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【TUF12】ナム敗戦、2010年MMA界最大のミスジャッジ!!

2010.12.05

■フェザー級/5分3R
レオナルド・ガルシア(米国)
Def.3R終了/判定
ナム・ファン(米国)

左から右フックをガルシアが放つと、ナムは距離を詰めていく。最初のパンチの交換に打ち勝ったのは、ガルシア。右フックがナムのこめかみのあたりを捉える。大振りのガルシアのパンチに対し、ストレート主体のナムは、前後に距離を取りながらタイミングを計る。

ナムの左ミドルにガルシアも蹴り、パンチを返すが、逆にワンツーを顔面に受け、動きが一瞬止まる。左ボディから顔面にパンチを狙うガルシアのジャンピングニーは空を切るが、バックハンドブローなど手数は多い。


両者の左が交錯するなか、ナムの左から右ストレートがヒットする。左ジャブを伸ばすナムは、ガルシアの左ミドルをブロックして、左ボディストレートを伸ばす。残り90秒を切り、ナムの右ローが良いタイミングでガルシアを捉えると、左右のフックから右を打ち込む。殴られれば殴り返すガルシアだが、左ボディフックを効かされ、ガードが下がる。

左フックで顔を下げたガルシア。ナムが打ち勝った印象を残したまま初回が終わった。2R、左ジャブから右、左ボディフックとパンチの回転が上がったガルシア。ナムはサークリングを使うようになったガルシアとの距離感を再び計り、左ストレートを打ち込む。

試合が進むほどに左右の動きがなくなるガルシアだが、ダブルレッグでナムに尻もちをつかせる。ケージに押し込んだところで、自ら打撃戦を選択したガルシア。しかし、ナムの右が連打でヒットし、さらに左右のパンチを良いように被弾する。

サイドキックでバランスを崩したガルシアに、ナムはパウンドを連打すると、バックへ回り込む。両足をフックし、チョーク狙い。ナムの手首を掴み、耐えるガルシアに対し、ナムはフェースロック気味にチョークを仕掛ける。

残り20秒を切り、暴れるガルシアを御し、パウンドを落としながらナムはこのラウンドも優勢のうちに戦い終える。

最終回、後のないガルシアが大振りのフックを振るいながら前に出るが、ナムも前後の動きでかわしていく。

ヒザ蹴り、蹴りなど、フェイントを織り交ぜながら、ガルシアがダブルレッグで組みつく。テイクダウンを諦めたガルシアの動きと息が乱れる。拳を振るうたびに、体も振られるガルシアは、ダブルレッグ狙いを潰されると、完全にガスアウト状態に陥る。

流血したナムは、息絶え絶えのガルシアに左ジャブを連打するなど、危険を犯さない程度の攻めを見せる。残り90秒、左フック、右アッパーを繰り出すガルシアと、ナムのボディ、フックが激しく交錯する。距離を取ったナムは、左アッパーを打ち込むと、ガルシアは一段と動きが落ちる。

最後まで拳を振り回し続けたガルシアに対し、距離をうかがいながら試合終了を迎えたナムは、両手を大きく掲げ観客席に勝利をアピールした。

しかし、ジャッジの裁定は29-28、29-28、27-30でガルシアに。観客はブーイングから、「ブルシット!」コールに変わり、勝者は観客にソーリーを連呼、再戦を約束した。

ナムは「僕は3R全てを取っていると思う」と発言し、ファンの声援を受け、インタビュアーのジョー・ローガンまでが、ジャッジの裁定は理解できないと認めた試合。MMAには洋の東西を問わずして、不可解な判定は多いが、この試合は不可解という言葉を超越している――2010年MMAワールド、最大のミスジャッジといえる。

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