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【UFC ESPN07】残り4秒、ホーゼンストライクの右でアリスターの唇が割ける─「ワンショット・ワンキル」

<ヘビー級/5分5R>
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
Def.5R4分56秒by KO
アリスター・オーフレイム(オランダ)

握手を拒否したホーゼンストライク。サウスポーに構えたアリスターが右サイドキックを繰り出す。ホーゼンストライクは左ロー、続くローをアリスターがキャッチしに掛かる。左ジャブを伸ばすホーゼンストライクの踏み込みに大きく反応するアリスターの狙いは左ミドルか。

と、アリスターは組みにいきボディロックから小外掛けでテイクダウンを奪う。ハーフを取ったホーゼンストライクはエルボーを受けるが、落ち着いてオーバーハンド&頭を引き込寄せるワキ腹にヒザを入れたアリスターがエルボーを2度続ける。スクランブルでバックを許したホーゼンストライクはスイッチを狙うが、まるでアリスターの上半身を制することができていないため、すかされサイドで抑え込まれる。右エルボーを側頭部に打ち付けるアリスター、ホーゼンストライクは寝技で完全に封じ込まれたが、大きくスタミナをロスしないように戦っているようにも見えた。

2R、ホーゼンストライクが左ジャブ。その打撃に初回のテイクダウンがどれだけ影響されているか。アリスターはパンチも蹴りも出さず組みつくと、ケージにホーゼンストライクを押し込む。ヒザをボディに入れたホーゼンストライクは、左を差し返し、クラッチを組んだアリスターの小外掛けを耐える。ボディにパンチを入れたホーゼンストライク、アリスターもヒザを返す。残り2分10秒でレフェリーが両者を分け、アリスターが左ハイを狙う。

ホーゼンストライクは左アッパー、ガードの上から右ストレートを伸ばす。ガードを固めるアリスターは左ストレートを放ったが、ボディにパンチを受ける。それでも顔面を堅く守るアリスターが左ミドル、ホーゼンストライクが右フックを振るいラウンド終了に。

3R、ホーゼンストライクが右前蹴りから右スレートを顔面に当てる。アリスターはダブルレッグで組みつき、ケージにホーゼンストライクを押し込む。左を差して離れたホーゼンストライクが右ストレート、アリスターが右を返す。サイドの関節蹴りを多用するアリスターに対し、ホーゼンストライクも前正面からヒザを狙う。

左ミドルにローを返したホーゼンストライクだが、アリスターは右を当て、ここでダブルレグに。再びケージに押し込まれたホーゼンストライクは、小外掛けでテイクダウンを奪われる。ハーフで抑えたアリスターは右のパンチを数発入れ、鉄槌から左エルボーを打ち込み初回に続き明確にラウンドを取った。

4R、大きな左を振るったアリスターが近めの距離に立ち、再び左を伸ばす。さらに左ローを蹴るとダブルに出る。離れたホーゼンストライクがパンチを纏めて、跳びヒザ。ガードを固めて凌いだアリスターは、離れたホーゼンストライクに左を当てる。ホーゼンストライクは打撃に勢いがなくなったようにも見えるが、左と右を伸ばす。下がるアリスターに跳び蹴りを見せたホーゼンストライクが、細かいパンチを纏めるがダメージを与えるまでには至らない。

ただし印象点という点ではホーゼンストライクに分があるなか、終盤にも跳びヒザ、そしてボディにパンチをコンビネーションで入れた。

最終回、左から右を伸ばすホーゼンストライク。アリスターは組んでいくが、切ったホーゼンストライクが左を伸ばす。アリスターも左のオーバーハンドを2発当て、クリンチへ。ウィザード&右エルボーを入れたホーゼンストライクは、離れたアリスターに縦ヒジを見せる。アリスターはシングルレッグから引き込んで、そのまま起き上るが上を取り切れない。残り2分30秒を過ぎ、両者の手数は増えないまま試合終了が近づく。

前に出るホーゼンストライクに対し、アリスターは左に回る。アリスターは右を差してのテイクダウンを切られると、疲れを見せて大きく肩で息をし口が開いている。と、残り10秒を切ってからホーゼンストライクの左に続き、右フックがアリスターの顔面を捕える。腰から崩れたアリスターはすぐに立ち上がるが、唇が大きくカットしておりレフェリーが試合を止めた。

これでキャリア10連勝としたホーゼンストライクは「アリスターはとてもスマートだ。でも、最後はKOできた。そんなに手数はいらない、ワンショット・ワンキル」と話した。


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