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【ONE97】エディ・アルバレス戦へ、エドゥアルド・フォラヤン「本当のエディ・アルバレスと戦いたい」

Folayang【写真】常に謙虚なラカイの戦士、エドゥアルド・フォラヤン (C)MMAPLANET

8月2日(金・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Dawn of Heroes」で、同国のエース=エドゥアルド・フォラヤンがエディ・アルバレスと対戦する。

デビュー以来、常にアジア圏で戦ってきたフォラヤンにとって、北米MMAワールドの真のトップ選手と初めて遭遇することになる。3月30日の日本大会で青木真也に敗れてONE世界ライト級王者を失ったフォラヤンが、ワールドGP準決勝に昇格したアルバレス戦に対して、どのような想いでいるのかを尋ねた。


──8月2日のエディ・アルバレス戦、アルバレスというファイターと戦うことはエドゥアルドのキャリアのなかでどのような意味がありますか。

「色々な意味があるよ。エディ・アルバレスはこのスポーツで本当のビッグネームだ。そしてUFCとBellatorという2つのメジャー団体のチャンピオンだった。自分の国で彼と戦えるというのは光栄だし、僕のスタイル、力がエディにどこまで通じるのかを試す試合でもある。

フィリピンでもUFCの世界チャンピオンだったエディは有名な選手だったから、ファンの間でもどちらが勝つのか話題になっているよ」

──北米MMA界のトップ中のトップを経験した選手と対戦するのは初めてです。実のところ日本では昨年までファンも関係者もONEの選手の力を低く見積もっていました。フィリピンのファンはUFCファイターに対し、ONEアスリートはどのように評価しているのでしょうか。

「以前はどうだったかは分からないけど、3月の日本大会を見てエディ・アルバレスが敗れ、デメトリウス・ジョンソンが苦戦したことでONEやアジアのファイターはMMAのトップで戦えると認識するようになったと思う」

──エドゥアルドはONEの第1回大会のヘッドライナーで、ONEで戦うことで成長し、アジア人選手の力を世界に示してきました。

「その誇りを持って、エディと戦うよ。イースタン・ワールドの人間が、ウェスタン・ワールドを代表する選手と戦うことは、凄く大きなモチベーションになっている。だからこそ、しっかりとトレーニングして次の試合に備えないといけないと思ってやって来たんだ」

──3月に青木選手に敗れベルトを失ったばかりですが、すぐにキャリア最大のビッグファイトを迎えることになりました。少しゆっくりしたいと思いませんでしたか。

「シンヤには負けたけど、前は僕が勝っている。一度勝ったからといって、次も勝てるとは限らないことは分かっていた。そして敗れたことで、次に自分が何をできるのか模索する必要があると思っていたところで、この試合のオファーが届いたんだ。自分がどこまでの選手なのか、これまでとは違った形でそれを知ることができる絶好の機会だよ。

MMAアスリートとして、自分がどれだけ成長できているのか、エディと戦うことで分かると思う。シンヤと戦い、次にエディと試合ができるなんて、なかなかないこと。とてもチャレンジングで大歓迎さ。この2試合で僕はまた成長できるからね。さっきもいったけど、この試合はチーム・ラカイにとっても、僕にとっても特別なテストになるよ」

──アルバレスは前回、東京でティモフィ・ナシューヒンにKO負けしています。もう衰えたのではないかという声もあります。

「ティモフィは素晴らしいストライカーだよ。彼を下に見ることは間違っている。僕はどっちが勝ってもおかしくないと思っていた。そして、あの日はティモフィの夜だったんだ」

──ONEの計量方法で77キロというのは、アルバレスにフィットしているのかと疑問を持ちました。

「ハイドレーション・テストがエディの動きに関係したとは思う。ただし、今回は2度目だしアジャストしてくるだろう。で誰もが問題なく調整できるようになるものだし、次はしっかりと仕上げてくるはずだ」

──私はあの日のアルバレスは、本来の調子ではなかったと思います。ただし、エドゥアルドとすれば本調子でない方が勝つ確率が上がります。

「アハハハハ。僕は本調子のエディと戦いたい。せっかくの機会なんだから。そうでないと、自分の力をエディを相手に試すことの意味がなくなる。僕は本当のエディ・アルバレスと戦いたい」

<この項、続く

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