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【Invicta FC38】ストロー級王座決定戦、村田夏南子。「自信はない。でもコーチと仲間を信じている」

Murata【写真】インタビュー後に行われたセレモニアル計量ではマスクウーマン姿で現れた村田(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

1日(金・現地時間)にカンザス州カンザスシティのメモリアル・ホールで開催されるInvicta FC38「Murata vs Ducote」のメインで、村田夏南子がエミリー・ダコーテとインヴィクタ世界ストロー級王座決定戦を戦う。

当初の予定はセミだったが、メインの世界フライ級選手権試合がノンタイトル戦となり、繰り上がりメインとなった。インヴィクタで2戦目に世界王座挑戦、そしてメインで戦う村田が本計量を終えた直後にインタビューした。


──本計量を終えて、今の体調はいかがですか。

「体調は良いです。体重も問題なく落とせました。現地に来てから減量をするのが心配で、早めに体重を落とすということを心がけていました。今はサンフランシスコの近くにあるCSA、コンバットスポーツ・アカデミーというジムで練習しているので移動も米国内なので問題はなかったです」

──CSAでの練習はどれぐらいに?

「去年に何カ月がいて、今年の1月からCSAでずっとトレーニングしています」

──そうだったのですか!! 存じ上げてなく申し訳ありませんでした。以前、サンディエゴの10thPlanetでも練習をしていましたが、CSAを練習場所にした理由は何だったのですか。

「キリアン(・フィッツギボンズ)コーチに打撃とレスリングを学ぶためです」

──村田選手は国内ではRIZINという地上波のある大会で戦ってきて、同じ海外でもONEなどはInvicta FCより露出も多いです。それでも、インヴィクタFCで勝負する理由を改めて教えていただけますか。

「レスリングから総合格闘技を始めた時、世界一になりたいと思って始めました。MMAの世界一はUFCなので、UFCと契約するためにインヴィクタFCで戦っています……ということになるのかな……(笑)」

──RIZINで結果を残してもUFCに行くチャンスがあるかと思いますが、あえてインヴィクタというのは?

「海外で戦っていきたいという意志……です」

──では2戦目でそのインヴィクタの世界王座を賭けて戦うことに関しては、どのように思っていますか。

「う~ん、タイトルマッチが組まれるのは今回ではなくて、来年かと思っていたので結構早かったなというのが正直な気持ちでした」

──インヴィクタではRising Phoenixというワンデー・トーナメントを開いており、そこで優勝すると自動的にUFCにステップアップできます。そしてストロー級も実際に行われました。フェニックス・ライジングTに出てUFCという考えはなかったですか。

「確かに準々決勝と準決勝は5分✖1Rなので組みついて、抑えておけば楽な試合になるとは思いました。でもタイトル戦の5分5Rを戦う方が、自分にとってプラスになるはずなので」

──テイクダウンからコントロールして勝つという選択はしなかった。では、今回の王座決定戦でどのようなMMAを戦いたいと思っていますか。

「打撃とレスリング、普段から練習していることを出したいです。一瞬、一瞬の隙……打撃とレスリング、レスリングと柔術の合間をモノにしたいと思っています」

──タイトルを賭けて戦うエミリー・ダコーテはBellatorでも世界王座に挑戦している選手ですが、どのような印象を持っていますか。

「ベラトールの世界女子ストロー級王者のイルマレイ・マクファーレンとは友達なのですが、あの人とあれだけ戦えるのだから普通に強いと思っています。でも、こんなところで躓いていたら話にならないので倒せるときに倒して、極められるときに極めたいです」

──それができた前回のリアナ・ピロジン戦は全く穴の無い強さでした。キャリアも10戦を越え、MMAファイターとして自信がついてきたのではないでしょうか。

「10試合戦ってきても、自分に自信はないです。ただ日本や米国のジムで一緒に練習してきたコーチ、仲間のことを信じることができています。それぐらいです(笑)」

──ここでインヴィクタの世界タイトルを獲った後、思い描くのは?

「UFC、UFCって言っちゃうと大丈夫なのかぁと思うのですが(苦笑)、自分の考えていたプランはベルトを獲って行きたい。そういう気持ちです」

──そのためにとても大切な試合です。日本から応援するファンに一言お願いします。

「日本人にこんな凄いヤツがいるぞって言うところを米国で見せます。応援よろしくお願いします!!」

■ Invicta FC38計量結果

<Invicta FC世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
村田夏南子: 114.9ポンド(52.11キロ)
エミリー・ダコーテ: 114.2ポンド(51.8キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴァネッサ・ポルト: 124.2ポンド(56.33キロ)
カリーナ・ロドリゲス: 126.1ポンド(57.19キロ)

<ストロー級/5分3R>
マロリー・マーチン: 115.8ポンド(52.52キロ)
シンシア・アルセオ: 116ポンド(52.62キロ)

<フライ級/5分3R>
シャナ・ヤング: 125.7ポンド(57.01キロ)
マイユ・スオタマ: 124.2ポンド(56.33キロ)

<バンタム級/5分3R>
リサ・ヴェゾウサ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ケリー・ケニソン: 135.6ポンド(61.5キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャイアナ・リンコン: 143.9ポンド(65.27キロ)
オウタム・ノートン: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
セレナ・デヘスース: 135.7ポンド(61.55キロ)
タネイシャ・テナント: 135.9ポンド(61.64キロ)

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