。魅津希が左ハイからシングルレッグでテイクダウンへ。パスを狙うも、グラッソはケージを背にして立ち上がる。魅津希が左腕を割いて右のパンチを入れる。グラッソは首相撲からヒザを入れラウンド終了に。手数でグラッソのラウンドとなったか。
2R、グラッソのローに右を合わせた魅津希だが、パンチを受けてもグラッソは必ず打ち返し印象点を譲らない。やや遠目の距離からパンチを交換する両者、グラッソはここで蹴りを増やす。魅津希が組んでいくと、ヒザを入れるグラッソ。魅津希も右エルボーを入れる。離れた両者、魅津希の右がヒット。グラッソは蹴りを増やし、距離を取る。魅津希は打撃を受けながら前に出るも、距離は自分のモノではない。ローに右を合わせた魅津希。ただし、声援はグラッソに集まる。ここで魅津希がシングルでテイクダウンに成功。しかし、グラッソが足を上げて三角に組み、後ろ三角へ。キムラも同時に仕掛けるグラッソに対し、右腕が三角クラッチの中にある魅津希が、身動きが取れない。ラウンド終了までこのまま形で固められた魅津希は、左目が大きく腫れ上がってしまった。
最終回、後がない魅津希。ステップを踏むが、頭を振らないので、パンチを出所にパンチを伸ばされる。ならばスピードでグラッソを圧倒したいが、グラッソは蹴り技を小気味よくだし、自分のリズムをキープする。魅津希がシングルでこの試合3度目のテイクダウンを奪うと、足をまたいで三角を取らせず抑え込む。残り3分、マウントからバックに入った魅津希。マウントに戻したグラッソがハーフを取る。グラッソのブリッジから足を戻された魅津希だが、すぐにパスからマウントへ。
ここでグラッソがブリッジにトップを奪い返し、スタンドへ戻る。直後に魅津希はシングルでテイクダウン。腕十字も腕を抜いて、立ち上がったグラッソをケージに押し込んだ魅津希が、またもテイクダウンに成功する。蹴り上げに負けず、担ぎパスからマウントを取った魅津希だが、腕を取ることができない。ここでタイムアップとなり、追い上げ届かず判定負けで2連敗に。30-26は納得できないが、29-28は順当な裁定だった。