【ONE97】飛躍の刻。「1秒1秒集中」──松嶋こよみがONE世界フェザー級王者マーチン・ウェンに挑戦
【写真】松嶋がマーチン・ウェンの持つ世界フェザー級王座に挑戦。日本のファンにとって見逃すことができない、マニラの夜となる(C)MMAPLANET
3日(水・現地時間)、ONE Championshipより8月2日(金・同)にフィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Down of Heroes」で松嶋こよみが、ONE世界フェザー級王者マーチン・ウェンに挑戦することが発表された。
日本から岡見勇信(✖ジェイムス・ナカシマ)、和田竜光(✖デメトリウス・ジョンソン)、若松佑弥(✖リース・マクラーレン)、竹中大地(✖レアンドロ・イッサ)、三浦彩佳(✖サマラ・サントス)が参戦し、エドゥアルド・フォラヤン✖エディ・アルバレスが組まれた同大会で松嶋の世界王座挑戦が決まった。
修斗新人王トーナメントに出場して頃からPXCなど海外でも経験を積み、パンクラスからONEにステップアップを果たした松嶋。その初陣で元世界王者マラット・ガフロフをKOし、一気にタイトル戦線に浮上した。しかし、KO勝ちの代償として拳を負傷し2戦目は6月の上海大会におけるクォン・ウォンイルと8カ月を要することになった。
そんなクォン・ウォンイル戦ではヒザ蹴りでダメージを受けてから、徹底してテイクダウン奪取で判定勝ちも──松嶋本人としては「勝ったか負けたか分からない」と納得のいく試合ではなかった。それから、僅か1カ月半で世界挑戦──オファーを受けたのが、先週の金曜日で準備期間は1カ月強という強行スケジュールとなる。
対する王者マーチン・ウェンはガフロフから王座を奪い、その後はライト級でフォラヤンを破り同時2階級制覇を達成。さらにバンタム級のベルトを狙いビビアーノ・フェルナンデスに挑戦経験するなど、世界でも例を見ないメジャーMMAでの3階級同士制覇を目指した。
結果としてバンタム級はやはり体調維持が困難で、本来の動きができず3本目のベルトを巻くことができなかったウェンだが、ライト級王座も返上しフェザー級に専念することで、より強さを増している。
ウェンの代名詞である右オーバーハンド、そのカウンターの威力は疑うまでもなく、フロリダのハードノックスで練習するようになると名将ハリー・フーフトの指導の下、バリエーションが格段に増え、スネへの蹴りなど引き出しも多くなっている。4月のジャダンバ・ナラントガラグとの防衛戦では、ヒザ蹴りでのKO勝ちし成長のあとをまざまざと見せつけた。
ウェンは松嶋にとってキャリア最強の相手であることは間違いない。なおタイトル挑戦が決まった松嶋の意気込みは以下の通りだ。
松嶋こよみ
「前回の試合からスパンは短いですが、タイトルマッチであれ自分のやる事に変わりはないので、1秒1秒集中し前戦の反省点を活かして戦いきります。応援よろしくお願いします」