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【Bellator134】下からの仕掛けが評価された?! マクゲリーが新ライトヘビー級王者に

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
リアム・マクゲリー(英国)
Def.3-0:49-46、48-47、48-47
エマニュエル・ニュートン(米国)

右ストレートから左ミドルを前に出るニュートンに、マクゲリーも右ミドルを返す。構えを変え、回転系の蹴りを見せたチャンピオン。チャレンジャーは冷静に距離を取り、右ミドルを放つ。ニュートンは蹴り足をキャッチしてテイクダウン。腕十字を引き抜いたニュートンに、マクゲリーは三角絞めの態勢に入る。王者のスラムにもクラッチを外さす、同時にアームロックを仕掛ける。ここからマクゲリーは腕十字に切り替え、これが失敗すると足を組み替えたが、ルーズになったのかニュートンが頭を引き抜くことに成功する。

担ぎパス狙いからバックを取ったニュートンだが、マクゲリーが下から横三角を仕掛け、ニュートンが正対すると、再び三角へ。これも防いだ王者、とマクゲリーは逆組みの三角ロックとアームロックの複合技を見せる。ニュートンは腕を引き抜き、サイドから肩固めへ。チャレンジャーは足を入れて防ぐと、ハイガードから三角を仕掛けようとしたところで初回が終了となった。

2R、独特の構えと間合い、回転系の動きを見せる王者が左ミドルを入れる。ニュートンのサイドキックに右ハイを返したマクゲリー。直後にテイクダウンを奪われると、またも三角をセットアップしようとするが、ニュートンが許さない。ハイガードを担いで、バックに回ったニュートンは一度は前方に落とされるもスクランブルを制してトップをキープする。足を捌いてパンチを入れるニュートンに対し、マクゲリーは残り20秒で三角絞めへ。そのまま腕を伸ばしにかかるが、クラッチが解けたところでタイムアップに。

3R、ニュートンは間合いを外す打撃戦を続け、マクゲリーが追わないためにお見合いの状態が続く。90秒を経過した頃にマクゲリーが左ストレートをヒット、ニュートンの間合いを掴んだか、続いて左ストレートから右ストレートを打ち込む。と、ニュートンはローを放った際に自ら足を滑られ尻餅をつく。すかさず距離を詰めたマクゲリーがギロチンへ。ニュートンは頭を抜いて、三角狙いも担いでサイドに。足を戻そうとするマクゲリーに対し、左へ回り逆側にパスを成功させる。手首を掴んで足をかけつつ、パンチを伸ばすマクゲリーは残り15秒でまたも三角絞めへ。そのままマウントになりパウンドを連打、ここもタイムとなった。

4R、マクゲリーが王者に対抗したように構えに変化をつける。ニュートンも引き続きスイッチを繰り返すも、マクゲリーのジャブに回転系の攻撃が影を潜める。ようやくスピニングバックキックを見せたニュートンだが、マクゲリーは十分に距離を取り、左ジャブから右ハイと逆襲に出る。回転バック拳まで見せたチャレンジャー、ニュートンも負けじと同じ技を返す。と、ニュートンのスピニングバックフィストをかわし、右ハイを放ったマクゲリーがケージに王者を押し込む。体を入れ替えたニュートンはバックに回りこんで、足を払ってテイクダウン、ハーフを取り三角絞めを防ぐ。と、肩固めから反対側に回りこんだニュートン、これは極めきれなかったが、このラウンドは最後にハイガードから手首を取られたもの三角の態勢になることなく、トップをキープした。

最終回、近距離からヒザを突き上げ、ケージ際に押し込んでから小外掛けでテイクダウンを奪ったニュートン。マクゲリーはクローズドガードから腰を切って腕十字へ。持ち上げた王者がスラムからパスする。チャンピオンはサイドから細かいヒジを落としていく。マクゲリーが足を戻すと、ニュートンは立ち上がりローを入れると、自らブレイクが掛かる前にガードに飛び込む。残り90秒、マクゲリーが三角絞めも頭が抜ける。足を一本抜いたニュートンがハーフから肩固め。自ら技を解いてパスを仕掛ける。腕に絡みついて足を上げるチャレンジャーだが、最後にパスを許し試合終了の合図を聞いた。

序盤から目まぐるしい三角、腕十字の攻防が見られが、4R &5Rはマクゲリーの得意な形に持ち込ませなかったニュートンだが、ラウンド終盤の三角の仕掛けを評価したのか、判定はマクゲリーに凱歌が挙がり、エメリヤーエンコ・ヒョードルの祝福を受けた。

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