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【UFN160】2試合連続のショートノーティス&ウェルター級でドゥリーニョがグンナー・ネルソン戦

2019.09.27

UFN166【写真】写真は2015年のADCCだが、今年に入ってもTitan FCでのグラップリング戦でグレイゾン・チバウを破るなど組み技の試合にも出続け、寝技を疎かにしていないドゥリーニョが、ヘンゾの黒帯でもある空手家ネルソンと戦う(C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)にデンマークはコペンハーゲンのロイヤル・アリーナで UFN on ESPN+18:UFN160「Hermansson vs Cannonier」が開催される。

8月のウルグアイ・モンテヴィデオに続き、UFCにとって26カ国目となるデンマーク・コペンハーゲン大会のメインはノルウェー在住のスウェーデン人ファイター=ジャック・ヘルマンソン✖ジャレッド・キャノニアの一戦。セミにはキャリア9戦目を迎えるデニッシュ・オリンピアン=マーク・マセンがUFC初陣を戦う。


マセンは2008年の北京から、2012年のロンドン、そして2016年のリオデジャネイロのデンマーク・グレコ代表で、リオでは75キロ級で銀メダルを獲得している。世界選手権では4つのシルバー、1つのブラウンと世界の頂点にこそ立てていないが、欧州を代表するグレコローマン・レスラーだ。リオ以前からMMAを戦っており、戦績は8勝0敗で当然のようにボディロックからテイクダウンの強さは秀でている。

抑えと関節技、パウンド等も一応に使いこなすが、UFCデビューがコメインというのはデンマーク大会ならでは。対戦相手のダニーロ・ベルアルドはキャリア12勝4敗でUFCでは0勝1敗だけに、観客を熱くしてバトンをヘルマンソンに渡したいマセンのUFCデビューとなる。

そんな北欧スペシャル的な趣きのあるUFN166では、広義の意味ではフィンランドと並びスカンジナビアに数えられるアイスランド(狭義ではデンマーク、ノルウェー、スウェーデンの3カ国)からグンナー・ネルソンも参戦し、8月10日にアレクセイ・クンチェンコに勝利したばかりジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズと戦う。チアゴ・アウベスの代役で、2戦連続のショートノーティス&ウェルター級での試合となったドゥリーニョは、昨年7月にダン・フッカーに敗れて以来、現在3連勝で着実に存在感を増している。

対するネルソンは、3月のレオン・エドワーズ戦でスプリットながら完敗を喫しており、連敗は許されない状況で代役ドゥリーニョと相対することとなる。ダッチ・キックボクシングをしっかりと柔術に落とし込んだドゥリーニョと剛柔流空手とヘンゾ・グレイシー柔術の融合=ネルソンのマッチアップは、前者の適正階級が本当にウェルター級なのかという点においても注目だ。


            
■ UFN160対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ジャレッド・キャノニア(米国)

<ライト級/5分3R>
マーク・マセン(デンマーク)
ダニーロ・ベルアルド(イタリア)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン(アイスランド)
ジルベウト・バーンズ・ドリーニョ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
カリル・ラウントリー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
ニコラス・ダルビー(デンマーク)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー(マケドニア)
ジョン・フィリップス(英国)

<ミドル級/5分3R>
アレッシオ・デキリコ(イタリア)
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)

<ウェルター級/5分3R>
シアー・バハドゥルサダ(オランダ)
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)

<フェザー級/5分3R>
ジガ・チカズ(ジョージア)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
メイシー・チアソン(米国)
リナ・ランズバーグ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
ランド・バンナータ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ノエリン・ヘルナンデス(米国)
ジャック・ショア(英国)

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