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【UAEW61】対戦相手変更、試合が1日前倒し、相手が計量オーバーも村田夏南子「このままじゃ終われない」

【写真】今回は山﨑代表が横につかずに、インタビューを完遂できました!!(C)MMAPLANET

本日23日(水・現地時間)、UAEはアブダビのスペース42アリーナで開催されるUAE Warriors61でエジアナ・シウバと対戦する村田夏南子。
Text by Manabu Takashima

元々は翌日のUAE Warriors62でマリア・シウバと対戦予定だったが、2週間前にケガでエジアナ・シウバに変更された。しかしながらマリア・シウバとの試合は24日のUAEW62で組まれていたが、エジアナ・シウバとの契約書では23日に代わっており、その説明はなされず見落として、陣営はサインをしてしまったという。

計量失敗でこの表情。根性が座っているかも(C)UAEW

減量を伴う競技で1日の変更は大きい。

村田陣営はもともと戦うはずだった24日に戻せないかという交渉も受け入れらず、しかも前日計量で対戦相手は700グラムのオーバーに……。

(C)UAEW

何が起こるか分からない。

UAEWで2年戦ってきた藤田大和と山﨑剛Me,We代表の「何があろうが、チャンスを掴むにいく」という言葉を聞き、姿勢を見てきた村田は精神的にブレることもなく大会当日を迎えているという。

ここでは村田がUAEに旅立つ2日前、24日にエジアナ・シウバと1年9カ月振りのファイトに挑む心境を尋ねたインタビューをお届けしたい。


――1年9カ月振りのファイト。あの時も2年4カ月振りの試合でしたが、ヴァネッサ・デモパウロスに判定負けを喫しUFCをリリースとなってしまいました。トップを取っていて判定負けしたことに驚き、リリースは信じられなかったです。

「判定が告げられた時から、納得はいっていなかったです。相手の名前が呼ばれて、『えっ!』となりました。それから2週間後ぐらいに、リリースになって……。まだ判定負けを引きずっている時で、追い打ちを掛けられたようでした。

ただ3試合契約で。負けたとは思っていないですけど、結果は負けで1勝2敗になった。だから受け入れるしかなくても、諦めるつもりはなくて。またUFCに戻ろうと思ってやってきました」

――結果、これだけ試合間隔が空いてしまったのは?

「海外の大会で戦うために動いてもらっていたのですが、米国のローカルの大会だとビザが取ってもらえなくて。あとは豪州のHEX FSやEternal MMAにも、当たってもらって。でも決まらなくて、UAEWにしぼって動いていたのですが……。試合が決まりそうになって、流れる。ありそうだ、結局ないということが3回ぐらい続いて今回になった形です」

――この間に日本で戦うという選択はなかったですか。

「またUFCで戦いたいので。そこを実現させるには、海外で戦うことが一番だと思って」

――これだけ試合が決まらないと、気持ちが揺らぎそうなものですが……。

「試合があるかもということが続いたので。去年の年末ぐらいから、それが続いていて。だから常に戦う気持ちでいたから、揺らぐことはなかったです。それに自分を見つめ直す時間になったと思います」

――では1年半以上かけて、積み上げてきたモノは何になるでしょうか。

「普通にMe,Weでやる打ち込みなんかでも、意識次第で動きは変わるんだって分かりました。自分が何のためにやっているのか、そのテーマとかを考えるようにして。あとワタナベボクシングジムに行かせてもらって、教わってきました。ボクシングジムで教えてもらった技術を、テイクダウンと組み合わせてきました」

――手ごたえを感じている?

「試合前になって、やるべきことが凄く明確になっているので。そこが成長できたという風に手ごたえを感じています」

――何度も試合が流れた結果、今回は本決まりになりました。その時はどのような気持ちに?

「正直、またなくなるでしょうって半分ぐらいは思っていました。それが3週間前ぐらいに、正式に決まって。『やっと来た!!』って」

――にしても、試合の2週間前に対戦相手が代わりました。試合がなくなる恐怖はなかったですか。

「ケガをして試合ができないので、この相手でどうですかという連絡だったので。そこは大丈夫でした。でも、ショートノーティスだしストロー級で構わないのか、そこは確認を取りました。そうしたら52キロで構わないと。だから、向うむは少し前から聞いていたんじゃないかと思います」

――なるほどです。何が起こるか分からない。中東での試合になりますね。

「ただ山﨑さんが『俺たちがいるから大丈夫だから』と言ってくれて。『英語はしゃべれないけど』って(笑)」

(C)TAKESHI YAMAZAKI

――アハハハハハ。

それでも心強いですね。では改めてUAEWの印象を教えてください。

「強い選手が集まるところです」

――覚悟ができた答ですね。ではシウバに代わって戦うことになったシウバの印象は?

「ボクシング主体なんじゃないかと思います。13勝4敗で、インヴィクタFCで2敗しています。どっちもスプリットで、そのうちの1敗はどう転んでもおかしくない接戦でした。もう1敗は相手が今のストロー級チャンピオン(ヴァレスカ・マシャード)で。打撃を嫌がって組んで負けていました。

どちらもオーソドックス相手の試合でしたけど、組みの対処はそんなに良くなかったです」

――この間にやってきたことの成果を出すには、どのような試合にしたいですか。

「一方的に攻めて勝てるのが一番ですけど、一方的にならなくても勝てる。そうなっても競り勝ちたい。試合勘を取り戻して、実戦で経験値を高めたいです」

――勝利が絶対のなかで、試したいことはありませんか。

「やっぱり自分がやってきた打撃、ここでやってきたテイクダウンの動きとか。壁レスの動きとか。それが通じるのか、試したいです」

――目指す場所、UFCはフィニッシュを求める声がさらに高くなっているように感じます。そういうことは考慮しますか。

「アピールできる攻撃をしないといけないと思っています」

――それは、どういう?

「高く持ち上げてテイクダウンするとか」

――ハハハハ、そこですか。

「ハイ。あと、強く当てたり……」

――フフフフ。ところで魅津希選手が一緒にUAEに行くと。やはり心強いですか。

「心強いです。試合が決まりかけた時とかも、ずっと相手の動画を視て研究をしてくれて。どう動くのかとか、考えてアドバイスをしてくれました。そういうことがあるので自分は強くなれていると思います」

――再度、最高峰に戻る。そこに通じる試合になることを願っています。

(C)TAKESHI YAMAZAKI

「この試合だけで戻れることはないと思っています。

試合を続けて、勝ち続けるだけです。UFCの最後の試合が、ああいう感じで。このままじゃ終われないです。明確な力の差を見せて、勝ちます!!」

■視聴方法(予定)
7月24日(木)
午前0時~UFC FIGHGT PASS

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