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【Pancrase308】端貴代、カントゥアリアのガタイの強さを切り崩せず判定負け

Pancrase308【写真】組み力が強かったカントゥアリアが端を下した(C)KEISUKE TAKAZAWA

<女子フライ級/5分3R>
マイラ・カントゥアリア(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
端貴代(日本)

サウスポーのカントゥアリアが左を伸ばし、組んで端をケージに押し込む。ヒザを入れテイクダウンを決めたカントゥアリアに対し、端はハイガードへ。クローズドから時折オープンになる端に対し、カントゥアリアは動きがない。腰を切った端の腕十字をカントゥアリアが持ち上げると、端が着地して試合はスタンドに戻る。左を当てるカントゥアリア、端はやや遠い距離からローを蹴る。カントゥアリアもローを返し、右ジャブを伸ばす。素早いミドルを蹴ったカントゥアリアに組みついた端は、テイクダウンを取れず初回が終了──ジャッジ3者ともカントゥアリアに10-9をつけた。

2R、シングルからケージにカントゥアリアを押し込んだ端。初回同様、なかなかテイクダウンを奪えず逆にカントゥアリアがヒザを返し、テイクダウンに成功する。ここから堅いカントゥアリアに対し、端も展開が作れない。とカントゥアリアが立ち上がり、試合はスタンドに。鋭い蹴りが飛んでくるなか、右を当てた端が距離を詰めてパンチを被弾しながらも金網に押し込む。残り1分、ヒザを受けた端がパンチを入れて離れる。カントゥアリアはすぐに左を打ち返し、端に組まれても倒れず左ローを蹴り込んで2Rも3票を手にした。

最終回、フィニッシュが必要な端が右ミドルを決め、左右のローへ。下から上と蹴りを散らす端に対し、カントゥアリアは大振りの左を振るう。ローを蹴られながら、前に出てパンチをまとめる端はここでも組みを選択するが、テイクダウンを奪えないまま時間は過ぎる。ダブルレッグにヒザを合わせたカントゥアリアは、倒されながらギロチンへ。ハーフで固めるカントゥアリアに対し、端は頭を抜けないまま体を跨ぐ。

頭を抜き、マウントを取った端が右のパンチを落とす。しかし、カントゥアリアがリバーサルを決め上下が逆転。スクランブルでバックに回ったカントゥアリアは端にぶら下がるようなポジションへ。胸を合わせた端だが、反撃の時間は残されておらず0-3で敗れた。


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