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【UFC146】ヘビー級頂上決戦、ドスサントスが速さでミアーを制す??

dos Santos

【写真】昨年11月の王座奪取、フランク・ミアーを相手に初防衛戦に臨むジュニオール・ドスサントス。兄弟子ノゲイラの腕を壊したことで敵討ちという部分でも注目を集める (C) MMAPLANET

26日(土・現地時間)、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC146「Dos Santos vs Mir」は、UFC史上初となるPPVカード全ラインアップがヘビー級マッチという、メガバトル大会だ。しかし、同時に3月14日(水・同)に同大会の概要が明らかになった際に発表されたメインカードにおける全ての顔合わせが変更されるという珍しい事態に陥ってしまった。

まずメインでジュニオール・ドスサントスに挑戦予定だったアリスター・オーフレイムは、ご存じのように3月末のドラッグテストでテストステロンが検出され、出場不可能に。セミファイナルでケイン・ヴェラスケスと対戦するはずだったフランク・ミアーが、代役に抜擢されることとなった。

ヴェラスケスの対戦相手は、これがロイ・ネルソンとUFCデビュー戦を行う予定だったアントニオ・ペイザォン・シウバが繰り上がり、ネルソンはシェーン・デルロサリオと戦うはずだったガブリエル・ナパォンとの対戦が決まった。デルロサリオはD-1オールアメリカンで、UFC2連勝中のスタイプ・ミオシッチ戦が決定し、一連のカード変更の嵐は収まったかに思われた。

だが、ネルソンと戦うことになったナパォンがここで負傷し、デイブ・ハーマンの代役の代役出場が決定。さらに5月の半ばを過ぎた先週17日(木・同)にステファン・シュトルーフの相手マーク・ハントも負傷欠場し、今月5日のFOX大会でパット・バリーを破ったばかりレイバー・ジョンソンが3週間のインターバルでの出場を受託したことが発表された。

前代未聞のメインカード、総とっかえ。今回の対戦相手の変更をまとめると、以下のようになる。

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
[挑戦者]アリスター・オーフレイム(オランダ)→フランク・ミアー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ヴェラスケス(米国)
フランク・ミアー(米国)→アントニオ・ペイザォン(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン(米国)
アントニオ・ペイザォン(ブラジル)→ガブリエル・ナパォン(ブラジル)→デイブ・ハーマン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
シェーン・デルロサリオ(米国)
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)→スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
マーク・ハント(ニュージーランド)→レイバー・ジョンソン(米国)

これらの対戦カードの変更、特にメインに関しては目新しさという部分で、当初のカードと比較すると見劣りしてしまうかもしれない。ただ、それでもここまでのカードが揃うところが世界最高峰の舞台といえる。

ミルコ・クロコップにヒザでTKO勝ち、ネルソンからはフルマークの判定勝ち、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを骨折に追い込んだキムラアームロックでの一本勝ちと、ミアーに挑戦者の資格が十分にあるという部分が、代替カードに関わらず世界の頂点を争う場として説得力を与えている。

MMAデビューから僅か3戦目でUFCレギュラーとして活躍しているミアーは、TUFシーズン8のコーチ役以来、毒舌振りで知名度を上げ、WECの解説者として技術的に博学な点もファンの間に浸透している。関節技の強さを再び際立たせることになったパンチの成長が、彼の長期に渡るトップ戦線での活躍を可能にしている。

Nogueira vs Mir【写真】アームロックでノゲイラに人生初の一本負けを経験させたミアーだが、その前の打撃の展開ではKO直前まで追い込まれている。果たしてドスサントスを相手に打撃戦を挑むことができるのか (C) GONGKAKUTOGI

とはいっても、新世代MMAファイターの筆頭格ドスサントスは、同じく柔術ベースながら、まだオクタゴンのなかで柔術の技術を披露したことがないほど、卓越した打撃センスを見せるファイターだ。ミアー世代の選手と一番の違いは、スピードにある。ミアーのボクシング技術&ハンドスピードが上がっても、ドスサントスの体全体のスピード、ステップやスリップ、サークリングにミアーがどれだけついていけるか。

また、殴り合いの距離になれば、ボクシングでも強さを発揮するようになったミアーだが、ドスサントスは殴り合いの間合いにならないように戦うタイプ。ジャブで距離を測り、右ストレートを深く打ち込むことで、相手に恐怖心を与えることができる。鋭い踏み込みからパワーのあるパンチ、それが無理ならテイクダウン→寝技というのが、ミアーの勝ちパターンになると予想されるが、打撃からテイクダウンという流れで、ミアーよりも破壊力のあるシェイン・カーウィンを寄せ付けなかったドスサントスのボクシングテクニックが、今回も機能すればチャンピオンの初防衛の確率が相当高くなる世界戦といえる。

■UFC146 対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
[挑戦者]フランク・ミアー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケイン・ヴェラスケス(米国)
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン(スウェーデン)
デイブ・ハーマン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
シェーン・デルロサリオ(米国)
スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
レイバー・ジョンソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
ダレン・エルキンス(米国)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ジェイミー・ヴァーナー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイソン・ミラー(米国)
CB・ダラウェー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダン・ハーディー(英国)
ドゥウェイン・ラドウィック(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
ポール・サス(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイル・キングスバリー(米国)
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マイク・ブラウン(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

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