【De La Riva Cup】MMA畑の選手も大挙出場。塚田に挑む、最年少黒帯=山田
【写真】中村浩士は現在、柔術に専念中。かつてADCCでコブリーニャと対戦経験もあり、試合慣れという点は黒帯に劣らない(C)KAORI SUGAWARA
競技柔術創世記から、ホイラー・グレイシーのライバルとして脚光を浴び、昨年日本で中井祐樹を相手に引退試合を行ったヒカルド・デラヒーバ。そんな彼の名前が大会名になっているIF-PROJECT主催「ヒカルドデラヒーバカップ2014」が今週14日(日)に、東京都台東区リバーサイドスポーツセンターで開催される。
注目選手は、デラヒーバの日本支部代表選手といえる山田秀之だ。最年少黒帯として挑んだ全日本選手権、アジアオープン選手権では共に僅差で準優勝の苦杯を舐めたが、日本人最年少黒帯として伸びしろは十分。ただし階級別は相手不在のため、本来の階級よりも1階級重いフェザー級での出場となり、全日本2連覇中の塚田市太郎(Damm Fight Japan)との対戦が予定されている。山田は来年世界柔術出場を見据え、この高き壁を越えられるか。
アダルト茶帯フェザー級も注目だ。全日本実業団柔道個人選手権大会66キロ級でロンドン五輪銀メダリストの平岡拓晃を一本で破り優勝した八巻祐(X-TREME柔術アカデミー海老名)がエントリーしている。さらにプロシューター“金物屋の秀”こと岡田秀人に加え、石橋佳大も参戦。そんなMMA畑の選手に対し、ピュア柔術家の坂本勝康(頂柔術)、巽智史(ヒロブラジリアン柔術アカデミー横浜)が交わる――非常に興味深い階級となった。
MMAからは現在は柔術に専念する中村浩士(CARPE DIEM)、修斗からパンクラス、そしてHEATで活躍する佐藤洋一郎(グレイシーバッハ東京)という組技に強いファイターが紫帯にエントリーしている。また、アダルト青帯ミドル級には、かつてHERO’SやDREAMにも出場し、プロレスでも活躍してきた門馬秀貴(Brightness MONMA DOJO)も出場、道着があってもオモプラッタを極めることができるか。延べ300人近くが参加する同大会は、今や国内最大規模の柔術トーナメントとなっている。