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【Road FC57】60キロ契約=ピルガー戦へ、奈部ゆかり「レスリング✖柔道ではなく、MMAで勝負」

Nabe【写真】「こんな立派な計量とか、凄いです」と初ロードFCに胸躍らせる奈部だった (C)MMAPLANET

本日14日(土・現地時間)に韓国はソウルのグランドヒルトン・コンベンションホールで開催されるRoad FC57 XXで、奈部ゆかりがローワン・ピルガーと戦う。

かねてより海外での試合を熱望していた奈部は、2年半振りの国外での試合を──韓国で迎えることとなった。同地の柔道界の巨塔=龍仁大学で学んでいたこともあり、コミュニケーションに困ることも一切ない奈部はロードFC初戦を控え、どのような心境であるのかと尋ねた。


──以前から海外で戦いたいという発言ありましたが、今回実現しました

「ロードFCはMMAを始めた時から出たい大会だったので、1階級上の選手が相手だったのですが、試合の話が来た時に『出ます』と即答しました」

──60キロ契約に躊躇することは?

「一瞬だけです。それでチャンスの逃すよりは、チャレンジしようと思いました(笑)。自分はけっこう体重を落としている方なので、試合の時の体格は同じぐらいじゃないかなっていうのもありましたし。

計量の時に相手選手を見ると意外と小さくて……『アレ?』って思っていたら、実際に体重も私の方が重かったです」

──ここからリカバリーの幅も明日の試合に関係してくると思いますが、奈部選手はどれぐらい戻るのですか。

「ここから5キロぐらいは戻るかと思います」

──では普段の体格的にはフェザー級ぐらいはあり、ビルガーは戻してきてもそれほど差はないという読みですね。

「ハイ、フライ級で戦う時は10キロ以上落とすこともあるので……力負けをすることはないと思います」

──10キロ以上……気を付けてください。ではキャリア3年、試合経験も10試合となったタイミングで初海外。自らのキャリアの積み方をどのように捉えていますか

「日本でキャリアップを考えると、皆がRIZINという名前に出すことになると思います。でも正直、私はRIZINに出られる選手ではないと感じているんです。だから海外でやっていきたいですし、そのためにも隣の国のロードFCからと思っています」

──相手が韓国人選手でなく、こちらに在住しているとはいえ米国人と戦えるのも良い機会ですね。

「そうですね。アジアだけでなく、他の国に行っても戦えることを示したいです」

──10月の試合の際に山崎剛さん率いるMe,Weで練習をするようになったと言われていました。

「ハイ、HMCではハワイのハル・シマニシさんのところやアンジェラ・リーのユナイテッドMMA、そして村田夏南子ちゃんがいるコンバット・スポーツ・アカデミーなど海外で練習させてもらってきました。

ハルさんの家に住み込ませてもらっていたり、お世話になりながら打撃の指導を受けさせてもらいましたが、どうしてもベースがハワイなので日本でもしっかりと基盤を創らないといけないなと思っていた時に、村田夏南子ちゃんから『Me,Weがいいよ。山崎さんのところで練習すれば』ってアドバイスをしてもらったんです。

夏南子ちゃんの言う通り、山崎さんは凄く丁寧に指導してくださるのでMe.WEで練習するようになって良かったと思っています」

──自分のなかで変化が感じられていますか。

「ハイ。以前は勢いや力で乗り切ろうというところがあったのですが、自分でも丁寧になったかという気がします。でも……明日の試合は、相手が米国人でレスリングをやっていたようなので、フィジカル勝負はできないという点でビビッてもいます。

だからこそ、これまでの私は柔道の貯金で勝つことができていた部分があったのでレスリング✖柔道ではなくて、山崎さんに習ったMMAで勝負したいです」

──今も首の後ろに手をまわして投げを打ってしまうことが多いですか。

「出そうになると山崎さんや練習仲間から『ダメだ』って、すぐに指摘を受けます。どうしても自分がやってきたことが出てしまうのですが、そこで勝てないレベルになってくると思います。なのでそこに頼らず……それしかなくなったとい状況に追い込まれないで戦いたいです」

──ピルガー戦で、これから進むべき道が見えてきそうですね。

「国内だとフライ級では、もう一通り当たってしまった状況ですし、海外の団体から日本にも戦える選手がいるということを知ってもらって……オファーがあれば、どこにでも出て行きたいと思っています」

■ Road FC57計量結果

<アトム級/5分3R>
パク・ジョンウン:48.5キロ
シム・ユリ:48.4キロ

<50キロ契約/5分2R>
イ・スヨン:50.4キロ
シ・ミン:50.5キロ

<60キロ契約/5分2R>
ローワン・ピルガー:59.5キロ
奈部ゆかり:60.1キロ

<49キロ契約/5分2R>
ホン・ユンハ:49.0キロ
富松恵美:49.1キロ

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パク・ハジョン:57.3キロ
オ・ヒョンジュ:56.3キロ

<アトム級/5分2R>
シン・ユジン:48.5キロ
キム・ヘイン:48.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
ナム・ウィチョル:77.3キロ
シン・ドングク:77.3キロ

<グラップリング70キロ/5分1R>
キム・スーチョル:68.5キロ
タクミ:69.7キロ

<グラップリング70キロ/5分1R>
イ・ユンジュン:70.4キロ
清水俊一:67.1キロ

<ミドル級/5分2R>
ラ・インジェ:84.3キロ
イ・ウンス:84.3キロ

<フェザー級/5分2R>
パク・ヒョングン:65.8キロ
マイク・ガリテーロ:65.0キロ

<ライト級/5分2R>
ジョン・ユンジェ:70.1キロ
ムングントスウ・ナンディンエルデン:70.4キロ

<ウェルター級/5分2R>
チェ・ジウン:76.7キロ
キム・サン:77.2キロ

<フェザー級/5分2R>
キム・テソン:65.9キロ
オ・ドゥソク:65.8キロ

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