【Pancrase311】慎重な間合いの測り合いで、神酒が上田にスプリット判定勝ち
【写真】「自分としては最低でした」と勝者は試合を振り返ったが、これで3連敗から連勝に。「首の皮一枚つながった。会場に来てくれた人に良いモノを見せたい」とマイクを締めた(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
上田将竜(日本)
ハイキックを見せる上田。続く右ローが神酒の前足を捕らえる。ローをもう一発受けた神酒は前に出て左フックを狙う。上田は右ローを続け、右ハイも見せる。なかなか距離を詰めることができない神酒に対し、上田が右ミドルを入れる。ヒザからの追い突きのような右を伺わせた上田にヒザを見せつつ神酒がクリンチへ。ケージに押し込んだ神酒の仕掛けを切り返した上田がトップを取りかける。両者揃ってスタンドへ戻り、、神酒も飛び込みながら左ミドルを蹴ったが、上田がこの距離になると左ジャブを2発当てて初回が終わった。
初回は上田がジャッジ3者の支持を得て、2Rに。ローをキャッチ仕掛けた神酒がすぐにテイクダウンを狙うと、上田が距離を取る。この距離で左を蹴った神酒は上田の右のハイの蹴り終わりに左を合わせようとする。上田はこれをよけて右フック、神酒はテイクダウンを狙うような姿勢でパンチを伸ばすが、これも届かない。上田の制空圏を破ることができない神酒は左ジャブを被弾する。前足の左ハイをブロックした上田は、続くダブルでテイクダウンを奪われるが、スイープを仕掛けた直後に小手を決めて上を取り返す。
すかさずリバーサルを決めてトップを取り返した神酒はガードの中からワキ腹にパンチを落とす、しっかりとクローズドガードで固める上田は、左手を神酒がマットに着くとそこを取りに行く。最後にパウンドを纏めた神酒がラウンドを取り返した。
最終回、ワンツーで上田が前に出る。回ってかわした神酒に対し、上田はヒザからパンチのコンビを見せる。細かいステップを踏む神酒は、左を伸ばして左ミドルへ。さらに上田の左に左ハイを見せ、続く左からダブルレッグを仕掛ける。これを切った上田だが見る場面が増える。残り3分を切り、両者とも慎重に戦うようになる。互いにローを蹴り合い、上田が右ミドル。神酒は左右のローで前足を攻撃する。上田も跳びヒザを何度か見せるが、タイミングは合わない。動きの多い神酒も懐に飛び込み、右を差したがテイクダウンは取れず。
最後の10秒で神酒がスピニングバックフィストを届かせる。上田は手を出せないままタイムアップに。結果、ジャッジの判定は割れ2-1で神酒が勝利を手にした。