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【UFC ESPN05】タッチキックボクシング&テイクダウンの圧で、コビントンがローラーを完封

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン(米国)
Def.3-0:50-44.50-45.50-45
ロビー・ローラー(米国)

すぐに組みに行くコビントンを切り、左のパンチを振るうローラー。一旦落ち着いたコビントンは低い姿勢でダブルレッグに入り、右腕を差し上げて崩していく。耐えて細かいヒザを入れるローラーだが、後方に倒されスクランブルでバックを許す。後方にエルボーを入れたローラーだが、コビントンはテイクダウン+バックを繰り返すと、足をフックせずにRNCへ。腕を外して正面に回ったコビントンは、そのままローラーの周囲を一周するようにバックへ。腰をケージについて、真後ろは譲らないローラーを絞めのプレッシャーで動かし、アゴの上からのチョークを仕掛けたコビントン。

残り1分を切り、胸を合わせたローラーが立ち上がる。距離を詰めたコビントンはワンツーを当て、シングルレッグから大きくレッグリフト&足払いでテイクダウンを奪う。RNCを支点に抑えにかかったコビントンは立ち上がったローラーにパンチをまとめ初回を戦い終えた。

終了と同時に、全く問題ないとばかりに腕を大きく振って自陣に戻ったローラーは左ミドルを蹴るが、ショートのコンビから組まれて尻もちをつかされる。ローラーは立ち上がった直後にエルボーを被弾するが、スピニングバックフィストを避けてオクタゴン中央に移動する。コビントンはすぐに組んでテイクダウンを決め、スクランブルから左ハイ、アッパーを入れる。パンチを纏め、またもテイクダウンに成功したコビントンがRNC&バックコントロールへ。

ローラーは胸を合わせて立ち上がるが、コビントンのプレッシャーの前に打撃戦でもリードを許す。手数ではコビントンが完全に上回り、上体を振るローラーは左を一発届かせたが、右ミドル、右ジャブ、左フックを被弾する。前には出るが手数が少ないローラーは、この回を落とした。

3R、左右のロー、右ジャブを伸ばすコビントンは、前に出てきたローラーにダブルレッグ。8度目のテイクダウンを決め、スクランブルに持ち込まれてももう1度倒す。ローラーはここも立ち上がり、パンチを振るって前へ。ダブルレッグを切り殴られながらも、前に出るローラーは、続くダブルレッグを切るがケージに押し込まれる。絶妙のスプロールを見せたローラーが、アッパーを2発打ち込む。ジャブを打ち合った両者、手数が多いのはコビントンで飛びヒザからダブルレッグを狙う。

倒れないローラーに対し、コビントンが間合いを取り直す。左を当てられ、右を打ち返したローラーだが、右ジャブを被弾する数が多くケージに詰まる。回って逃れたローラーを追いかけたコビントンにローラーの右ジャブが2発連続で決まる。ケージに下がってパンチを捌きつつ、右ジャブを返したローラーに対し、コビントンが右ミドルを交え打撃戦をリードした。

4R、ジャブから前に出てくるコビントンに、ローラーが左を打ち返す。コビントンはプレッシャーをかけ続け、ケージにローラーを追い込みダブルレッグへ。右を差して押し返したローラーだが、ジャブの3連打、左のストレート、右ハイと攻め込まれる。それでも左を返すローラーはシングルを切る。中間距離での打撃戦が続き、ダブルレッグを決めたコビントンはテイクダウン、打撃でもリードしたコビントンがダーティーボクシング、右ジャブを当てた。

最終回もタッチ・キックボクシングで試合をリードするコビントンに対し、ローラーはケージに背負いダブルレッグからのクリンチ&テイクダウンを耐える展開が続く。ダーティーボクシングで試合を支配したコビントンに対し、ローラーも諦めず前に出る。右を当てられケージを背負うようになったコビントンが前に出る。ローラーは前に出るが、クリーンヒットはない。終了間際のスピニングバックフィストを空振りし、右を被弾したコビントンは試合が終わると、勝利を確信しているような表情を見せた。

結果、50-44、50-45、50-45でコビントンが判定勝ちを収めると「Keep America Great」と白い家の住人を思わせる言葉を発し、カマル・ウスマン戦をアピールした。


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