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【NEXUS18】凱旋&防衛戦、咲間”不良先輩”ヒロトの挑戦を受ける渡部修斗─01─「人としての彼に興味ない」

Shooto【写真】咲間戦を前に渡部修斗が、ネクサスと修斗を語った (C)NEXUS

24日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーでFighting NEXUS vol.18 が開催され、ネクサス・バンタム級チャンピオン渡部修斗が咲間“不良先輩”ヒロトの挑戦を受ける。

昨年12月に同王座を獲得した渡部にとって、約11カ月ぶりのネクサス出場となる。この回、DEEPで2勝を挙げている渡部、咲間との初防衛戦を間近に控えた彼にとってネクサスとはどのような場なのか。そして、王者になる前、なってからの選択に関しての話をまず訊いた。


──昨年12月の王座奪取以来、11カ月振りのネクサス出場となります。修斗選手とネクサスの出会いは2016年11月ですね。

「ZSTで柏崎剛選手に挑戦して負けて……。僕、柏崎選手に負けたのが2度目だったので、もう諦めかけていました。今でも柏崎選手が一番強い、尊敬しているます。彼にみたいになりたいと思っています。そのずっと追いかけてきた選手に2度負けて、目標を失っていたというか……露頭に迷っていたんです。

柏崎選手との試合で僕の格闘技人生は完結するぐらいの気持ちでいて、その先のことも考えていなかったので。そんな時に一緒に練習をしていたネクサスの山田代表から『出てみる?』って誘ってもらったんです。だから山田さんに拾われたと思っています」

──ネクサスで戦うことで、戦い続ける意義を見つけることができましたか。

「そうですね。当時、ネクサスは活動2年目ぐらいで。新しい団体って自分の活躍や頑張りで色を変えていける。団体の色を創っていけるという魅力に気づきました。自分が頑張ればネクサスを大きくできる、山田さんと頑張りたいと思えるようになりましたね。

ネクサスに出ている選手はフラットです。良い試合をして、発言権を得て引っ張るチャンスは誰にでもあった。とにかくネクサスを大きくして、もっといろんな人に知ってもらいたいと思ってバンタム級トーナメントでも戦っていました。

16人参加で韓国のTOP FC、GLADIATOR、GRACHAN、北海道のPFCから団体推薦もある大きなトーナメントだったので、そこで勝つことだけを考えていましたね。僕はそれまでZSTとグラジエイターでベルトに挑戦させてもらったのに結果を残せなかった。本当にこれが最後のつもりで、練習、食事面から全てを見直してトーナメントに臨んでいました。色々なモノを犠牲にして、ベルトを獲ることができたと思っています」

──山田代表はネクサスで勝って、他に飛び立ってほしいというスタンスを持っています。修斗選手はネクサスのバンタム級王者になった時、どのような今後を描いていたのでしょうか。

「チャンピオンになったら道が開けると思っていました。それなのにチャンピオンになれたことが、想像以上に嬉しすぎて(笑)。それこそ2、3年前まで海外、日本だとRIZINとかに出たいと考えていたのにチャンピオンになったことでまた一旦、燃え尽き症候群になっていました。

格闘技を続けることは決めていたけど、目標が分からなくなってしまって。それまでベルトが欲しいというシンプルな目標をもって戦ってきて、チャンピオンになったことで気持ちに靄がかかってしまったような感じで。そこで青野ひかるがDEEP JEWELSに出ていたこともあって、佐伯さんに声をかけてもらってDEEPで戦うことになったんです」

──実は勝手ながら、ここで修斗選手に修斗という選択があれば個人的には、わく展開でした(笑)。

「アハハハ。僕は今でも修斗に出たいと思っています。あの時もオファーがあれば、修斗で戦っていたと思います。ただ山田さんも『チャンピオンはなかなか声をかけることはできないよ。だから自分から発信しないと。待っていてもだめだよ』というアドバイスをもらっていまいた」

──それでも修斗に出たいとは、修斗選手からするとなかなか言えないものなのでしょうか。

「実は山田さんに伝えて修斗にコンタクトを取ってもらおうかという時に、ONEと提携するという発表があったんです」

──そこで躊躇したということですか?

「こんなことは僕が偉そうに言えることではないですが、それは僕が想っていた修斗なのかなって……。いや、本当に僕は言えないんですけど。自分のなかで修斗は特別だったんです。父からずっと話を聞いてきて、佐山さんにも子供の頃からお世話になっていた。

修斗の有り方というか……でも、興行をやっていくうえで色々なことがあるのも当然ですし、これは勝手な僕の想いなんです」

──そういう想いの人は他にいたと思います。でも、その想いで何か修斗の役に立てるかと言えば、理想を押し付けているだけでしょうから。

「ハイ。本当にそうだと思います」

──そして理想を持ちたくなる言動を修斗関係者はとり続けていたということでもあります。修斗だから、違うじゃないかというのは──往々にしてありますし。

「僕も勝手に思い描いていた修斗がありました。良い悪いじゃないんです。修斗は何物にも混じらない。修斗は修斗いう競技で、パンクラスやDEEPと違う。RIZINとか大きな団体があっても、修斗は修斗。修斗だけは違うと思っていたので、ONEの下になるような形は……」

──それだけ修斗への想いが修斗選手にある。それはまさしく修斗愛ですね。ただしONEとの提携で、修斗が活気づいたことは結果的に嬉しくないですか。

「ハイ。僕もまだ修斗で戦いたいという想いは捨てていないです」

──押忍。そのようななかDEEPで2勝を挙げて、ネクサスに凱旋します。

「ネクサスで防衛戦があることは、佐伯さんも了解してくれてのDEEP参戦でした。今年中に防衛戦があるのは既定路線だったので。しかも、春ぐらいに咲間選手が挑戦者決定戦に出るということを聞いていたし、ずっと咲間選手のことが頭にありました。ホント長かったです(笑)。DEEPで試合が決まっても、それは残り続けていましたし」

──では、その咲間選手についてどのような印象を持っていますか。

「あのう……対戦相手としての咲間“不良先輩”ヒロト選手のことは考えますが、人としての彼には一切の興味がないです。彼が何をやってきて、僕がどうだったとか……そんなことばかり言われていますが、どうでも良いです」

<この項、続く

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