【PFL2019#09】プレーオフ最終章。石井慧に立ちふさがる、ロシアの壁=デニス・ゴルソフ
【写真】パンチ、ヒザ、蹴りでKOパワーを持ち、極めも強いゴルソフを相手に石井が如何に戦うのか(C)PFL
31日(木・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターでPFL2019#09が開催される。
大晦日の100万ドルが賭けられたフィナーレ出場選手の生き残り合戦もヘビー級とライトヘビー級の2階級を残すばかりとなった。そしてヘビー級に石井慧が出場する。
クロアチア国籍を取得した石井は、レギュラーシーズンの2戦目でジェイク・ロショルトに組み負け、1勝1敗の3P──ランキング8位で首の皮1枚がつながった状態でプレーオフを迎える。シーズン8ということで、準々決勝の対戦相手はランク1位のデニス・ゴルソフだ。
M-1、Pro FC、Tech-KREP FC、そしてACAとロシアのメジャー・ドメスティックショーで活躍してきたゴルソフは22勝5敗でPFLに参戦し、その初戦で石井に勝ったロショルトを僅か2分03秒で左フックから鉄槌の追撃でKOしている。2戦目はケルヴィン・ティラーを2Rにエゼキエル・チョークで仕留め、最大12Pが獲得できるレギュラーシーズンでほぼパーフェクト、実に11Pを手にしている。
2016年のコンバットサンボ100キロ級の世界王者でもあるゴルソフは、寝て良し、倒して良し、立って良しのウェルラウンダーだ。特に左ジャブを見せておいてからの右ハイは、キックボクシングというよりフルコンタクト空手のような軌道で放たれ、一発で勝負を決める威力を有している。
ヘビー級としては常にリーチの差を念頭に置いたファイトが必要な石井だが、ミルコ・クロコップの下で磨いてきた中間距離から接近戦での打撃を駆使し、ファースト・テイクダウンを奪いたい。その結果、組みの圧力がかかり2Rの短期決戦を優位に進めることができるはず。
MSGでの決勝戦に進むためにはゴルソフに勝利しても、ケルヴィン・ティラー✖アリ・イサエフの勝者と戦う必要がある。ただし、石井の目標はPFL優勝でなく、UFC出場だ。そのためにも準決勝のことを考えず、ゴルソフを倒すことだけに集中するぐらいの割り切りも必要だ。なによりゴルソフに勝利できれば、石井はオクタゴンで戦う権利を有する力を世に示すことになる。
■ PFL2019#09 Playoffs対戦カード
<ヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
TBA
TBA
<ヘビー級準々決勝/5分3R>
アレックス・ニコルソン(米国)
フランシマウ・バホーゾ(ブラジル)
<ヘビー級準々決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
石井慧(日本)
<ヘビー級準々決勝/5分2R>
モー・デリース(米国)
ジャレッド・ロショルト(米国)
<ヘビー級準々決勝/5分2R>
ケルヴィン・ティラー(米国)
アリ・イサエフ(ロシア)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
ラシッド・ユサポフ(ロシア)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
マキシム・グリシン(ロシア)
ジョーダン・ジョンソン(米国)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
ヴォルク・アターエフ(ロシア)
ヴィクトル・ネムコフ(ロシア)
<ライトヘビー級準々決勝/5分2R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
シギ・パエレイラ(ニュージーランド)