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【ONE96】アンジェラ戦へ。ミシェル・ニコリニ「あの子と友達になろうと思ったことは1度としてない」

Nicolini【写真】気の強さを常に醸し出ている一方で、感情的にはならないニコリニが…… (C)MMAPLANET

あと5時間後に始まるONE96「Masters of Destiny」で、ミシェル・ニコリニがアンジェラ・リーと対戦する。

柔術世界大会から離れて5年が経過した今も、彼女の持つ8度世界王座獲得は女子柔術史上歴代2位の記録として燦然と輝いている。

その一方でMMAファイターとしては、EVOLVE移籍やONEでのキャリアップが思ったようにならなかった。今も打撃に課題は残るが、一度グラウンドに持ち込めば誰をも仕留める力を持っているニコリニ。彼女にアンジェラとの大一番についてインタビューすると、思わぬ両者の過去が明らかになった。


──3年前にアンジェラにはグラップリングで勝利しています。

「自信を持って勝ちに行くわ。でも、グラップリングでずっと昔に勝っているから自信があるんじゃなくて、この試合に向けてしっかりと準備をしてきから自信があるのよ。彼女だって、あれからずっと成長しているわけだし。そして、私も強くなった。勝つのは私よ」

──この試合に向けて、どのような準備をしてきたのでしょうか。

「シンガポールからサンパウロに戻っきて以来、ヴィラ・ダ・ルタで練習していて。今回もデミアン・マイアと一緒にキャンプをしてきたの」

──つまり、もうイヴォルブMMAには属していないのですね。

「イヴォルブにいたのは2年間。家族やブラジルが恋しくてしょうがなかったからブラジルに戻ったのよ」

──サウダージだ。

「そう、サウダージよ(笑)」

──ブラジルからクアラルンプールは長旅ですね。

「そうね、フライト時間は27時間だったわ。サンパウロからドーハ経由でやってきたの。それでも、日本に行くより短いわ(笑)。それに疲れをとるために早めにKL入りをするようにして、しっかりと体調を整えてきたから」

──ところでイヴォルブに所属していた時に、アンジェラと練習したことはあったのでしょうか。

「イヴォルブMMAの練習初日、彼女はムエタイのスパーリングで私をボコボコにしたのよ。それ以来、私はあの子と友達になろうと思ったことは1度としてないわ」

──OMG !!

「イヴォルブで彼女は1人だけの女子選手だった。私は友達になりたかったのよ。でも彼女は最初の練習で私のハートが折れるようなコトをした。とても辛かったわ」

──……。金曜日の試合は、私闘になってしまいませんか。

「それはないわ。パーソナルな問題は持ち込まない。それから何度か練習をしたこともあったし。彼女はシンガポールに住んでいたわけじゃないので、私が向こうにいる間も接点は少なかった。そして、彼女が試合前にやって来た時は練習していたし。ただ、それだけね」

──アンジェラが10月に東京で女子アトム級防衛戦を行うことが既に発表されています。

「ONEがそう発表したということだけで、私には何もできないことよ。でも、私にタイトル挑戦の機会はすぐに巡ってくることになるでしょうね」

──ところで前回のティファニー・テオ戦の判定負けですが、ニアフィニッシュを重視するONE裁定にしては、ミシェルの腕十字などサブミッションは評価されなかった微妙な判定でした。

「今日もブリーフィングがあり、ジャッジの裁定方法を聞いたわ。『なら、あの試合はどうだったの?』ってね。初回に私はティファニーに腕十字を極めたと思ったわ。ほとんど極まっていたけど、時間になってタップを奪えなかった。

そうね……判定になってしまうと、もう私には何もできない。でも試合後に多くの人から私が勝っていたと言ってもらえたわ。最終回にスタミナが切れてしまったし、だから抗議はしなかった。そして、その点をしっかりと見直して調整したてきたわ」

──ミシェルの寝技は、絶対的に全く問題ないです。そして打撃は常に課題が残っています。

「イエス。ティファニー戦からフットワークとレスリングに重点を置いてトレーニングしてきた。すぐにアンジェラかシィォン・ヂィンナンと対戦することになると分かっていたから」

──打撃の成長度合いもアンジェラ戦で確認できることを期待しています。

「う~ん、勝負だから迷うことなく、テイクダウンしてサブミットするわ」

■ONE96対戦カード

<ONE Super Seriesキックボクシング・フェザー級ワールドGP準々決勝/3分3R>
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アンジェラ・リー(米国)
ミシェル・ニコリニ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エブ・ティン(ニュージーランド)
阿部大治(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アブロ・フェルナンデス(インドネシア)
グルダージャン・マンガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
チェン・ルイ(中国)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ケニー・ズィー(豪州)

<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
カイティン・チュアン(台湾)
ジェネット・トッド(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R/5分3R>
パク・デソン(韓国)
江藤公洋(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アレクセイ・トイヴォネン(フィンランド)
藤沢彰博(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
サイフル・メリカン(マレーシア)
モハメド・ビン・マムード(マレーシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アドリアン・マテイス(インドネシア)
リィー・ヂゥー(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ボージェナ・アントニヤ(ミャンマー)
ビー・ニューイェン(ベトナム)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョージ・マン(英国)
ソーグラオ・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
ジョシュ・トナー(中国)
森本・狂犬・義久(日本)

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