【DEEP90】3年4カ月振りのMMAで、オーロラ☆ユーキに激勝。小見川道大「また僕の物語を創る」
【写真】激闘のあとが顔に残る小見川だった(C)KEISUKE TAKAZAWA
6月29日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP 90 IMPACTで、3年4カ月振りのMMA復帰戦で小見川道大が辛くも──そして、しっかりと一本勝ちを手にした。
初回に足関節を狙いトップから殴られ、2R序盤もスタンド戦で危ない場面が見られた。そんな一戦を勝ちきった小見川の話を、激闘の興奮冷めやらない大会終了直後の控室で、試合同様に勝村周一朗の絶妙なサポートのもと訊いた。
──厳しい局面もある試合でした。
「スイマセン、何か……久しぶりだと、こうなるのか。勝手が違っていました(苦笑)。あそこで……最後のあの場面で勝村周一朗君に教えてもらったアレが出て良かったです(笑)」
──アレはヴァンブルーのようですが、頭を入れない肩固めということでしょうか。
「アレで結構、〇〇〇〇も落としたんで(笑)」
勝村周一朗 練習の自慢しないでください(笑)。それなら俺はアレでミッチーのことを落としていますよ。
──でも、笑って試合を振り返ることができて良かったですね。
勝村 1Rの終わりも、2Rの最初も危なかったです。俺、タオル持っていましたから。
「そんなに危なかったですか? でも、それもオーロラ選手の強いところだと想定していた部分なんです。コイツはココなんだ。ココにはまったらいかんということで、根負けしないよう戦いました」
──初回、バックを取りかけた状態では左手でオーロラ☆ユーキ選手の左手を取り、絞めは右手一本という形を続けました。
「立たせたくなかったです。そこでスタミナを使いたくなくて、あのままで削ろうかなと」
勝村 RNCを極めると思えないから、あそこで『行け』とも言えなかったです(笑)。
──だから最終的にはサイドから極めたと。
「バックチョークのディフェンスはオーロラ選手も上手いし。サイドを取った時に相手は休もうと思ったんじゃないでしょうか」
──頭を抱えて引き寄せ、それが解けてからフィニッシュにいきました。
「ココは俺は得意だよって思いながら極めました。ただ試合は難しいですね。このままだとダメだから、修正しないといけないですね。それでも久しぶりに試合ができて、仲間たちの応援も力になって……それが勝ちにつながったと思います。皆に感謝しています」
──9月と10月と連続でというマイクアピールがありました。
「あっ、それは今日やって……次は9月が10月にやりたいってことです。僕からすると3カ月でも連戦なんで(笑)」
──なるほど(笑)。では戦ってみたい選手はいますか。
「いやいや全然分からないです。けど、用意してもらった相手は誰とでも戦います」
──DEEPフェザー級のチャンピオンは弥益ドミネーター聡志選手です。
勝村 サッカーボールキックの人ですね。
「……、うん。サッカーボールキックの人ですね……知ってます。うん……やりたいです……すいません、あんまり言葉が出なくて……。とにかく今回は3年4カ月ぶりに試合ができて……ここからまた僕の物語を創っていくことができれば良いかと思っています。ありがとうございました」