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【Pancrase355】19歳、6勝0敗の鈴木悠斗と対戦、ラファエル・バルボーザ「上を目指すには良い相手」

【写真】相当に張り切っている様子が伝わってきた (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 355にラファエル・バルボーザが2度目の来日を果たし鈴木悠斗と戦う。
Text by Manabu Takashima

3月大会で粕谷優介をアナコンダチョークで破ったバルボーザだが、あの日のデキは60パーセントと言い切った。そして無敗の19歳=鈴木に対して「誰も通ってきた道」と切って落とした。


――ラファエル、明日の朝にLAを出て東京に向かうそうですね(※取材は22日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。再び、パンクラスで戦う機会を得ることができてハッピーだ」

――3月の来日では粕谷優介選手をアナコンダチョークで下し、グラップリングのスキルも見せての勝利でした。

「もっと戦える。それが正直な想いだよ。あの試合のパフォーマンスに点数をつけるなら60点だ。距離の取り方が良くなかったし、自分の空手を見せることができなかった。それにバックを取った状態でも、フィニッシュできなかったからね。2年振りの試合で、思ったように動けなかった。

でも、今回は4カ月のインターバルで戦うことができる。もっと調子が上がっている。もっと良い試合をすることを約束するよ。バックを取れば、フィニッシュできるに違いない」

――前回は3月の初めで、今回は7月の終わり。日本はまるで気候が違います。凄く暑いですし、当然時差も存在します。その辺りの調整は難しくないですか。

「時差に関しては、日本の時間に合わせて睡眠時間を取っているから大丈夫だ。それに僕は暑い方が大歓迎だよ。LAも暑いし、何と言っても僕はブラジル人だ。3月は正直、寒かった。暑い方が、全然戦いやすいよ」

――では対戦相手の鈴木悠斗選手の印象を教えてください。

「全ての対戦相手を尊敬している。そこに年齢は関係ない。10代でも30代でも尊敬して、戦う。相手は6勝無敗で、1Rフィニッシュが4試合。良い仕事を続けているね。でも、そういうのは多くのファイターが通り過ぎてきた道と同じだ。

僕も19歳や20歳の時は、そんな風に勢いに乗っていた。キックボクシングや空手、MMAで勝ち続けKO勝ちも5、6試合続けていた。だからスズキに勢いがあることは分かっている。きっと今の自分にメチャクチャ自信を持っているだろう。でもスズキは、僕と同じレベルのファイターと戦ったことはない。

僕は自分の空手、自分の柔術を駆使して戦うだけだよ。スズキがどれだけ勢いに乗っていても、関係ない。彼が自分の拳に自信を持っていても、そんなモノは僕には通じない。僕は僕のファイトをするだけだよ」

――そんななかでも鈴木選手の攻撃で、警戒しないといけないモノもあるかと思います。

「一番警戒しないといけないのは、スズキが自分のことを信頼しまくっているという精神面だ。メチャクチャ、自分の拳を信頼している。だから調子に乗らせて、攻めさせないことかな。パンクラスで連勝をしている相手だし、しっかりと尊敬して戦うけど上を目指すには良い相手だ」

――つまりは、この先に雑賀ヤン坊達也選手の持つライト級王座を見ているということですね。

「この試合に勝って、サイガに挑戦する。サイガの試合は前回、チェックした。素晴らしいファイターだ。打撃も相当に強いけど、もう僕には勝ち筋が見えている。でも、今はスズキとの試合に集中しているよ」

――同日にRIZINがビッグショーを開きます。そのなかで真のパンクラスファンが立川の会場に集まるはずです。そんなパンクラスファンに一言お願いします。

「皆の応援に感謝しているよ。とにかく、僕はKOか一本を狙う。面白い試合をするから、パンクラスファンの皆には注目してほしい。RIZINに負けないファイトをしたい? そういうのはないよ。RIZINでも僕の友人のパトリッキー・フレイレも戦う。それに僕もいつか、RIZINで戦っているかもしれないしね。とにかくパトリッキーと同じ日に、日本で戦えるなんて最高だよ」

■視聴方法(予定)
7月27日(日)
午後1時15分~ U-NEXT

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